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【印税700万円の「小保方」手記】“小保方さんとは、いつかいろいろと話をしてみたい” 〈「笹井副センター長」未亡人インタビュー(5)〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160219-00505684-shincho-soci
「週刊新潮」2016年2月11日号 掲載
小保方晴子氏
1月28日に出版された小保方晴子氏(32)の手記『あの日』について、「まだ読んでいないんです」「もうちょっと客観的に検証されているのであれば、読んでみたいな、とは思ったんですけどね」と、笹井芳樹氏(享年52)の未亡人は語った。理化学研究所のCDB(発生・再生科学総合研究センター)副センター長で小保方氏の指導教官だった笹井氏は、妻に“根本的に研究者としての適性がない”との小保方評をこぼしていたという。
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「ただ、主人はSTAP現象そのものについては、最後まで『ある』と思っていたと思います。確かに主人の生前から『ES細胞が混入した』という疑惑が指摘され始めていました。しかし、主人はそれこそ山のようにES細胞を見て来ていた。その目から見て、『あの細胞はESとは明らかに形が異なる』という話を、家でもよくしていました。
だから、小保方さん宛ての遺書にも『再現してください』との言葉が書かれていたのだと思います」
どんな質問にもよどみなく答える未亡人からは、生前の夫との強い絆が窺える。死から1年半。冷静な口調からは、ずいぶん生活に落ち着きを取り戻してきたようにも見える。
「そうですね。まあ、だいぶ落ち着いてきましたけど、100%元に戻ったわけではありません。やはり、あの“事件”に繋がる言葉などが、ニュースで出てくると、しんどい気持ちになる時があります」
■いつかいろいろと話をしてみたい
笹井芳樹氏
「もしSTAP細胞がなければ? もし小保方さんが理研に来なければ? うーん、それは、歴史に『もしも』があったら、というのと同じで言っても仕方がないことですよね。もし実現していたら、医学界にとって大変な貢献だったわけですし。
ただ、小保方さんとは、いつかいろいろと話をしてみたいとは思います。主人の生前も死後も、彼女とは会ったことも、話をしたこともありませんが、機会があれば、お会いして、お互いに大変だった時のことをいろいろ話してみたいな、と。そして、またいつか本を出すのだとしたら、もう少し、感情を抑え、客観的な、科学的なものを出してほしい。それならば、私もきっと手に取ってみたくなるはずだと思うのです」(未亡人)
手記は初版5万部。小保方氏が手にする印税は700万円とされる。一方で、その最大の理解者であり、被害者であった笹井氏は、事件の真相について永久に口を開くことはできない。
初めて表に出た、笹井未亡人の証言。小保方元博士は、果たして、この声をどのような思いで受け止めるのだろうか。
「特集 『あの日』から初めて口を開いた! 黒い割烹着『小保方手記』に『笹井副センター長』未亡人単独インタビュー」より
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