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(回答先: 世界の大企業 ユーロ建て調達、活発:量的緩和で金利低下 1〜3月社債、リーマン後最高へ 投稿者 あっしら 日時 2015 年 3 月 28 日 03:39:16)
欧州勢は発行意欲鈍く 金融緩和の効果に限界も
【ロンドン=黄田和宏】欧州中央銀行(ECB)の緩和を追い風に欧州企業の資金調達条件は良好だ。今月に仏電力・ガス大手GDFスエズが発行条件を決めた2年債は利率がゼロだった。ただ、欧州景気の回復の鈍さや、長期調達で資金を手当て済みの大企業が多いこともあり、債券発行の意欲は本格的には戻っていない。
債券投資家の間では、量的緩和が欧州企業の資金調達を刺激する効果は限定的との見方が大勢だ。英フィッチ・レーティングスが今月、投資家に欧州の投資適格社債の発行額(金融を除く)の今後1年間の見通しを聞いたところ、「過去1年間と同程度」との回答が5割を超えた。
資金需要が弱く発行が増えないうえ、ECBの購入によって債券市場の需給が大幅に引き締まるのは確実だ。
ECBは毎月600億ユーロの債券を買い上げる。英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドによれば、ECBの購入額を考慮すると、ユーロ建て債券の発行・償還のバランスは毎月250億ユーロの償還超過となる見通しだ。この分、債券残高が目減りし、市場規模が縮小する計算だ。
欧州の成長率は低く、経済見通しも不確かなため、「信用力の高い高格付け債券への需要は今後も根強い」(ECMアセットマネジメントのダンカン・ワーウィック・チャンピオン氏)。運用難に陥った投資家が質の高い債券を奪いあう構図が続く公算が大きく、社債金利の低位安定は崩れそうもない。
こうした環境を域外企業が最大限に活用する形で、ユーロ建て社債の年初来の発行額の3割程度を米国企業が占めるという異例な状態となっている。欧州企業の調達が増えないと、ECBの意図した量的緩和策による域内景気の浮揚効果が薄れることになる。
[日経新聞3月23日朝刊P.7]
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