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(回答先: 低金利で世界の債務膨張:量的金融緩和と先進国での資金運用難が主因:だから中国を当て込みAIIBに集う欧州諸国 投稿者 あっしら 日時 2015 年 3 月 28 日 03:27:21)
世界の大企業 ユーロ建て調達、活発
量的緩和で金利低下 1〜3月社債、リーマン後最高へ
【ニューヨーク=山下晃】世界の大企業がユーロ建ての資金調達を活発にしている。米コカ・コーラが大型発行に踏み切るなど、1〜3月の域外企業によるユーロ建て社債の調達額は2008年の金融危機以降で最高を記録する見通しだ。金利急低下の恩恵が広がる半面、欧州企業の資金需要は低迷気味で、欧州中央銀行(ECB)にとって域内に緩和効果をどう浸透させるかが課題になっている。
トムソン・ロイターの調べでは、2015年1月から3月上旬までに域外企業が発行したユーロ建て社債は443億ユーロ(約5.8兆円)と前年同期比で倍増した。同期間の比較では08年のリーマン・ショック後で最高のペースだ。
米コカ・コーラは2月に85億ユーロ分の社債を発行。米企業による発行額としては最大のユーロ建て社債となった。期間12年の社債の表面利率は約1.1%。低利回りにもかかわらず、最終発行額の2倍に相当する投資家の需要が集まった。
通信大手のAT&Tや著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイも今年に入ってユーロ建て社債を発行。カナダや豪州の金融機関も起債を増やしており、日本勢では三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行が発行を決めた。
企業がユーロ建て調達に動いているのは金利が急低下しているからだ。ECBの量的緩和でドイツやスペインなど欧州各国の国債利回りが米国債を下回る水準まで低下。国債を参考に決まる社債の発行金利にも下押し圧力がかかっている。
こうした流れは昨年から続いている。米フリーマン・コンサルティング・サービスによると、14年後半は米企業のユーロ建て社債の調達が米企業による社債発行額の15%程度を占めた。その2年前と比べ10ポイント上昇した。平均発行利回りもユーロ建ては2%を下回り、4%近い米ドル建て社債との差が広がった。
ECBの量的緩和開始でさらに発行条件は有利になっており、「ユーロ建てで社債を発行する動きは年間を通じて続きそうだ」(同社)という。投資マネーの積極的な社債買いも追い風だ。主要国の国債利回りが低下するなか「運用先として優良企業社債に対する投資家の需要は強い」(米投資銀行)。
ECBの緩和は、金利の連動性のあるユーロ圏以外の欧州市場にも低利調達の機会を広げている。アップルは昨年ユーロ建て社債を発行したのに続き、国債利回りがマイナスで推移しているスイス・フラン建ての社債も2月に発行した。調達資金は設備投資のほか資金をドルに替え、株主配分にも充てる。
[日経新聞3月23日朝刊P.7]
- 欧州勢は発行意欲鈍く 金融緩和の効果に限界も あっしら 2015/3/28 03:43:08
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