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新潟でも「アベ政治NO」集会(C)日刊ゲンダイ
「国体護持」を想起させる政権の思考回路 日本経済一歩先の真相/高橋乗宣
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162251
2015年7月31日 日刊ゲンダイ
安保関連法案に反対する抗議デモが連日連夜、国会を取り囲んでいるようだが、地方だって黙っていない。私が住む広島でも、地方枠のテレビニュースは安保一色。法案に反対する地元の抗議集会を取り上げる機会が増えた。「戦争法案絶対反対」の大波は確実に全国に押し寄せている。そんな強烈な向かい風に逆らうかのように飛び出したのが、イソザキなる首相補佐官の妄言だ。安保法案について、〈考えないといけないのは、この国を守るために必要な措置かどうか。法的安定性は関係ない〉という発言を素直に解釈すれば、「国を守ることは、憲法に勝る」ということになる。
目的に正当性があれば、法の縛りを無視しても構わないかのような発想には、権力者の驕りしか感じられない。イソザキは安倍首相が自ら補佐官に任命した人物だ。いわば「親衛隊」に近い存在である。首相本人は国会答弁で否定していたが、恐らく親衛隊と一緒に「ルール無用」の考えを共有しているのだろう。
もっと言えば「憲法より国を守ることが優先」という発想は、戦前・戦中の「国体護持」の考えすら想起させる。先の大戦で軍部指導者たちは、法秩序よりも天皇を中心とした秩序=国体を何よりも優先させた。その思想が国民に無用の犠牲を強いたのだが、なるほど、安倍首相らは今なお、戦後民主主義とは真逆の思想にとらわれているのかもしれない。
首相らの思考回路は、戦後日本の法治システムに立脚していないから、立憲主義を無視した暴言も平然と言い放てるのではないか。戦後70年、民衆の間で貫かれてきた法の下での民主・平等主義とは、そもそも相いれないのであろう。
だとすれば、国民の気持ちと乖離するのは当然で、安倍首相が安保法案に邁進すればするほど支持を失っていく。すでに全マスコミの世論調査で支持率と不支持率は逆転。支持率は、おおむ30%台まで沈み、不支持率は50%超となっている。それでも首相にとって安保法案は「戦前回帰の礎」なのであろうし、それこそ「憲法より勝る」のであろう。支持率が3割を切るのは、時間の問題となる。
はたして、そこまで安倍首相は戦争路線を突っ走れるのか。自民党内にも異論があるだろうし、平和路線を標榜する公明党もこのまま黙っているだろうか。恐らく8月は安倍首相にとっての正念場、政界は決戦ムードに染まっていく。いや、国民は政治家任せにしていてはいけない。安倍政権にノーを突きつけ、終わらせなければ、この先の未来は後世において「戦前」とカウントされかねない。戦後70年の節目は、歴史の境目でもあることを自覚して欲しい。
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