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元禄型関東地震の再来間隔、最短2000年ではなく500年
http://www.asyura2.com/15/jisin21/msg/831.html
投稿者 taked4700 日時 2017 年 5 月 12 日 06:50:20: 9XFNe/BiX575U dGFrZWQ0NzAw
 

塩井宏幸氏のツイートより:
Tabathaさん @araran100 よりの情報(2/2)。産総研 5月11日発表「元禄型関東地震の再来間隔、最短2000年ではなく500年」 http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2017/pr20170511/pr20170511.html
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http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2017/pr20170511/pr20170511.html
元禄型関東地震の再来間隔、最短2000年ではなく500年
発表のポイント

房総半島南部千倉地域でちゅう密な地質・地形調査を行い、元禄型関東地震(マグニチュード 8クラス)による隆起運動が、過去約6300年で少なくとも5回、最短で500年の間隔で起こっていたことを発見。
元禄型関東地震の繰り返し間隔は、従来では平均約2300年間隔とされていたが、今回の調査でより短くばらつきが大きいという結果が得られた。
国が実施する地震活動の長期評価で参照した地震履歴を更新し、将来の発生予測の見直しを迫る成果。今後、より広範囲での調査から首都圏に影響する巨大地震の過去の発生パターンを解明する。

*より詳しい情報がリンク先にあります。  

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コメント
 
1. 2017年5月12日 09:58:29 : UKDRlvvK6Q : BjssbDTevcU[1]
6300年前と言うと日本は縄文海進の時代ですね。
北米やヨーロッパを覆っていた1000メートルを超える分厚い氷床が解けたことで地盤が隆起したり、巨大噴火も起き地球全体が激変期だたはずです。

ご存知と思いますが、宝永噴火とは比較にならない壊滅的な鬼界カルデラ噴火が7300年前に起きるなど、まだ日本も大きく揺れ動いていた時期であったと思います。

旧約に書かれる出エジプト記の時代くらいからが最終氷期の影響が無くなり現在のような安定期(?)に入ったと思われるので、過去を遡るなら3500年前程度からを比較対象とすべきではないでしょうか。

また、
>より短くばらつきが大きいという結果が得られた
と言うことは、最短で500年であっても最長は数1000年になると言うことなので、まさに研究の為の研究であって、構造物の耐用年数から考えれば何の防災対策にも役立たないと思います。

付け加えるなら、直下型M8が起きれば免震・耐震構造も用をなさないので防災対策と言っても非常用の食料と水を用意するぐらいしかありません。


2. taked4700[6168] dGFrZWQ0NzAw 2017年5月12日 12:46:30 : jphST4W8BM : pCjS5OdcHXE[50]
>>01

>6300年前と言うと日本は縄文海進の時代ですね。
>北米やヨーロッパを覆っていた1000メートルを超える分厚い氷床が解けたことで地盤が隆起したり、巨大噴火も起き地球全体が激変期だたはずです。

気候の温暖化が進んだ時代ですから、大地動乱の時代であったかどうかははっきりしないのではないかと思います。巨大噴火が起これば、大気中のチリが増加し、日射量が減少、気候は寒冷化するのが原則です。


>ご存知と思いますが、宝永噴火とは比較にならない壊滅的な鬼界カルデラ噴火が7300年前に起きるなど、まだ日本も大きく揺れ動いていた時期であったと思います。

鬼界カルデラ噴火が起こったのは事実でしょうが、年代はかなり幅があるはずです。ともかく、2000年以上前のことについては、かなり大まかな話であるはずですから、単に年代が近いかどうかでいろいろな判断をするのは難しいと思います。


>旧約に書かれる出エジプト記の時代くらいからが最終氷期の影響が無くなり現在のような安定期(?)に入ったと思われるので、過去を遡るなら3500年前程度からを比較対象とすべきではないでしょうか。

そうではないと思います。今回の発表は、ごく簡単に言えば、まだまだ分かっていない仕組みの巨大地震があった可能性があるということであり、M9地震の311大地震が起こった現在、それと同じ大地動乱の時代にどんなことが起こったかを探るのは意味があることだと思います。

>また、
>>より短くばらつきが大きいという結果が得られた
>と言うことは、最短で500年であっても最長は数1000年になると言うことなので、まさに研究の為の研究であって、構造物の耐用年数から考えれば何の防災対策にも役立たないと思います。

これも、何か、論理がハッキリしません。最短500年は決定ではありません。今回の研究の意味は、あくまで従来の政府見解である間隔2000年程度と言うことが必ずしも真ではないということであり、最短は200年程度である可能性もあるのです。

海のプレートは巨大ですから、その沈み込み速度は基本的にあまり変化しないと考えることができるはずです。ところが、数百年から数千年という大きな発生間隔のばらつきがあることは、単に沈み込みに伴うひずみの蓄積が原因で地震が起こってきたわけではないということを示唆しているはずです。

>付け加えるなら、直下型M8が起きれば免震・耐震構造も用をなさないので防災対策と言っても非常用の食料と水を用意するぐらいしかありません。

そんなことはありません。都市機能の分散、過密都市の解消が最も重要で効果的な対策です。


3. taked4700[6169] dGFrZWQ0NzAw 2017年5月12日 12:52:26 : jphST4W8BM : pCjS5OdcHXE[51]
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2017/pr20170511/pr20170511.html
の、上の記事に引用した残りの部分を引用しておきます。

***************************以下引用:

発表概要

 東京大学大学院理学系研究科の小森純希氏(修士課程2年生)と安藤亮輔准教授、産業技術総合研究所の宍倉正展研究グループ長(理学系研究科兼任教授)、および東京大学大気海洋研究所の横山祐典教授、宮入陽介特任研究員らの研究チームは、相模トラフ沈み込み帯では1703年に発生した元禄関東地震と似たタイプの地震(元禄型関東地震)が、過去約6300年間に少なくとも5回、500−2800年の間隔で起こっていたことを明らかにしました。
 沿岸の地下で巨大地震が発生すると地面が隆起するため、過去の巨大地震は海岸段丘という地形とそれを構成する地層中の化石の年代として記録されます。従来、海岸段丘の年代は、試料採取が比較的容易な自然の崖面から得られる化石を用いて推定されてきましたが、その正確性はよく分かっていませんでした。本研究チームは、50cm解像度のデジタル地形情報の取得、解析から段丘地形を正確に把握した上で、従来にないちゅう密なボーリング(掘削)調査を行い、段丘の地下構造を正確に把握しました。また地中から大量の貝化石を採取し、隆起が生じた時期をより的確に示す試料を選別しました。さらにそれらを最新の加速器質量分析装置で年代測定を行うことで、各段に高い精度で段丘年代を明らかにしました。
 従来の年代値に基づいて平均約2300年間隔とした国の長期評価は、再評価が必要となると考えられます。


発表内容

 関東地方に沈み込むプレートの境界では、神奈川県から千葉県の房総半島付近を震源とする1923年大正関東地震(マグニチュード7.9)と、さらに房総半島南東沖まで震源域が及んだ一回り大きな1703年元禄関東地震(マグニチュード8.2)が発生しています(図1)。沿岸の地形や地質に残る巨大地震の痕跡に基づけば、過去にはそれら2つと似たタイプの地震(大正型と元禄型)が繰り返し発生していたと考えられています。政府の地震調査推進本部は、これらのうち元禄型の関東地震については約2000 – 2700年間隔(平均2300年間隔)で発生すると評価してきました。
 巨大地震が発生して地面が隆起すると、波打ち際の海底が陸上に現れ、階段状の地形である海岸段丘が形成されます(図2)。房総半島南部の沿岸にも、海岸段丘が存在することが知られており、特に顕著な四段の段丘面は上から沼I〜IV面と呼ばれ、元禄型関東地震の繰り返しによって形成されたと考えられています。千倉地域の段丘(図3)はその典型例であり、従来その形成年代が調査され、相模トラフの地震活動の長期評価の際に考慮されてきました。
 段丘が形成された年代は、段丘面の形成時に堆積した地層(段丘構成層と呼ぶ)に含まれる貝化石などの生物遺骸を、放射性炭素年代測定法を用いて調べることで推定できます。波打ち際の砂泥の中で生息していた貝は、海底の急激な隆起が生じると干上がり、地層の中に保存されることになります(図2)。波打ち際は常に波に洗われており、そこに堆積する地層も侵食と堆積を頻繁に繰り返すため、地層の中には、その死後に海中を漂っていたり、古い地層から洗い出されたりして偶然その地層に埋まることになった古い貝も含まれます。正確な段丘の形成年代を推定するには、再堆積した貝化石ではなく死後にその場で埋まった貝化石を見つけ出す必要があります。
 従来は川岸などで表層の地層が削られて段丘構成層が露出した場所(露頭)などを利用して、貝化石の採取と年代測定が行われてきました。しかし、化石試料の採取場所に偏りがあったり試料数が少なかったりすると、この再堆積などの影響を除いて、正確な海岸段丘の形成年代を見積もることが困難です。従来の、平均2300年という元禄型関東地震の発生間隔の数値もこのような制約のもとでの調査結果に基づくものでした。
 本研究チームは、ちゅう密なボーリング調査を各段丘面に対して複数箇所で実施し、地中から多数の地層の試料を採取する(図4)ことで、従来の露頭などでの調査の制約を乗り越えました。得られた地層試料を手作業で丹念に分析することで、地下の地層の重なり方を3次元的に明らかにするとともに、多数の状態の良い貝化石を取り出すことに成功しました。さらに加速器質量分析(AMS)を用いた年代測定により、それらの年代値が高精度で明らかになりました。その結果、段丘を構成する地層を明確に同定し、従来明らかでなかった再堆積の影響を見積もることが可能となり、海岸段丘の形成年代をより正確に推定することに成功しました。また、50cmという高分解能航空レーザー測量を行い微細な地形構造を解析し、年代測定の結果と統合することで、従来一つの段丘面と考えられていた沼I面の中に、もう一つの段丘面が存在していることを発見しました。
 得られた海岸段丘の形成年代は、古い方から約6300年前、5800年前、3000年前、2200年前、西暦1703年(元禄関東地震)となり、元禄関東地震の段丘面(沼IV面)以外の全ての段丘面の年代値が若くなる方向に更新されました(図3)。また、得られた年代の間隔は、最短で500年、最長で2800年という結果となりました。この結果は、2000−2700年(平均約2300年)間隔という従来の推定値と比較すると、最短の発生間隔が1/4程度になり、ばらつきも大きくなっています。このことは、元禄型関東地震が、従来想定されているよりも高頻度で発生しており、またその繰り返しパターンも従来考えられていたほど規則的ではない可能性があることを示唆しています。なお、今回新たな段丘面が見つかったように、今後の詳細な地形解析から、未知の巨大地震による隆起の痕跡が見つかる可能性があり、従来の類型には当てはまらないタイプの地震が検出される可能性も残されています。関東地震の繰り返しパターンについては今後も調査、検討が必要です。
 従来の海岸段丘の年代値に基づいて行われた国の長期評価については、将来の地震発生確率などの見直しが必要になると考えられます。今後は、調査範囲を広げ、より詳細な過去の地震の発生パターンの解明を目指します。また、一連の地震発生過程を計算機シミュレーションで再現するなど、定量的研究も進めます。
発表雑誌

雑誌名:「Earth and Planetary Science Letters」 オンライン掲載5月16日(予定)
論文タイトル:History of the great Kanto earthquakes inferred from the ages of Holocene marine terraces revealed by a comprehensive drilling survey
著者:Junki Komori*; Masanobu Shishikura*; Ryosuke Ando*; Yusuke Yokoyama; Yosuke Miyairi
添付資料

1923年大正関東地震(緑枠)と1703年元禄関東地震(赤枠)の震源域の概要図
図1.1923年大正関東地震(緑枠)と1703年元禄関東地震(赤枠)の震源域の概要。矢印は今回の調査地域。
堆積性の海岸段丘のできかたの図
図2.堆積性の海岸段丘のできかた。波打ち際に貝などの生息する地層(段丘構成層)が発達する(上)。地面が隆起すると貝などは干上がり、さらに土壌などが堆積し段丘構成層を覆い隠す(下)。
千倉地域の海岸段丘の分布とその形成年代の図
図3.千倉地域の海岸段丘の分布とその形成年代。線は過去の海岸線。数値は従来の年代値(上)と本研究で更新された値(下)。
ちゅう密ボーリング調査概念図
図4.ちゅう密ボーリング調査の概念図。それぞれの段丘面について複数箇所のボーリング(掘削)調査を行い地下に埋没した段丘構成層から試料を採取。


用語解説

◆放射性炭素年代測定
貝などの生物が体内に取り込んだ炭素同位体の比率は、その生存中では大気中と同じく一定値を保つが、生物の死後は、放射性同位体である炭素14が放射壊変により時間経過と共に減少する。化石試料に含まれる炭素同位体ごとの存在比を計測して、安定同位体(炭素12及び炭素13)と放射性同位体(炭素14)の比率を求め、大気中の炭素14の存在比率と比較することで、貝などの生物の死後に経過した時間が分かる。最新のシングルステージ加速器質量分析装置(AMS)を用いることで、高精度にかつ多点数試料の測定が可能になった。[参照元へ戻る]


4. 2017年5月12日 12:55:09 : yI4givJaF6 : iHYifx0YXWg[15]
周期を最短500年から最長2800年とするものですが、5,6倍も異なる周期がなぜ現れるか、その理由想定がない以上、海岸段丘がそのような幾つかの隆起によって起こったことには疑問がないが、これらの地震を一連の地震と見ることには大きな疑問が出る。何百年
相模トラフを震源として生じる地震は、むしろ200年程度の周期で生じており、また別の大規模地震が何百年、何千年ごとに生じているとみて、よいのではなかろうか。

5. taked4700[6170] dGFrZWQ0NzAw 2017年5月12日 12:58:39 : jphST4W8BM : pCjS5OdcHXE[52]
03です。

>なお、今回新たな段丘面が見つかったように、今後の詳細な地形解析から、未知の巨大地震による隆起の痕跡が見つかる可能性があり、従来の類型には当てはまらないタイプの地震が検出される可能性も残されています。関東地震の繰り返しパターンについては今後も調査、検討が必要です。

の部分が重要であり、房総半島東方沖から太平洋プレートが大規模に沈み込む大地震が起こる可能性があると思います。869年の貞観地震以来、太平洋プレートの日本海溝からの沈み込みは抑制されてきましたから、その影響がほとんど分かっていなかっただけであり、貞観地震以前は房総半島東方沖からの太平洋プレートの沈み込みは活発に行われていて、それが富士山の形成(特に新富士山)につながったという可能性もあると思います。


6. taked4700[6171] dGFrZWQ0NzAw 2017年5月12日 16:10:52 : jphST4W8BM : pCjS5OdcHXE[53]
>>04

>周期を最短500年から最長2800年とするものですが、5,6倍も異なる周期がなぜ現れるか、その理由想定がない以上、海岸段丘がそのような幾つかの隆起によって起こったことには疑問がないが、これらの地震を一連の地震と見ることには大きな疑問が出る。
>相模トラフを震源として生じる地震は、むしろ200年程度の周期で生じており、また別の大規模地震が何百年、何千年ごとに生じているとみて、よいのではなかろうか。

04さん、

確かにそう考えるのが正しいと思います。

そもそも、房総半島の大半の部分の下へ沈み込むのは太平洋プレートであり、フィリピン海プレートは房総半島の先端部の下へ沈み込んでいるに過ぎないはずです。


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