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ヘイケボタルが育ち、豊かな自然が残る埼玉県蓮田市の黒浜沼で、水面を覆っていた在来種のハスが消えた。沼周辺で活動する環境保護関係者によると、一昨年あたりから兆候が見え始め、昨年一気に消滅した。今年も回復しておらず、原因は分かっていない。
黒浜沼は上沼(2・63ヘクタール)と下沼(2・5ヘクタール)からなり、ハスは上沼の北側水面の2〜3割を覆っていた。現在は沼岸の陸上にわずかに残るだけだ。
さいたま緑のトラスト協会理事で、NPO法人自然観察指導員埼玉の代表理事小峯昇さんは「自然は変化するものだが、急に消えたのは驚き」。NPO法人黒浜沼周辺の自然を大切にする会の山本昌弘事務局長は「ハスの消滅は残念」と話す。
上沼の周囲約7ヘクタールは、トラスト協会の第11号保全地。ヨシ原などに飛来する野鳥は140余が確認され、ジョウロウスゲなど絶滅危惧種の植物が自生する。人手によらずヘイケボタルが繁殖する「ホタルの里」としても知られる。
疑われるのが、沼にすみ着いた外来種のミシシッピアカミミガメやアメリカザリガニ。ハスの芽などを食べることで知られ、山本さんらによると、アカミミガメが沼で目立つようになっているという。
しかし、カメなどはハスが消滅する以前から多く生息している。小峯さんは「ハス消滅の原因がこれだけとは考えにくい。野鳥が介在した病気や土壌の変化なども疑ってみる必要がある」という。
蓮田市の新堀土地改良区が管理する沼の水を切って調べるのも手段のひとつだが、具体化はしていない。自然豊かな沼も守っていくためにも、山本さんは「疑われる原因を一つずつつぶしていく調査も必要ではないか」と話す。
ハスの急激な減少は滋賀県の琵琶湖や福岡市の舞鶴公園などでも起きている。約13ヘクタールものハスの群生地が消えた琵琶湖では、湖底の泥がハスの生育に不向きな状態になっているなどとした専門家の報告書がまとめられ、草津市が今月公表している。(高橋町彰)
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