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おどろおどろしい溶岩の世界!?木星の北極の正体が公開される
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/04/post-9972.php
2018年4月16日(月)19時20分 松岡由希子 ニューズウィーク
赤外線オーロラマッピング装置で収集した木星の北極のデータをもとに再現 NASA/JPL
<2011年に打ち上げた木星探査機「ジュノー」の探査結果をもとに、木星の北極の様子を表わす動画が公開された>
太陽系の内側から5番目の公転軌道を周回する第五惑星で、太陽系で質量ともに最大である木星は、いまだ多くの謎に包まれている。
NASA(アメリカ航空宇宙局)では、木星の組成やその起源、変遷などを探究するべく、2011年8月5日に打ち上げた木星探査機「ジュノー」を2016年7月4日に木星の周回軌道へ投入して以降、磁場のマップ化や大気中の水やアンモニアの測定など、木星にまつわる様々な探査活動に取り組んできた。
ジュノーによる探査結果の1枚 NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/David Mariiot
木星の北極の様子を三次元モデルで再現
そして、2018年4月、欧州地球科学連合(EGU)の総会において、木星の北極の様子を表わす動画を世界で初めて発表し、その衝撃的な映像が話題を集めている。
この動画は、木星の雲頂の下、約48キロメートルから約72キロメートルの地点でジュノーの観測機器「JIRAM(赤外線オーロラマッピング装置)」が収集した画像データをもとに、三次元モデルで再現したものだ。
直径4000キロメートルの渦が8つ
これによると、北極の中心に渦があり、そのまわりを八角形で囲むように、直径4020キロメートルから4670キロメートルの渦が8つ並んでいることがわかる。
Low 3-D Flyover of Jupiter’s North Pole in Infrared
また、この動画では、JIRAMが測定した木星の大気温度に応じて、最低気温マイナス83度から最高気温マイナス13度まで、温度が低い部分もしくは大気の高い部分を深赤色に、温度が高い部分もしくは大気の深い部分を黄色に、それぞれ色分けして表示している。
伊ローマの宇宙物理学惑星学研究所(IAPS)のアルベルト・アドリアニ氏は、「ジュノーの探査活動に着手する前は、木星の両極がどのようなものなのか、想像の域を出なかった。しかし、現在は、ジュノーによって近い距離から両極を観測できるため、木星の両極の気象パターンや巨大な渦を撮影した赤外線画像を収集することができる」と述べ、ジュノーの成果を強調している。
木星の磁場は想像していたものと異なる
また、木星は、地球よりもはるかに強い磁場を持つことで知られているが、その仕組みについては、まだ十分に明らかになっていない。NASAの研究者チームは、木星の磁場に作用するダイナモを初めてマップ化し、その動画を公開した。
このマップでは、磁力線が木星から出現する領域を赤色、磁力線が戻ってくる領域を青色で示しており、南半球よりも北半球のほうが複雑な磁場であることがわかる。
Jupiter’s Dynamo
このミッションの副主任研究員でもあるスペースリサーチコーポレーション(SRC)のジャック・コナニー氏は、「木星の磁場は、これまで想像していたものと異なることがわかった。木星の磁場環境でのジュノーの探査活動は、惑星ダイナモ研究の新時代の幕開けともいえるものだ。」とし、ジュノーによる今後の探査活動に期待を寄せている。
ジュノーは、2016年7月に木星の軌道に入って以来、およそ2億キロメートルを航行し、現行の予算案では、その探査活動が2018年7月で終了する見込みだが、研究者チームがミッションの継続を提案することも認められていることから、今後の動向も注目される。
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