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(回答先: 野党共闘を進める際の基本は何か。(永田町徒然草) 投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 10 月 11 日 00:27:05)
共産党が新安保法案を廃案にするために野党の選挙協力策を提唱して以降、共産党大阪府委員会が大阪市長選で自民党系(無所属で立候補)への“自主支援”を表明するなど異様な動きが目に付く。
今回の白川氏(元自民党代議士)の主張も、大臣も務めた元代議士とはとても思えない内容だ。
大阪市長選への共産党大阪府委員会の対応や白川氏の発言の背景には、特定政治家への嫌悪や憎悪があるように思える。
白川氏は、耶律楚材の言葉を援用しつつ、「多くの国民が除いて欲しい願っている一害は、紛れもなく安倍首相その人である。安倍首相を除いた後のことは、その時に考えれれ良いことなのだ。現実の政治とはそういうものである」と主張をまとめている。
まず、政権構想もないまま、安倍首相を取り除くというような、「倒閣運動」なのか「特定政治家排除目標」なのかさえ判然としない目的のために政党が連携(選挙協力)に動くことはない。
「安倍首相を除いた後のことは、その時に考えれれ良いことなのだ。現実の政治とはそういうものである」という考えは、大臣まで務めた元代議士として無責任極まりないものと断じる。
政権合意ないしミニマムの統一政策をベースとした政党間の連携ができない政党間の野合は批判すべき対象である。
(次回の国政選挙は、衆参同時選挙になる可能性があるとしても、既定なのは参議院選挙である。その選挙で自民党が大敗することで、安倍総理総裁が責任をとって辞任する可能性もあるが、大敗でなければ安倍政権は継続するだろう)
白川氏が「多くの国民が除いて欲しい願っている一害は、紛れもなく安倍首相その人である」であると信じているなら、SEALDsが唱えている落選運動の一環として山口4区に大量の反安倍(白川氏と判断を共有する)国民に移住してもらうのがもっとも効率的な戦術である。(姑息な戦術なので推奨はしないが、白川氏の信念に従えば...)
小選挙区で落選した安倍氏が首相職を継続するとは思わないが、徹底的に排除したいのなら、比例中国ブロックで復活当選ができないほどの票差を付けるようにする。
さらに言うなら、民主党と自民党の関係は相互補完的なものであり、民主党は野田政権時代に森本敏氏を防衛大臣に据えて「集団的自衛権の行使」を限定的に認める法案のとりまとめに動いている。
民主党が、安倍政権が上程した新安保法制に反対したのは、条文に関する微妙なズレはあったかもしれないが野党第一党というポジションだからであり、隠れた狙いとして米国からの依頼があっても新安保法制の適用や発動をできるだけ回避できるよう“国民世論的雰囲気”を(自民党との合作で)醸成するためである。
TPP参加問題も、野田政権が11年11月のホノルルAPECで参加表明をしたのが始まりであり、12年末の総選挙で自民党はTPP反対の政策を掲げた。そして、安倍政権発足後は、特定品目の関税維持を条件にTPP交渉を容認した。
英米的二大政党構造に倣い自民党の補完政党として一度は政権を握った民主党が、対米関係の“信義”や“面目”を保つため安倍政権がなんとか成立させた「新安保法制」の廃案をめざすようなことはないという政治的現実は、元代議士である白川氏なら最低限は持たなければならない認識である。
最後に...
現在の政治状況で共産党大阪府委員会が大阪市長選で自民党市議の柳本顕氏を支援するというのなら、最低限でも、新安保法制への態度を確認すべきであり、柳本氏が新安保法制に反対の立場を明らかにしない限り“支援”を表明すべきではない。
新安保法制廃案の一点に絞って野党各党に国政選挙での選挙協力を呼びかけている共産党が、そのような手順を踏まずに柳本氏支援を表明するのは政治的背徳である。
共産党が大阪市長選に候補者を擁立しないこと自体が問題だが、共産党大阪府委員会が柳本氏を支援すると公に表明せずとも、憲法違反レベルで行われた橋下氏による府や市の労組叩きなど強権的かつ右派的言動を知っている共産党員やその支持者の多くは、非橋下系の候補者に票を投じるはずである。
政党それももっとも理念主義的な政党である共産党が、市長選には無所属で立つとしても新安保法制を成立させた政党に属している人物を“反橋下”の一点のために支援するのは政治的倒錯である。
政治的節操を失った「反体制政党」は、自身が政治的退廃に向かっていることにさえ気がつかなくなる。
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