http://www.asyura2.com/15/kokusai12/msg/532.html
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※関連参照投稿
「MSビルゲーツ氏の模倣:広告宣伝にもなる“慈善事業”も行うが、税金対策をしながら自分の財布AからBに徐々に移転する行為」
http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/854.html
情報的には昨年のネタで、どうでもいいことだと思っているのでそのままにしていたが、関連ネタもあるので...
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「ニューズウィーク日本版」 2015−12・15
P.5
「フェイスブック株の99%を寄付する。
フェイスブックのザッカーバーグCEOと妻プリシラ・チャン−長女マックス誕生を機に、保有する時価450億ドル相当の自社株を慈善事業に宛てると発表して。だが寄付先が慈善団体や財団ではなく妻と新設した有限責任会社であることが判明し、一部で批判されている。」
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日経新聞2月7日朝刊1面
[春秋]
岩井克人さんの「経済学の宇宙」にこんな回顧がある。1973年、米国のエール大に助教授で赴任してすぐのころだ。学部長宅でのパーティーに出ると、若手学者らが興奮して話している。事細かに自らの節税策を自慢し合っていたのだった。心が暗くなったという。
▼妻で、後に作家となる水村美苗さんは、それを機に経済学者とのパーティーに出るのを拒むようになったらしい。よほど露骨だったのか。映画「マルサの女」でも脱税で強制調査を受けている経営者が蓄財の極意を「一滴ずつコップにたまる水を途中で飲んではダメ。あふれて、垂れてくる滴をなめるんだ」と披露していた。
▼所得税などの確定申告の受付が、今年も始まる。名門大の学者や映画の人物のように、実入りを必死で守ろうとする執着もハウツーもないが、国税庁のサイト上のツールなど、IT(情報技術)の発達で作業は楽になった。面倒ながら1年に1度のこと。年中、税金で頭を悩ます寅さんシリーズのタコ社長よりましだろう。
▼中世、税に不服のある農民は山林へ逃げた。その際、田畑や家は柴(しば)で囲い、領主や役人の出入りを禁じたという。聖域化である。昭和の漫画で、ほうきを逆さにした奥さんが、酔った夫を家に入れない場面はここから来た。農民が何度も成功し、習俗が残ったのだろう。税と人のえにしは、時に滑稽で、どこかもの悲しい。
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ザッカーバーグ夫妻がフェイスブック株式を寄付する「有限責任会社」(たぶん夫妻のみがパートナー)は、LLC(リミティッド・ライアビリティー・カンパニー)と呼ばれる事業会社の形態である。
LLCの元は、法律事務所や会計事務所など少数による共同経営で発生する責任(損害賠償などの債務)を限定(抑制)的にできるLLP(リミティッド・ライアビリティー・パートナーシップ)である。過誤行為に関わっていない共同経営者の弁護士や会計士を責任から解放することがLLPの目的である。
LLCを規定するLLC法もLLPを規定するLLC法も州法なので、州によって規定の内容が異なる。
LLCは通常の事業法人に較べ“自治”(任意規定)が広く認められ、課税も、法人税ではなくパートナーシップ課税が適用される。
LLCのパートナーは利益の配分だけで労務の報酬を受けられないが、パートナー課税では、パートナーとしてではなく個人として内部取引を行うことができるので、利益の配分とは別に労務(役務)提供などの報酬を受け取ることもできる。
また、生まれたばかりだが、子どもを設立するLLCのパートナーにしたとき、パートナーになってから1 年未満のパートナーも、パートナーの税務申告において長期キャピタルゲインとして行うことができる。
さらに、LLCは、残存資産の配分(清算)もパートナーの決定で行うことができる。そのとき、現物出資(株式)の帳簿上の価格は出資時の時価のまま維持され、資産の清算時にフェイスブックの株価が出資時より下落していれば、税金の計算で損失として控除して申告することができる。
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