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ドイツ地方選、「反難民」政党が躍進 保守系は退潮[日経新聞]
2016/3/14 10:45
【ベルリン=赤川省吾】大勢の難民が流入するドイツで13日、地方選が実施された。反難民を訴える民族主義政党「ドイツのための選択肢」が躍進する一方、寛容な難民政策を掲げたメルケル首相が率いる保守系のキリスト教民主同盟(CDU)が退潮した。2017年には国政選挙が控えている。有権者の厳しい審判にさらされたメルケル首相が難民政策を軌道修正するかが焦点となる。
独メディアによると「ドイツのための選択肢」の得票率が、人種差別の激しい旧東独ザクセン・アンハルト州で24.2%に達し、州議会の第2党に躍り出た。旧西独の2州でも10%台となり、州議会に進出した。
女性のペトリ党首は「普通の政党」を自称し、表向きは過激な極右と一線を画す。だが白人とキリスト教徒を優先すべきだとの意識は明らかだ。「ドイツ人とは何か。その答えを導き出さないといけない」。そんな表現が選挙公約にはある。
戦争中の残虐行為への反省から、戦後ドイツでは排外主義を訴える政党の力が弱かった。難民が押し寄せると社会に潜んでいた外国人への不安と差別意識が噴き出し、空気が変わった。「ドイツのための選択肢」の躍進は寛容さを失ったドイツ社会の変質を表す。
ただ同党は3州ともに第1党ではなく、州政府ですら与党入りする公算はゼロ。すぐにドイツが難民の受け入れ制限に転じるとの見方は少ない。
メルケル氏が率いるCDUは得票率を2〜12%減らし、3州ともに退潮。メルケル政権が揺らぐほどの大敗ではないが、以前のような盤石さはない。17年の国政選挙までに難民政策を見直すべきか与党内で議論が活発になりそうだ。
敗因は難民問題だけではない。CDUは人気の陰ったメルケル氏に代わる「選挙の顔」がいなかった。メルケル氏がライバルになるのを恐れて後継者を育ててこなかったためだ。
同じように寛容な難民政策を掲げる社会民主党はラインラント・プファルツ州、緑の党はバーデン・ビュルテンベルク州で人気の地方政治家を前面に押し出して得票率を上乗せし、勝利した。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM14H10_U6A310C1MM0000/?dg=1
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