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カリブ海に浮かぶ二季の島トリニダード・トバコ。
ジャマイカのレゲエ、キューバのルンバのように、トリニダードといえばカリプソ音楽が有名だが、日本人の民族性からして、こういうくだけすぎた粗野な文化というものとの相性はどうなのかという疑問があった。
代表的な楽器であるスティール・ドラム。あまり洗練された楽器だとされることはないだろう。簡単な話、洗面器二つ並べて叩くだけという旧石器的な発想から一歩も出ていない無明世界の名残だ。
あまりポジティブなイメージが浮かんでこない一つの原因はその出会いにある。私はホリーズのヒット曲ではじめて意識的にスティール・ドラムの演奏をきいたと思う。
馬鹿にしているとしか思えない、ひどい間奏である。私でさえいうのだから間違いない。
日本においてスティール・ドラムといえば、この人あり。そういう存在である一人の演奏家がいた。つのだ☆ひろ、ではない。ウガンダではない。実はまだうら若き女性で、その名を長木谷麻美さんという。
いや、こうやってプレゼンしてみると、神々しいものではないですか。後ろの老弱男女の混成バンドも、中南米の音楽には妙なマッチの仕方をしているし、心地いい場であったに違いない。
長木谷さんは今月、トリニダード・トバコで開催されたイベントに参加するためカリブへ飛んだ。これは憂歌団がシカゴ・ブルース・フェスティバルの招聘されたときのような、もしくは、ジェロが厚生年金会館で演歌ライブをするようなドリーム・カム・トゥルーな瞬間だったのではないだろうか。本場の舞台で自分がやってきたことを披露する最高の旅。
2月10日。長木谷さんはポートオブスペインの公園で横たわったまま発見された。練習中に昼寝をしていたのではない。死んでいたのだ。首には締められた痕がある。状況からしてどうやら、現地の男性から強姦する最中に殺害されたものだとみられる。
長木谷さんは遺体になって日本に帰ってきたいと思うだろうか。青春をかけた金たらいの中につめてカリブの海に流して欲しいのではないだろうか。一寸法師か。
余談にピーター・フランクルも謝りそうな超絶大道ミュージシャンのゴード君。このイケメン、なかなかやります。
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