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安倍首相(※イメージ)
メディア行脚の安倍首相 「生肉祭り」生んだ広報戦略の穴〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150729-00000004-sasahi-pol
週刊朝日 2015年8月7日号
支持率の急降下で尻に火がついたのか。安倍晋三首相(60)が安保関連法案の説明のため、異例の「メディア行脚」を繰り広げている。
7月20日には「みんなのニュース」(フジテレビ系)に90分間の生出演。翌21日は「深層NEWS」(BS日テレ)に登場し、23日にはラジオ番組「ザ・ボイス」(ニッポン放送)にも出演した。
特に注目を集めたのが、「みんなのニュース」だ。「総理肝いり」の模型を使い、集団的自衛権の行使を消火活動に見立てて、安倍首相自ら解説を披露したのだ。
模型は、アメリカ家の「母屋」と「はなれ」が火事になるという想定。「母屋」が誰かに放火され「はなれ」にも延焼するが、道路を挟んだ日本家の住人は憲法上、消火に向かうことができないという理屈だ。
ところが安保法案によって、今後は火事の煙が日本に向いて延焼の危険がある場合、日本も道路に出て消火を手伝うことができるようになるというのだ。
安倍首相は、
「この火が、『はなれ』にギューッと移ってくる」
「もう(煙が)来ますね、という段階で、ニッポンの消防士がやってきて、この真ん中(道路上)でですね。この、道の上から、『はなれ』を消しに行くということになります」
と、模型の「煙」を動かしながら熱弁。ところが説明は「母屋」「はなれ」「道路」がそれぞれ何を例えているのか判然とせず、いまいち要領を得ない。赤黒くグニャッとした質感の「煙」が肉の塊を連想させることから、ネットの掲示板やツイッターでは、<生肉総理><生肉祭り>などと、首相の説明を揶揄(やゆ)する書き込みが相次ぐ事態となった。
コメンテーターの一人として番組に出演し、「このままでは裸の総理になってしまうのではないか」と首相に迫った漫画家のやくみつる氏がこう語る。
「火事の例えでは相手は未知の放火犯ですが、現実には経済でも日本と密接な関係にある中国や、友好国でもあるイランを想定しているはず。火事を未然に防ぐ交渉能力のほうが大事です。自衛隊の活動範囲を世界中に広げたことも、『母屋』と『はなれ』では説明できていない。例え話をすればするほど突っ込まれる点が出てきて、『自爆』してしまったのではないか」
世論調査では安保法制について、約8割が「説明が不十分」と答えている。安倍首相の「プレゼン能力」で状況を打開できるのか。メディアと政治の関係に詳しい立教大の逢坂巌講師がこう語る。
「火事に例えたのは『戦争法案』との批判を避けるためでしょう。『正面からの議論を避けた』と批判されるリスクはあるが、安倍首相は最初から反対派の説得は諦め、まだ賛否を決めていない中間層へのアピールを狙ったのでは。自らの言葉で語ったことには、一定の効果があったと思います」
だが、首相自らのメディア露出は「両刃の剣」でもある。
「今の政権にはスポークスマン役がいない。メディアに出て国民にわかりやすく説明する役目を引き受ける若手議員がいれば、ネットで首相自身が『炎上』するリスクも軽減できるし、国民の印象も違ってくるのでしょうが……」(逢坂氏)
必要なのは「抑止力」より「説得力」ではないか。
安倍首相、みんなのニュース生出演 国民のギモンSP その5
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