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格闘技の世界では、今月歴史的なイベントが控えている。MMAの金字塔とでもいうべきUFC第一回大会で雌雄を決した二人のファイターが23年の月日を経て再戦するのだ。二人はどちらも50代で、現役生活をとうに終えた後、金稼ぎに時折復活するというアレ状態であり、とてもではないがプロの一線では使えない。
ファンの間では、熱望する声よりむしろ「死人が出るじゃないか」というような懸念のほうが勝っていた。私もその内の1人に昨年会う機会があったのだが、やはり若い頃に過激なスポーツをしてきただけあって老弱化は顕著であり、あまり積極的に試合を煽ってもてはやせないというのが正直な感想だった。
試合が近づいた今、どう思うか。Why not?である。死んでもいいじゃないか、50代のファイトを見せてやれ!とそう願うのみである。日々研鑚を本当に実行しているなら、老いし者なりの闘いで武道の新たな可能性を切り開いていくはずだ。
商業音楽の世界でも老齢化してからの再結成ライブやレコーディングのプロジェクトが話題になることがある。彼らは格闘技ほど露骨にパワーやスピードといったフィジカルなコンディションに頼らない分だけ、ピークを越えても長期に渡って一線のキャリアを続けていくことがよくある。50代くらいならまだまだである。
ブラジルのバイア州からでてきた黒人・白人のコンビ。カエタ―ノ・ヴェローソとジルベルト・ジルは20代で成功をおさめ、ロンドン亡命時代を共に凌ぎ、現在にまで至る息の長い活躍をしている世界的なスーパースターである。
彼らは70代となった今でも、落ち合ってコラボに戻ってはツアーを実行している現役バリバリの稼げるユニットなのだ。
70代だよ、これが。言葉がないよ。もともと学士ミュージシャンであり、今ではとんでもない大金持ちで、世界的な名声と揺らぎようのない地位を得ながら、それでもギター片手にワールドツアーやってるんだから、ブラジル人が天職に一生を捧げる態度のホンモノさ加減にはあきれるほどである。
そして次は60代の頃の彼ら。
そして50代
出てきた頃の二人は20代
二人はパフォーマンスだけでなく、楽曲の共作を行ってきた。やはり哲学専攻の学生であったカエタ―ノが作詞をし、音楽的な天才であるジルが作曲をして演奏するというのが、最上のパターンだったのではないだろうか。どの曲も至極の名作で、ブラジルという国の文化に畏敬を払わずにはいられない・・・・・私がその中でも特に一曲選ぶなら、ジルのファースト・アルバムに収録されているBeira Marだろう。
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