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(回答先: 仏極右のマリーヌ・ルペン党首、父親を党から追放へ 投稿者 rei 日時 2015 年 4 月 10 日 00:11:20)
昨日朝NHKBS1で放送された「フランス2ニュース」は、この“親子対立”を5分にもわたって報じた。
その内容を見ながら、国民戦線創始者のジャン−マリ・ルペン氏はなかなかの政治家だと感心した。
齢86のルペン氏は、これからそれほど長く政治活動を続けることはできない。そこで、これまでの政治活動で培ってきた自分の存在感を目いっぱい利用して国民戦線の躍進を図る方策が、自分が政治的憎まれっ子になり党首である娘がそれを叩くことで華になる今回の“対立劇”だと思う。
(これまでも二人は何度が似たような対立劇を演じている。そしてそれを通じて少しずつイメージを変え支持も拡大してきた)
娘のマリーヌ・ルペンが党首となった国民戦線は、経済的政治的環境に“恵まれ”、各種選挙で躍進を続け、マリーヌ・ルペンさんも次期大統領選の有力候補と見なされている。
しかし、先頃行われた地方議会選の決選投票では、右派から左派まで伝統的主要政党が立候補の取り下げを行って反国民戦線連合を組むという動きが目立った。
フランス国民のある割合は、国民戦線の個々の政策にはシンパシーを感じることはあっても、国民戦線を支持したり国民戦線に投票したりすることには躊躇する。とりわけインテリ(自負)層でその傾向が強く、国民戦線を支持することは“反知性”的行為とさえ思っている。そして、そのような意識状況を生み出してきたのが主要メディアである。
国民戦線創設者のジャン−マリ・ルペン氏は、長年の政治活動を通じてそのことを身に染みて感じてきただろう。
娘のマリーヌ・ルペンさんは、これから、父親の今回の“思いやり”を最大限活かし国民戦線のイメージチェンジに励むだろう。
いずれにせよ、その結果は、今回の「親子対立」がない経緯よりも、いいものになることはまちがいない。
最後に、国民戦線が政権に近づく可能性が濃くなれば、支配層は、取り込みもしくは破壊工作に精を出す(取り込みはすでに行っているだろう)。そのやり口は、米国の対中政策が一つの参考になる。
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