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「「岩上安身による岡田克也・民主党代表インタビュー」:岩上安身氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/19146.html
2015/12/26 晴耕雨読
https://twitter.com/iwakamiyasumi
これより、本日12月25日12時半から中継した「岩上安身による岡田克也・民主党代表インタビュー」の模様を報告ツイートします。
うかがったテーマは緊急事態条項の危険性と、改憲発議阻止のための野党共闘について。
岩上安身「来年の争点、たくさんあると思いますが、マスコミが完全にスルーしている隠れ争点『明文改憲』、その最初に盛り込まれる『緊急事態条項』について、どうお考えなのか?賛成なのか反対なのか?反対ならばどう阻止するとお考えでしょうか?」
岡田克也代表「まずその前に…緊急事態条項もありますが、憲法9条の改正が、安倍総理の目指す究極のものだと思います。総理は限定的な集団的自衛権の行使は憲法上認められるんだと言っているが、目指しているのは限定のない集団的自衛権の行使だと国会で言いました」
岡田代表「…私は参院選の結果によっては、憲法9条の改正につながることを最大の問題だと言っているわけです」
岩上「なるほど。現状の議席を見ると改憲発議に必要な2/3議席数を衆議院は与党だけですでにクリア、参議院の改憲勢力は残り11議席という状態です」
岡田代表「議席で言うと、今は、5年前(の参院選)で我々がある程度の議席を確保しているので議席数はこのような配分だが、2年前(2013年)の参院選が繰り返されたら、必ず与党で2/3に達してしまう、という状況です」
岩上「心配なのは、民主党の議員のなかに改憲派がおり、中には緊急事態条項に賛成の議員もいます。彼らが離党して改憲勢力に加わってしまうという懸念があります」
岡田代表「それは想像力たくまし過ぎです。緊急事態条項は、中身はこれからの議論ですから」
岩上「例えば民主党の山尾志桜里衆院議員は2011年の衆議院憲法審査会で、3.11を踏まえて『非常事態に危機にさらされる国民の生命財産等の人権を守るため内閣総理大臣に権限を集中して人権を制約することが必要だ』などと発言しています」
岡田代表「具体的にどういう要件で権限を集中するのか、ということについて白紙委任しているわけではありません。もちろん一定の権利の制約は緊急事態においてはあるかもしれませんが、それは何をどのように制約するかという議論があってのものです」
岡田代表「山尾議員はこういう風に言われたかもしれませんが、それは一般論として言っているだけで、それだけをもって人権が制約されるような印象は違うと思います。彼女は人権感覚が非常にある方なので、それを前提として(発言を)みていただきたい」
岩上「であればなおさら議論と説明が必要になってきますよね?」
岡田「それはこれからの議論です」
岩上「しかし自民党は2012年から改憲草案を示して、そのなかに緊急事態条項もずっと入っていました。『これからの議論』というのはちょっとどうでしょうか?」
岡田代表「私は、総理が目指しているのは憲法9条だと確信していますが、『緊急事態条項だと国民に受け入れられやすいんではないか。そこから入れば容易に改憲できるのではないか』という安倍総理の『誤解』がある。それは、総理が憲法の本質を分かっていないから」
岡田代表「『権力を規制する』というのが憲法ですから、緊急事態だからといって何でもできるわけではない。改憲で盛り込むにしても、そこには要件をきちんと書き込まなければならないわけで、安倍総理の甘い考えのもと改憲草案通りになるということは考えられない」
岩上「緊急事態条項、国会の事前同意なし、基本的人権の制限、法律と同じ効果を持つ政令の制定が可能になる、総理が予算措置を行える、『緊急事態』の期間に制限がない、衆議院の任期が延長できる、地方自治がなくなるなど、もの凄い内容です」
岡田代表「とんでもない内容です。憲法は『国民を権力行使者から守る』という基本が分かっていないから、こうした議論に耐えない案しか出てこないわけです。これがそのまま国会に提出されるとか、国会で通るなんてことは我々は考えていません」
岩上「しかし残り11議席ですよ。改憲勢力が2/3を握り発議され、今のようにメディアも無警戒な状態で、護憲派も9条だけを議論し、その一方で『ジョーカー』にような万能カードである緊急事態条項を、油断のなかで通してしまったら大変なことになりますよね」
岡田代表「私は、自民党の中でもまともに議論したら『これ(緊急事態条項)はやばい』という声が圧倒的だと思いますよ。だけどもし安倍総理が国会に出してくるということであれば、我々はとても受け入れるわけにはいかない」
岩上「岡田代表は『本丸は9条』とおっしゃいますが、出城のように見える緊急事態条項も阻止するというお考えですか?」
岡田代表「(緊急事態条項については触れず)2/3を取らしたら、今の安倍政権は何をするか分からない。だから参院選は大事なんです」
岩上「『一人一票裁判』の升永英俊弁護士はこの問題に危機感を持ち、新聞に意見広告を出した。内容は、緊急事態条項はナチスの手口と同じだというもの。ナチスは全権委任法で権力を掌握したと思われがちだが、実はその前の緊急事態宣言が決め手だったんです」
岩上「ナチスは選挙期間中に、この宣言に基づき共産党の国会議員や左翼運動の指導者など、プロイセン州だけで五千人を逮捕したのです。麻生さんが言った『ナチスの手口』とはこの事だったのではないでしょうか」
岡田代表「そこは色々と解釈があるのでは…」
岡田代表「条項の『衆議院の任期を延長することができる』は、我々も言っている。選挙ができなくなる程の大災害で、参議院だけで国会を回すとなると、それもマズい――こういう議論をしている。衆議院を残すのが民主的なのかどうかは議論の分かれる所ですが」
岩上「災害対策の専門家である永井幸寿弁護士は災害時に緊急事態条項は不要だと言…」
岡田代表「被災地の衆院議員は残し、その他の地域は選挙するという選択肢も」
岩上「いえ自民党案には任期延長とk…」
岡田代表「自民党案を前提に議論する必要はないです」
岩上「しかしこの自民党案こそが、彼らが議席を持った時に出そうとしているもの。ここは野党が、正面から議論をぶつけ、改憲勢力が2/3取ったらこんな(緊急事態条項含め)危険なものが通ってしまいますと喚起するべきでは」
岡田代表「それは民主党はずっと主張していますから」
岩上「ずっと…主張されていますか。では今後、参院選に向けて、与党の2/3議席獲得阻止に向けて、どのように共産党を含めた野党と選挙協力を行うのでしょうか?」
岡田代表「まず共産党提案の国民連合政府が難しい理由について。参院選は政権を選ぶ選挙ではありませんから、なぜ共産党から国民連合政府などというものが出てきたのか分からない。何か別の意図があるとしか思えない」
岡田代表「また基本的な政策や理念が一致した政党が政府を作らなければならない。これは鉄則です。我々が政権を取った時の反省もあります。共産党と我々では考え方は相当違いますから、それが一つの政府を作るというのはあり得ないと言っています」
岩上「ではどうしたら止められるのか。民主党は右派の抵抗もあって共産党の提案には乗らなかった…」
岡田代表「いえ右派ではなく私の判断です」
岩上「先日、熊本で共産党候補が降り、野党候補の一本化に成功しました。これは野党共闘ではないでしょうか?」
岡田代表「大きな誤解がありますが、熊本は野党統一候補ではないんです。市民が擁立した候補で、政党は一歩引いてるんです」
岩上「では市民擁立型の候補に各党の判断で乗っていくという戦略・方針を取っていくのでしょうか?」
岡田代表「擁立した市民側・陣営側が、どの党に推薦してもらうか決めるので必ずしも共産党が入るとは限りません。一番大事なことは、一人区で野党が候補者を乱立しないこと。一番可能性のある候補者が出た時に他党は遠慮するということが大事なんです」
岩上「『2/3だけは阻止する』というのが、市民にとっては非常に分かりやすいと思うのですが」
岡田代表「今、市民が一番言っているのが『安保法制を白紙に戻す』ということ。その一点で呼びかけておられると思います」
岩上「3分の2阻止、緊急事態条項というのは、『安保法制白紙』に匹敵はしませんか?」
岡田代表「最低限の目標として『3分の2阻止』というのを掲げています。緊急事態条項も問題はあります。しかし私は憲法9条が問題の本質だと思っています」
岩上「しかし『9条改正は国民の反対が大きいから出さない、緊急事態条項で行く』と総理は言ってますよ?」
岡田代表「それは憲法を争点にしたくないから言っているだけで、3分の2を取ったら必ず来ます。緊急事態条項も9条と並んで危険なものだと思ってますよ」
以上で、岩上安身による岡田代表へのインタビューの報告ツイートを終了します。
以下、インタビューのタイムラインに載せられたコメントをピックアップして紹介します。
【視聴者コメント1】「ナチは憲法改正せずに独裁を得たのだよ、岡田さん」
/「イラつくよなぁ、これでは。目線が上からなんだよ。懐の広い所を見せないでどうするの?民主党」
/「民主党の右派は、いわゆるトロイの木馬だね」
/「勝つ気が感じられんのだが…」
【視聴者コメント2】「今『共産党とは考え方が違うから協力できない』と言っている場合なのでしょうか?」
/「岡田さん残念な人だなあ」
/「岡田「自民党案を気にする必要はないでしょう」←自民がそれをやろうとしているのに、どこを見ているんだ」
【視聴者コメント3】「民主党は挑戦者なのだが…岡田さんにはその自覚がなーい」
/「憲法無視する自民党が、人権守るわけない。岡田さん、寝ぼけてるとしか思えない」
/「なんだろ、この危機意識のなさ!」
/「岡田さん自民党改憲草案を読んでいねーな、こりゃ」
【視聴者コメント4】「もっと安倍自公への危機感を見せて欲しいです。連中は何をするかわかりません」
/「危機意識ないな。余裕見せてる時なのか」
/「岡田さん、現状見えてないなぁ。安倍政権が今までどれだけルール無視でやってきたのか、理解してないだろ」
【視聴者コメント5】「あーあ、どうすりゃいいんだよ…。動向を見守ってる場合じゃない。時間が無さ過ぎる。」
/「9条だけを死守してもしょうがないですよね。岡田さん、もっと危機感持って下さいよ…」
/「緊急事態こそが実は本丸なのに…」
以上、視聴者コメントの一部を紹介しました。
今回の岡田代表へのインタビューはしばらく無料で全公開します。全編はこちらの動画記事でご覧下さい。
2015/12/25 岩上安身による民主党・岡田克也代表インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/280184
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