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誰も書かないサウジアラビア王制の危機−(天木直人氏)
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4th Jan 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks
イランとサウジアラビアの対立激化の報道を見ても、なにひとつ触れていない事がある。
それはサイジアラビア王制が危機にあるということだ。
今度の事件の発端は国内のテロ取り締まりの強化による47名の処刑である。
その中にシーア派の指導者が含まれていた事でイランとの対立が断交に発展したのだ。
しかし、問題は、サウジアラビア王制における国内テロの脅威が高まっているという事である。
今に始まったことではない。
サウジアラビアの王制は常に国内のテロ革命の脅威にさらされて来た。
なぜか。
それはイスラムの聖地を抱えているサウジアラビア王族が、
偶然手にした石油資源を独り占めし、みずからの保身の為に、
こともあろうに米国の軍事力にすがって、イスラム教徒を裏切ってきたからだ。
イランならずとも、サウジアラビアの厳格なイスラム宗派(ワッハーブ派)から見れば、
神の天罰が下ることになる。
サウジアラビアの真の敵は国内のイスラム原理主義者なのである。
サウジアラビア王制が倒れたら、もともと統治機構が不備なサウジアラビアは大混乱になる。
イスラム国浸透の格好の標的になる。
世界一の油田を抱えているから空爆というわけにはいかない。
サウジアラビア王制の崩壊こそ、世界が震撼する最悪のシナリオなのである。
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