http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/612.html
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米国は批准していないUN海洋法条約に従えば、たとえ軍艦でも、他国の領海を航行する権利は有する。(潜水艦などは潜水せず水面を航行する必要)
軍艦の自国領海内航行については、米国は事前通告を求め、中国は許可を求めている。
今回のケースがどのようなものかわからないが、米国政府が中国政府の許可を得ないまま軍艦を中国が主張する“領海”に侵入したのなら政治的挑発行為とは言える。
中国がとる対抗措置はいろいろあるが、南シナ海問題をこじらせる対応は、フィリピンが領有権を主張している島々の“領海”域に中国軍艦を派遣するケースである。
(ベトナムとのあいだでは問題の“棚上げ”(現状維持)で合意をみている)
南沙諸島や西沙諸島は全域が台湾(中国)領という中国側の主張に沿えば、フィリピンやベトナムが領有権を主張し実効支配している島々は不法占拠ということになり、当然のこととして領海も認めることはできない。
これまでもそうであったように、外国が支配している島々を奪還する軍事行動は避けるだろうが、軍艦を“領海”内に派遣することは考えられる。
南シナ海をめぐる中国+ASEANの行動規範を制定する会議がついこのあいだ行われたばかりである。
戦後アジアに様々な紛争のネタを蒔いた米国は、アジアでの政治的存在感を高めたい気持ちはわかるが、無用な挑発は控えるべきである。
日本政府も、南シナ海領有権問題は大日本帝国の領域拡張政策に起因する問題であることをしっかり受け止め、米国の尻馬に乗るのではなく、アジア地域の戦後問題を解決する気概で調整的役割を果たすべきである。
※関連参照投稿
「南シナ海埋め立て合戦 中国への反発強まる:ベトナム・フィリピン・マレーシアのほうが南シナ海係争諸島の造成で先駆」
http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/695.html
「中国とベトナムが南シナ海領有権問題を“現状維持”で解決へ:ベトナム国家主席が国賓として本日訪中」
http://www.asyura2.com/12/china3/msg/532.html
「日本はASEAN関連首脳会議南シナ海領有権問題で米国からも袖にされ敗退:カイロ宣言の解釈:中国の主張は無根拠」
http://www.asyura2.com/12/senkyo141/msg/515.html
「対南シナ海を占拠する中国の野望と深謀:「対中政策で確実にアメリカと歩調を合わせているのは日本だけ」?」
http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/174.html
「キッシンジャー流外交は中国に連用しない:南シナ海領有権問題」
http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/590.html
「米、中国に仕掛ける消耗戦:日経新聞にさえ「勝算がないまま南シナ海への関与に動くオバマ政権」と書かれる始末」
http://www.asyura2.com/15/senkyo185/msg/880.html
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<南沙>米中の緊張高まる 衝突回避策が焦点…米軍艦派遣
毎日新聞 10月27日(火)12時34分配信
【ワシントン和田浩明】中国が主権を主張する南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)諸島の人工島から12カイリ(約22キロ)以内の海域に米海軍がイージス駆逐艦を進入させたことで、南シナ海全域の軍事的緊張が一気に高まった。米国は中国の対抗措置を見越して作戦行動に踏み切ったとみられるが、軍艦船の偶発的な接触など双方が予期しない形での危機に突入する可能性がある。
オバマ米大統領は9月下旬の米中首脳会談で、習近平・中国国家主席に直接、南シナ海の軍事拠点化を中止するよう要求したが、習氏は「主権の範囲内」と拒否していた。今回の「航行の自由」作戦はいわば米国による「実力行使」であり、当然、現場海域に展開する中国海軍の対抗措置を予想したものだ。
オバマ米政権は第二次世界大戦後に全世界で維持してきた「航行の自由」という国際秩序を維持する姿勢を強く打ち出す狙いがある。事前に外交ルートを通じて、日本など周辺諸国の同盟国に今回の派遣を説明したのも「航行の自由」への支持を取り付けるためだ。
現場海域では今年3月以降、接近を試みる米軍機に中国軍機が警告を発しながら異常接近する事態が相次いでいた。中国側は「通常の識別行為」などと反論している。
米国防総省によると、今年9月には黄海上空の国際空域で中国軍戦闘機が米軍の偵察機RC135に近づき前方約150メートルを通過する「安全でない飛行」をした。昨年8月には南シナ海の国際空域でも偵察活動中のP8哨戒機にわずか6メートルまで異常接近したり、ミサイルを搭載した機体腹部を見せながら前を横切ったりするなど「明白な挑発」(米政府高官)行為をした。
また、中国は9月の習主席訪米の直前にアラスカ沖の米領海を軍艦で横切らせるなど「航行の自由」作戦へのさや当てとみられる行動を取っていた。
こうした経緯を受け、米中は9月のワシントンでの首脳会談で両軍機の偶発的な衝突回避策で合意。昨年の11月の北京での首脳会談でも偶発的衝突を回避する連絡メカニズムや信頼醸成措置の導入で合意していた。こうしたメカニズムの有効性は、今回の航行の自由作戦で異常接近などが発生した際に機能するかにかかっている。
米中両国間では1996年の台湾総統選直前に中国が台湾沖でミサイル演習を実施し、米国が空母を急派した台湾海峡危機が起きている。2001年には、中国南部・海南島付近の公海上で米軍偵察機と中国軍戦闘機が接触。戦闘機は墜落して操縦士1人が死亡、偵察機は不時着し、乗組員らが中国当局に一時拘束されて非難合戦を繰り広げたことがある。
最終更新:10月27日(火)13時48分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151027-00000036-mai-int
- 中国外務省「必要に応じすべての措置取る」:そりゃそうだろうが、無許可侵入とのこと あっしら 2015/10/27 16:42:58
(2)
- 中国外務省「南シナ海における米国の行動は、中国の主権を侵害」 あっしら 2015/10/27 17:53:50
(1)
- 南シナ海紛争、いつ黄海に飛び火するか分からない[朝鮮日報論説委員コラム] あっしら 2015/10/27 18:10:16
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- 南シナ海紛争、いつ黄海に飛び火するか分からない[朝鮮日報論説委員コラム] あっしら 2015/10/27 18:10:16
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- 中国外務省「南シナ海における米国の行動は、中国の主権を侵害」 あっしら 2015/10/27 17:53:50
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