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スーパー南海地震と富士山噴火 同時発生なら静岡県で死者7万人超の予測/NEWSポストセブン・msnニュース
2021/12/10 16:15
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e3%82%b9%e3%83%bc%e3%83%91%e3%83%bc%e5%8d%97%e6%b5%b7%e5%9c%b0%e9%9c%87%e3%81%a8%e5%af%8c%e5%a3%ab%e5%b1%b1%e5%99%b4%e7%81%ab-%e5%90%8c%e6%99%82%e7%99%ba%e7%94%9f%e3%81%aa%e3%82%89%e9%9d%99%e5%b2%a1%e7%9c%8c%e3%81%a7%e6%ad%bb%e8%80%857%e4%b8%87%e4%ba%ba%e8%b6%85%e3%81%ae%e4%ba%88%e6%b8%ac/ar-AARFME3?ocid=iehp
© NEWSポストセブン 提供富士山噴火と南海地震が同時発生する可能性は?(共同通信社)
小栗旬(38才)主演のドラマ『日本沈没』(TBS系)は12月12日に最終回を迎えるが、その予告映像には、富士山が噴火するシーンが映し出された。これがドラマのなかだけでなく、現実の世界で起こる日が近づいているという。
「富士山は50〜100年間隔で噴火を繰り返してきた活火山です。前回の1707年の宝永噴火からすでに300年以上が経過しており、いまはいつ噴火してもおかしくない“スタンバイ状態”にある」
そう話すのは火山学者で京都大学名誉教授・特任教授の鎌田浩毅さんだ。しかも、南海トラフ地震が引き金になる可能性があるという。前回の噴火も、南海トラフ地震が影響していると考えられている。
「宝永噴火の49日前に、南海トラフ沿いが震源地とされる、M9クラスの巨大地震が発生しています。火山は巨大地震によってマグマだまりが揺らされると、周囲に割れ目が生じ、マグマが噴き出すことで噴火します。富士山はM9クラスの地震で噴火すると考えられてもいます。次に発生する南海トラフ地震はM9.1と予想されていますから、誘発される可能性は充分にあるといえるでしょう」(鎌田さん)
前回は約200年ぶりの噴火だった。現在はその噴火から、300年以上が経過している。これは、前回以上のマグマがため込まれていることを表しているという。
2021年3月、2004年に富士山火山防災対策協議会が作成した「富士山ハザードマップ」が17年ぶりに改定された。
主な変更点を見ると、想定されるマグマ(噴出する溶岩)の量が約2倍に増加。噴出地点も44か所から252か所に変更され、想定よりも市街地に近い場所にもあることがわかった。溶岩流が到達する地域も、静岡県と山梨県の2県15市町村とされていたが、神奈川県を含む3県27市町村に拡大された。
溶岩の量が増えれば、流れる速度も速くなる。10時間かかると考えられていた山梨県富士吉田市や静岡県富士宮市の市街地には、約2時間で溶岩流が到達すると改められた。
改定は避難計画を策定する基礎資料として、より精度を高める目的で行われたが、富士山噴火の被害が想定よりもはるかに大きいことも明らかになった。
南海トラフ地震の発生で、南海トラフの北東側にある震源域「相模トラフ」が連動し、巨大地震“スーパー南海地震”」が発生する危険性も囁かれている。もしもスーパー南海地震の直後に富士山が噴火したら、日本はいったいどうなるのか。シミューレーションした。
津波火災が街をのみ込む
2021年12月×日。静岡県沖の南海トラフを震源とする、マグニチュード9.1の巨大地震が発生。沿岸部では警報が鳴り響き、緊急放送が津波の接近を知らせている。
そして地震発生からわずか4分後に津波が到着し、徐々に高さを増していく。
東日本大震災では最大で高さ16.7mの津波が発生し、甚大な被害をもたらした。だが南海トラフ地震では、その2倍を超える34m級の巨大津波が予想されている。
「静岡県では浜松市、静岡市、焼津市など、沿岸部の都市はほぼ全域が水没するとされています。県内だけで約32万棟が被害を受け、7万人以上の死者が出ると想定されています」(名城大学特任教授で海岸工学が専門の川崎浩司さん)
惨劇はこれに終わらない。
南海トラフ地震発生の数時間後、今度は首都圏が突き上げるような激しい揺れに襲われた。南海トラフ地震と連動して、相模湾を震源とする相模トラフ地震が起きたのだ。
津波も発生して、東京湾に侵入する。神奈川県の横浜市や川崎市、千葉県の海沿いにある工業地帯をのみ込んだ。
沿岸にある石油タンクが激しい炎を上げて燃え上がり、その火が“津波火災”となって、沿岸部にある都市を襲う。水につかった車の電気系がショートして、ガソリンに引火。津波火災が連鎖して、街を破壊しながら奥へ奥へと“進撃”を続ける。
隅田川が津波で氾濫し、東京の下町エリアも完全に水に沈んでしまった。
スーパー南海地震によって、東京、名古屋、大阪をはじめとする都市機能は完全に麻痺してしまった。津波は太平洋側の西日本を襲い、新幹線や鉄道、高速道路などの交通網も寸断され、流通がストップ。電気や水道、ガスも復旧せず、災害援助物資さえなかなか届かない状態が続いた。
火山灰はガラスの破片
数か月後、ようやく復興への動きが始まった矢先、追い打ちをかける大災害が発生する。地震ではない。300年間マグマをため込んだ富士山の大噴火だ。
噴火と同時に火砕流が発生し、高温の火山灰が時速100kmの速さで周囲の街を襲う。その後、900℃を超える真っ赤な溶岩流が、復旧作業中の山麓の街をのみ込んでいく。一部は東名高速道路のルートをなぞるように流れ、神奈川県に向かっている。
火口から巨大な噴煙が上がっている。偏西風に乗った火山灰が都心にも届き始めた。まだ日中なのに辺りは暗くなり、家々は明かりをともし始める。だがそれも束の間、街中の電気が一斉に消えた。
「火山灰が火力発電所のタービンに入り込んで、タービンを止めてしまう。それにより電力供給が完全にストップして、停電が発生します。精密機器に入れば誤作動を引き起こし、通信網などが使えなくなる。上水道を汚して水が飲めなくなるうえ、下水道も詰まって使えなくなるでしょう」(鎌田さん)
健康被害も予想される。火山灰はサラサラしているが、その“正体”は、マグマが微粒子になった薄いガラスの破片。少量でも鼻や喉に入れば傷をつける。目に入って角膜が傷つけば、場合によっては失明する危険性もあるという。
交通網への影響も深刻だ。仮に鉄道が復旧していても、レールの上に火山灰が1mm積もるだけで、鉄道は運行できない。東京や千葉でも、2cm程度の火山灰が積もると予測されている。
「火山灰がエンジンに入るとジェット機も飛べません。東海道新幹線や東名高速道路が寸断されていることに加え、飛行機も飛べなくなるので、物流と人の流れが止まります。火山灰は大量に降ると1か月くらい舞い上がっているので、火山灰を除去する作業が1か月以上も続くことになります」(鎌田さん)
火山灰が舞うなかで自衛隊のヘリも飛ぶことができず、復旧作業は一向に進まない。
そうこうしている間に、地震の揺れにも耐えた建物が、次々に倒壊するという問題が各地で発生し始めた。
「火山灰は重く、10cm積もると1平方メートル当たりの重さは90kgから180kgにもなる。鉄筋コンクリートの建物ならまだしも、木造住宅では重さに耐えきれずに、倒壊する危険性があります」(地震学者で武蔵野学院大学特任教授の島村英紀さん)
津波が引いていない地域では、火山灰が水分を吸収した重い泥で埋めつくされ、「もう住めない」と復旧を諦める人が続出するかもしれない。
『日本沈没』で描かれたような惨劇が日本を襲う日は、すぐそこまで来ている──。
※女性セブン2022年1月1日号
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