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小保方晴子氏
小保方晴子『あの日』で印税3500万円超? 濡れ手に粟の大儲けは許されるのか
http://news.ameba.jp/20160310-91/
2016年03月10日 05時25分 デイリー新潮
「STAP細胞はありまァす!」
巷では小学生までマネをしたこの迷言を発して以来、ほぼ沈黙を守ってきた小保方晴子氏が1年9カ月ぶりに釈明に臨んだ。しかも、今度は記者会見ではなく、著書の刊行というかたちで──。
そんな話題の書『あの日』は今年1月に刊行されるやいなや、ベストセラー街道をばく進。版元である講談社が2月24日に、すでに4刷で25万部を突破したと発表した。
ということは、通常の印税率だとすれば、小保方氏側にはざっと3500万円を超える印税が入った計算になる。しかも部数はまだまだ伸びているそうだ。
もともと理研での彼女の給料は1000万円程度と言われていたから、年収に換算すれば以前を遙かに上回る収入を得たことになる。転んでもただでは起きない姿には、「さすがはオボちゃん」と言いたいところだが、ちょっと待てよ、ホントにそこまでの大金をもらえるほどの本なのか?
■ゴーストライターでも使ったの?
ノンフィクションライターの小畑峰太郎氏も、そんな疑問を抱く一人だ。
小畑氏はSTAP細胞をめぐる騒動の当時、いち早く『STAP細胞に群がった悪いヤツら』(新潮社刊)を発表。独自の視点でこの日本アカデミズム史上最大のスキャンダルの真相に迫って、注目を集めた。そんな彼の舌鋒は『あの日』に対しても容赦ない。
「『あの日』(講談社)のページを開くとのっけから、おセンチで紋切型な文章の波状攻撃にさらされます。なにやら虚と実の間をこづき回されたような感じで、後味のはなはだ宜しくない一冊ですね」
そんな手厳しいコメントを浴びせる小畑氏は、小保方氏の文体もお気に召さないようだ。
「まさか、いくらなんでもこの期に及んでゴーストライターの手を借りたとは考えにくいですけど、それにしてもこの業界にわんさか生息しているゴーストライター・タッチの、内容空疎な美文調、その俗臭が鼻を衝く」
研究機関で起こった騒動なのだから、釈明も論理的に行なうべきなのに、全体がストーリー仕立てで、しかも極めて情緒的であることにも違和感を覚えたという。
「小説風でありますが、読んでいくうちに、ノンフィクション・ノヴェルとかSFみたいなきちんとした設定や構成がないことに気がつきます。その手の作品に必要な『事実』や『科学的裏付け』『飛翔する想像力』はSTAP論文以上に希薄なんです。強いて言うなら『私小説』ですね。ただ、それにしては文章がダメすぎる。いったい小保方さんは何が言いたくてこんなシロモノを世に問う気になったのでしょうか?」
まさに「ダメだし」だ。さらに、作品全体を貫く独特の雰囲気を次のように分析する。
「この本では自分勝手な言い分をあいまいなディテールだけで何度も何度も重ねていくという独特な、というか特異な話法が際立っていますね。それが妙な説得力を生み出している」
■『あの日』を書くくらいなら実験ノートを出せ
小畑氏が特に注目したのは、「実験ノート」についてである。しかし、小保方氏は〈調査委員たちが訪れた際に、たまたま所持していた2冊の実験ノートが回収されていった〉と被害者意識丸出しで述べるにとどまり、結局は何も明かされなかったに等しい。
「考えられない記述じゃないですか? たまたま2冊の実験ノートしか研究室には存在しなかった? 要するに小保方さんは、理研に在職中、たった2冊ぽっちの実験ノートしか記していなかったというんですよ」
もはやあきれるしかないということだろう。
「小保方さんは、256ページにもなる『あの日』を書くくらいなら、ほかにもあったという実験ノートをまず公開すべきだったのではないでしょうか? 自分しか作れないSTAP細胞のレシピとやらが書かれたノートを公開すれば、誰もが納得したはずです」
肝心のSTAP細胞についてだが、小保方氏は『あの日』の中で確信をもってこう述べている。
〈私が発見した未知の現象は間違いがないものであったし、若山研で私が担当していた実験部分の「STAP現象」の再現性は確認されていた〉
すでに2014年12月19日に、理研はSTAP細胞の検証実験のすべてが失敗に終わったことを発表している。それによれば、実験では「STAP現象」すら再現しえなかったという。にもかかわらず、この言いぐさは……。小畑氏ならずとも、あきれるしかない。
“オボちゃん節”はさらに炸裂する。
〈私の心は正しくなかったのか。
これまでの生き方全部が間違っていたのか〉
「如何でしょう。これはもう小保方という病理と言うほかないですよ。小保方さんは依然として妄想の霧の中を生きているようですね」
■騒動の裏に怪しいバイオベンチャー
『あの日』は、小保方氏という特異なキャラクターが改めて印象づけられる一冊だといえるだろう。
しかし、「STAP細胞事件」には、それでは片付けられない裏がある。小保方氏のエキセントリックな性格が引き起こした偶発的な事件ではない。むしろ「小保方騒動」は目くらましに過ぎないというのが、小畑氏の従来からの見解だ。
前述した『STAP細胞に群がった悪いヤツら』で小畑氏は、STAP細胞をめぐる一連の騒動の背後で、小保方氏の出身研究機関や恩師と関連が深かったバイオベンチャー企業が、不可解な増資を行なっていたことに着目。そこにインサイダー疑惑を見いだしている。
それはまさに、ライブドア事件の温床となったかつてのITバブルと同じ構図だ。当時はネットが万能であるかのような夢を振りまくだけで、IPOなどにより市場から巨万の富が転がり込んだが、現在では再生医療の基礎研究上のちょっとした成果をベースにベンチャー企業を立ち上げれば、お金が入ってくる。さらに、巨額の科学技術関連の国家予算をぶんどることも可能だ。
そうした資金を狙った科学者、官僚、金融マン──、まさに産官学三つ巴の暗闘、これこそがSTAP細胞事件の本質だ。小保方氏の奇矯さや高額の印税ばかりに目を奪われてはならないと、小畑氏は警鐘を鳴らす。
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