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日中、アジアのインフラ建設推進 財務対話で共同文書:財務当局者会議の定期化へ
http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/824.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 6 月 07 日 03:41:02: Mo7ApAlflbQ6s
 

(回答先: 日中のインフラ協力探る 麻生氏、副首相らと会談 投稿者 あっしら 日時 2015 年 6 月 06 日 03:12:10)


日中、アジアのインフラ建設推進 財務対話で共同文書[日経新聞]
2015/6/6 20:03

 【北京=中村亮】日本と中国は6日、経済・財政問題を議論する財務対話を3年2カ月ぶりに中国・北京で開き、共同文書を発表した。文書には「日中が開発金融機関との協調などを通じてアジアのインフラ建設を推進する」と明記。アジアの需要に対応するため、インフラ建設を推進する方針で一致した。

 日本が最大出資国のアジア開発銀行(ADB)や、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)といった国際金融機関と協調融資などを実施する可能性を示唆した。

 財務対話で日本側は今後5年間で1100億ドル(約13兆8000億円)をアジアのインフラ投資に振り向ける計画を説明。中国側はAIIBについて「ドアは開かれている」と日本の将来の参加に期待を示した。

 麻生太郎財務相は対話終了後、日本が進める環境などに配慮した質の高いインフラ投資について「中国側は理解した」と発言。AIIBについてADBや世界銀行など「審査能力があるところと組んでやるのが大事」と指摘した。

 共同文書では「財務対話を通じて経済・金融分野での日中の戦略的互恵関係をさらに推進できる」と明記。「両国間の金融分野で実務的な協力をさらに深化させる」と表明した。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS06H22_W5A600C1MM8000/

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日中が空白埋める一歩、財務対話3年ぶり再開[日経新聞]
2015/6/7 0:03

 【北京=大越匡洋】日本と中国は6日、3年2カ月ぶりとなる財務対話を北京で開き、アジアのインフラ整備で協調する姿勢を打ち出した。4月の日中韓観光大臣会合に続き、日中が経済分野で関係改善を探る動きが広がってきた。ただインフラ投資を巡る主導権争いは火種としてくすぶっている。3年の空白を埋める動きはその一歩を踏み出したばかりだ。

 「両国の関係改善を推進するため、双方がたゆまぬ努力をする必要がある」。中国の楼継偉財政相は対話終了後、記者団にこう強調した。麻生太郎財務相も別に開いた記者会見で「来年は中国が20カ国・地域(G20)の議長国だ。日本も積極的に協力する」と応じた。

 沖縄県・尖閣諸島を巡る対立などから、アジア1位、2位の経済大国の財政当局が定期的に意見を交わす場を3年余りも欠いた。日中の関係者はともに「双方の閣僚、幹部が一堂に会したこと自体が今回の最大の成果だ」と口をそろえる。両国は次回対話を来年、東京で開くことで合意した。

 昨年11月と今年4月の2回の首脳会談を経て、日中関係が改善に向かい始めたのは確かだ。日本側の出席者からは「想像していた以上に、中国が構造改革の必要性を強く認識していることが分かった」との声も出た。

 競合と協調の釣り合いを探りあぐねる両国の現状も浮かぶ。

 「共通の利益に基づき、開発金融機関との協調も含め、アジアのインフラ建設を推進する」。対話後に発表した共同文書では、拡大するアジアのインフラ需要をどう賄うかについて、両国で協調を探る姿勢を盛った。

 ただ「開発金融機関」の具体名は示さず、日本を中心に運営するアジア開発銀行(ADB)、中国主導で創設するアジアインフラ投資銀行(AIIB)のいずれとも受け取れる表現にとどめた。

 対話でも、中国側はAIIBについて「ドアはオープンだ」として日本の参加に期待を示す半面、57カ国が参加する現状を「国際社会に広く歓迎されている」(楼氏)と誇った。日本は自らのインフラ投資計画を「質の高いインフラ投資」(麻生氏)として説明。双方の構想を主張し合う格好で終わった。麻生財務相は記者団に「AIIBについて日本の立場は変わらない。中国も知っている」と強調した。

 それでも全体として日中が協調を演出する形となったのは、7日からドイツで開く主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)も影響している。

 米国は南シナ海で岩礁の埋め立てを強行する中国の国際的な包囲網作りを急いでおり、その直前のタイミングで、中国はG7の一角である日本との協調に向けた雰囲気づくりを望んだ。日本側にも、実利を得やすい経済分野をテコに対中関係の打開を探る好機となった。

 安倍晋三首相の戦後70年談話の公表を控え、日中は歴史問題を巡る神経戦を続けており、一本調子で関係が改善に向かうかは予断を許さない。対立を乗り越え、両国に共通する利益を見いだすための対話を継続できるかどうかが問われている。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF06H0B_W5A600C1NN1000/?dg=1

 

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