http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/416.html
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先ごろ行われたフランス県議会選は、左右対立のふりをして支配層の権力維持に努める中道左派(社会党など)と中道右派(UMPなど)が、第2回投票(決選投票)で“反国民戦線連合”を築いたことで、国民戦線は予想されたほどの議席を獲得できなかった。
単独では思うように票や議席を獲得できない新興ないし弱小勢力が戦術的連合や統一戦線を組むのが通例だが、交互に政権を担ってきた大政党が国民戦線対応で連合を組むところにフランス政治の現状がよく現れている。
ギリシャは、歴史的にも文化的にも政治経済的にも西欧の“圏外”ともいえる。
ギリシャ国民やドイツやフランスの国民が怒らないのが不思議なのは、ユーロ参加国でもEU加盟国でもないウクライナに対して130億ユーロに加えさらなる追加金融支援を行おうとしているのに、ギリシャには厳格な緊縮財政=債務履行と構造改革を迫るだけで追加的支援策や緊縮緩和策を提示しないEU指導者たちの態度だ。
今後のことやほかの国のこともあるのでそうやすやすとは妥協しないだろうが、EU指導層は、ギリシャが駄々をこねたのでしぶしぶ受け容れたというかっこうではなく、EU指導層の“善政”としてギリシャ支援策を打ち出することで、スペインなどの重債務国で起こりそうな“政治的反乱”を潰しにかかるだろう。
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欧州、急進政党が台頭 スペイン・仏の地方選で支持[日経新聞]
緊縮財政不満の受け皿に
2015/4/4 11:40
【パリ=竹内康雄】南欧で急進政党の躍進がめだっている。3月下旬に投開票されたスペイン南部の州議会選では急進左派、フランスの県議会選(第1回投票)で極右の政党が議席数を大きく伸ばした。若年層を中心に失業問題が深刻ななか、緊縮財政を続ける政府に対する不満の受け皿となっている。急進政党の支持拡大は、2015年に選挙が相次ぐ欧州各国に影響しそうだ。
「我々は第一歩を踏み出した」。スペインの急進左派政党ポデモスのイグレシアス党首はアンダルシア州議会選が実施された3月22日、ツイッターで支持者に謝意を伝えた。同議会は定数109。国政最大野党の社会労働党が47議席、国政与党の国民党が33議席、前回12年の選挙に参加していないポデモスが15議席を獲得した。社会労働党は議席数を維持。国民党は17議席を減らした。
ポデモスは「我々はできる」という意味。14年初頭にイグレシアス氏ら左派知識人が中心となって結党、14年5月の欧州議会選で5議席を得た。ギリシャの急進左派連合と同盟関係にあり、反緊縮財政を訴える。スペインでは5月に地方選、9月にカタルーニャ州議会選、年末に国政選挙が予定され、アンダルシア州議会選は今後を占う試金石との位置づけだった。
国政ではポデモスがトップに立つ世論調査もある。ラホイ政権の緊縮財政でスペイン経済は上向きつつあるものの、失業率はなお20%を超え、国民の既存政党への不満は強い。スペイン・ラモンリュル大のカサルス教授は「ポデモスはスペインの二大政党制を揺るがす勢力になる」とみる。
フランスの県議会選は3月29日に第2回投票が実施され、オランド大統領の社会党が大敗。極右の国民戦線(FN)は予想ほどではなかったものの、各県で議席数を伸ばした。
15年は英国やデンマーク、フィンランド、ポルトガルなどで国政選挙が予定される。急進政党の支持拡大は、他国の有権者の投票行動に影響を及ぼす可能性がある。だが「反緊縮」「反移民」を掲げる急進政党の躍進は、統合を推進してきた欧州のこれまでの歩みを否定しかねず、大きな混乱をもたらす危険性をはらむ。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM23H1H_U5A400C1NNE000/?dg=1
- 英総選挙の死角、世代間格差 違いなき二大政党どこへ:大票田スコットランドを失う労働党は不利:保守党もUKIPのあおり あっしら 2015/4/04 15:51:26
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