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誰も書かないサウジアラビア王制の危機−(天木直人氏)
http://www.asyura2.com/15/kokusai12/msg/268.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 1 月 05 日 13:53:00: igsppGRN/E9PQ
 

誰も書かないサウジアラビア王制の危機−(天木直人氏)
http://www.twitlonger.com/show/n_1so51u5
4th Jan 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks


イランとサウジアラビアの対立激化の報道を見ても、なにひとつ触れていない事がある。

 それはサイジアラビア王制が危機にあるということだ。

 今度の事件の発端は国内のテロ取り締まりの強化による47名の処刑である。

 その中にシーア派の指導者が含まれていた事でイランとの対立が断交に発展したのだ。

 しかし、問題は、サウジアラビア王制における国内テロの脅威が高まっているという事である。

 今に始まったことではない。

 サウジアラビアの王制は常に国内のテロ革命の脅威にさらされて来た。

 なぜか。

 それはイスラムの聖地を抱えているサウジアラビア王族が、

偶然手にした石油資源を独り占めし、みずからの保身の為に、

こともあろうに米国の軍事力にすがって、イスラム教徒を裏切ってきたからだ。

 イランならずとも、サウジアラビアの厳格なイスラム宗派(ワッハーブ派)から見れば、

神の天罰が下ることになる。

 サウジアラビアの真の敵は国内のイスラム原理主義者なのである。

 サウジアラビア王制が倒れたら、もともと統治機構が不備なサウジアラビアは大混乱になる。

 イスラム国浸透の格好の標的になる。

 世界一の油田を抱えているから空爆というわけにはいかない。

 サウジアラビア王制の崩壊こそ、世界が震撼する最悪のシナリオなのである。


 

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コメント
 
1. 2016年1月05日 14:45:55 : EHNodJa1EY : O2cxAGAJvyo[53]
>サウジアラビア王制の崩壊こそ、世界が震撼する最悪のシナリオなのである。

サウジぶんの油が無くても世界は困らないところまできてるよ
こんなことも見越してアメリカは原油輸出解禁したんだろうから
米国参入ぶん ロシア増産 イラン増産 これだけで事は足りるよ。


2. 2016年1月05日 20:04:56 : rI9sNxR60w : 4N@ns2OZohU[2]
サウジってどこかの国の宗教と政治に似てると思った
どこかの国の宗教は新年そうそう書名集めしたとか

3. 仁王像[787] kG2JpJGc 2016年1月05日 20:53:20 : PpohQuZ2ug : 6ktmGV@JnLI[1]
 昨夜の報ステによると、処刑された47人中、スンニ派が43〜4人で残りがシーア派(内一人がニムル師)だということだから、「サウジアラビアの真の敵は国内のイスラム原理主義者なのである」もまた真であろう。

 21世紀になっても、サウジの王族一族が石油利権を私物化していること自体が異様なのである。
 今、中東の大きな地殻変動は20世紀のそれなりの安定状態に戻すことは不可能、不可逆変化である。こうした危機感から47人の処刑に踏み切ったのではないか。そして計算違いの事態に発展しようとしている。

 「サイジアラビア王制が危機にある」というのは突然起こったようだが、長い蓄積の結果、量的変化が質的変化にーカタストロフィを起こしたのだ。

 (予告)
 某陰謀論の大家が、これを素材に、サウジとイランは示し合わせた芝居を演じている。その目的は原油価格云々…などという陰謀論を展開してくる可能性がある。格好の素材である。注意して(面白がって)見てると良い。


4. 2016年1月05日 22:15:18 : trUDLtUhoo : WFp9poFNRUk[1]
>>03
>「サウジアラビアの真の敵は国内のイスラム原理主義者なのである」もまた真であろう。


そのとおり。
サウジの悩みはビンラーディンが作り上げたアルカイダまではコントロールはできたが、ビンラーディン亡き後のザワヒリが引き継いだアルカイダは完全にはコントロールできていない(サウジ国内でシーア派襲撃を行ったりする。それによってイランにつけいられる。)
イスラム国はザワヒリでさえコントロールできないので、サウジにとっては大鬼門。
おまけにイスラム国のテロリストはサラフィージハーディスト(カリフ以外に王家は必要ないと主張するから)で、アルカイダの主を成すワッハーブ主義と教義が一緒のサウジとは相性が合わない。
合わないどころかイスラム国はサウジ王家にとっては、不倶戴天の敵なのである。


5. 2016年1月05日 23:39:34 : MC3Dtej4S2 : W0ZRVCO5ivU[136]
01・02氏のコメントが正しい気がします。

誰かが描いたシナリオ(フィクション)の解説をしてる方もいますね。

原油価格を吊上げるためのプロレスですね。


6. 2016年1月05日 23:41:20 : 1WVgsROX0A : N11@7fsScMM[134]
日本と事情がそっくりですね・・・


7. 2016年1月06日 00:19:54 : 1CmHDndIrQ : hEbpEeep8qs[1]

アメリカ、メジャーが背後で操っている。混乱を作って石油価格をつり上げるという

常套手段だよ。砂漠の遊牧民は自尊心強いが強欲で短気な動物。囲いの中で永遠に

続く格闘戯ショー。


8. 2016年1月06日 02:05:13 : ZL7o43eS1o : dOhFRJJYtdE[30]
つり上げを狙うにはタイミングが遅すぎる。下がり過ぎたよ
サウジの、やけのやんぱちにしか見えんわ。ネオコンとイスラエルは少し噛んでるだろうがね
問題はノープランか、無謀な空論であっても計算があるのか
ノープランの場合、落としどころを全く想定していないという事だろうから厄介だよ

9. 2016年1月06日 15:33:06 : oUcBQLMY0k : 6aKpoG@X0zk[7]
結局石油の奪い合いであって、石油収入に依らなくなれば必然的に争いも治まる。

10. 2016年1月06日 15:52:33 : 6m5Mc9z52U : SF2PNWnVYdU[59]
アジアからの出稼ぎのお手伝いさんが逃げないようにパスポートを管理し
逃げだしたら、両手首を切断!
それでも罪に問われないサウジアラビアの金持ちたち。
こんな国を見て見ぬふりしてきた国、アメリカ!

新しい国王も80になるのに
自分の息子可愛さに皇太子を追い出して息子を皇太子に(笑)
そんな国、崩壊したほうが世界のためかもね。
イラクと戦争より内からの崩壊の方が早いんじゃないかい?
国民よ怒れ!


11. 2016年1月06日 20:46:10 : G9pRncd5P6 : kNLawzAmjgA[207]
昔アラビアのロレンスに憧れたことがあったが、今思えばあの人は英国の有能な諜報部員で英国がサウジアラビアの建国を助けるのに貢献したってことなんだよな。
それとサウジの国教のワッハーブ派っていうのも日本人から見ると「典型的なイスラム教徒」みたいに見えるけど、そんなに歴史の古くない「原理主義」の新興宗派みたいなものらしい。(その視点からいうと、もしかしたら日本の「国家神道」みたいなものじゃないか?)
ともあれ、要は近代になって大国の思惑で作られた国ってことだよな。

12. 安倍を辞めさせる会[77] iMCUe4LwjquC34KzgrmC6Ynv 2016年1月07日 14:27:53 : FAt0kYWxVo : ylcjRTfmBXc[37]
書かないのではなく書けないのが正直なところでしょう。それだけマスコミのレベルが低くなってきた。政府の顔色だけうかがっていればなんとか明日の記事は書ける状態のマスコミに世界情勢の 分析ができる訳がない。

13. 晴れ間[934] kLCC6orU 2016年1月09日 22:38:26 : xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[56]

どこに書けばよいか分からないので(適切なスレッドがないので)、ここに書きます。
サウジアラビアの現体制(サウド王政) への対抗勢力としてイスラム原理主義者だけしか想定しないのは、将来的には片手落ちになる可能性があります。私は宗教にも中東にも副次的な関心しかないのですが(∵私の主関心事は別のこと、他所) 、多分、一般の人とはやや異なる見方をしているかもしれません。

二つの要因により、中東と北アフリカを中心とするアラブ・イスラム世界にも、ある変化が生じているようです。つまり、イスラムの棄教と無神論がジワジワと広がり始めています。要因の一つは、ツイッターやフェイスブックなど、ソーシャル・メディアの広がりです。これが、イスラム世界の人々の非イスラム世界との繋がりや無神論者どうしの繋がりを作りつつあります。
非イスラム化(脱宗教)のもう一つの要因は、イラン革命後強まったイスラム原理主義に対する反動です。特に1990年代以降イスラム原理主義・サラフィストによるテロで、多くの人々が殺され(アルジェリアだけで少なくとも20万人が殺戮された) 、それは今日まで続いています。アラブ人やマグレブ人、イスラム教徒自身が (少なくとも知識人は)、この事態に全く疑問を抱かないなどということはあり得ないでしょう。

そうした「アラブやマグレブの無神論者」たちがしばしば言及しているサウジアラビア出身の人物がいます。アブドゥッラー・アルカシミ Abdullah Al-Qasimi (1907-1996年) という作家・思想家です。若い頃はサラフィストとして出発しましたが、その後、無神論に至りました。故国では勿論、死刑判決。欧州に亡命。イラク、シリア、エジプトにも滞在。亡命先のエジプトでも投獄されたし、二度ほど暗殺されそうになりました。勿論、著書はどの国でも発禁。(従って、地下出版物の回し読み。) (エジプトでの投獄理由の一つは、学生が影響を受けて困るというイエメン政府からの要請があったためだとされています。)
彼の有名な言葉の一つに、「神による我々の脳の占領は、最悪の形態の占領である」(別の訳では「アラーによる我々の精神の占領は、植民地化の中でも最悪のものである」) というのがあります。まさに至言。

Wiki の記述。(仏語の方が、英語よりも若干詳細。) 「引用」Citations の項目に、彼の言葉の幾つかが載っています。
https://fr.wikipedia.org/wiki/Abdullah_al-Qasimi
https://en.wikipedia.org/wiki/Abdullah_al-Qasemi

=======================================

旧フランス植民地であったマグレブや、マグレブ出身者の間での無神論の広がりについては私も察知していましたが、彼の祖国サウジアラビアでも(規模は異なれ) 広がりつつあるようです。2012年のWIN-Gallup の調査では、宗教を信じない人々 areligieux の割合は 5%に上り、これは米国や欧州の一部と同じ割合だそうです。

記事元(仏語) はこちら。2014年3月付の Courrier international。
http://www.courrierinternational.com/article/2014/03/13/a-riyad-halte-a-l-occupation-des-cerveaux


同記事のさらに記事元(英語) はこちら。(英語での人名の綴りは、Abdullah al-Qasemi )

「ソーシャル・メディア時代の湾岸諸国の無神論」
http://www.al-monitor.com/pulse/iw/contents/articles/originals/2014/03/gulf-atheism-uae-islam-religion.html


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