http://www.asyura2.com/15/kokusai12/msg/907.html
Tweet |
※関連参照投稿
「船も遠隔操作で動かす時代:自動車や船の遠隔操作話がちらほら出てきているが肝心の民間航空機の遠隔操作情報は秘密のまま」
http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/306.html
=====================================================================================================================
ハッキングで遠隔操作「車の乗っ取り」新防衛策
パナソニック、不正信号を排除 富士通研などは暗号通信で対抗
自動車の情報セキュリティーを高める研究開発が相次いでいる。カーナビなどを介して外部のネットワークにつながる時代になり、無線や有線で侵入して乗っ取られる脅威に備えるためだ。パナソニックはハッキングを防ぐ技術を開発した。富士通研究所などは、走行中の車がサイバー攻撃を受けても安全に停車するしくみを考案した。自動運転の普及も見据え、対策を急いでいる。
自動車の情報セキュリティーへの注目が高まったのは2015年7月、著名ハッカーが米FCAUS(旧クライスラー)の車を無線を介してハッキングした報告をしてからだ。同社は対策のため、140万台のリコール(回収・無償修理)をすることになった。
携帯端末やパソコンなどと同様に、車でもネットワークを介した侵入を防ぐ対策が迫られている。無線や有線の回線から車内のネットワークに侵入されれば、安全が脅かされる。
パナソニックは車の中枢神経ともいえる車載ネットワーク「CAN」を通って不正な信号が電子制御ユニットに届くのを阻止する。CANの中に、各電子制御ユニット間の信号のやりとりを監視する装置を設ける。
ハイブリッド車や電気自動車に限らず、ガソリン車にも多くの電子機器が載る。なかでも電子制御ユニットはエンジンなどに指令を出す重要な装置で、誤動作は深刻な事故につながりかねない。
開発では、車内の電子機器を点検する接続端子などから電子制御ユニットの1つを操り、他の同ユニットに不正な操作を指示する場合などを想定した。ひそかに端子にケーブルをつないで、不正プログラムを送り込む手口だ。
操作を指示する前に送られてくるID情報や信号のわずかなタイミングの変化などから、従来の振る舞いとは異なる不正な信号を見分ける。発見後はエラー信号を打ち消す処理で排除する。2020年ころまでの実用化を目指す。
インターネットにつながる車は、走行中にサイバー攻撃にあう危険もある。運転不能に陥る前に安全確保を狙うのが富士通研究所と横浜国立大学の松本勉教授らだ。
異常を検知するとドライバーに伝えて、攻撃対象となった信号のみを暗号化する。正常な信号が流れるようにして、安全に停車できるようにする。今後実際の装置で確かめる。5年以内の実用化を見込む。
デンソーなどは、シートやドアロックなどを制御するネットワークの安全性を調べた。CANとは別のネットワークだが、不正な信号を送って操作できた。信号処理の工夫などで防ぐという。
立命館大学の藤野毅教授と三菱電機は、車載ネットワークの暗号を読み解く「鍵」を盗まれないようにする技術を開発した。半導体の製造時に素子ごとに違う指紋のような信号の特徴を「鍵」に使う。将来、ネットワークが暗号化した場合には、車内などで鍵を安全に管理する技術が必要と指摘されている。
[日経新聞3月21日朝刊P.]
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。