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大隅半島東方沖地震は関東での大地震発生の警告
http://www.asyura2.com/15/jisin21/msg/817.html
投稿者 taked4700 日時 2017 年 4 月 29 日 22:35:07: 9XFNe/BiX575U dGFrZWQ0NzAw
 

https://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/15018875.html
大隅半島東方沖地震は関東での大地震発生の警告

4月29日午後9時30分頃、大隅半島東方沖地震が発生しました。

https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/20170429213243.html
発生時刻 2017年4月29日 21時32分ごろ
震源地 大隅半島東方沖
緯度 北緯30.8度
経度 東経131.5度
深さ 50km
マグニチュード 5.7
最大震度3
宮崎県 日南市  串間市 
鹿児島県 鹿児島市  鹿屋市  指宿市  西之表市  曽於市  霧島市  南さつま市  三島村  大崎町  東串良町  錦江町  南大隅町  肝付町  中種子町  南種子町

この地震は2004年春からの大隅半島東方沖地震( https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/?e=820 )のデータベースで見ると最大の地震です。大きさで二番目のものが次の地震です。

https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/20100125161500.html?e=820
発生時刻 2010年1月25日 16時15分ごろ
震源地 大隅半島東方沖
緯度 北緯30.9度
経度 東経131.1度
深さ 50km
マグニチュード 5.3
最大震度4
宮崎県 日南市 
鹿児島県 鹿屋市  西之表市  大崎町  肝付町 

約7年ぶりの地震であり、マグニチュードで0.4も本日のものが大きいです。その意味で、ある程度群を抜いて大きな地震が発生したと言えます。

本日の地震の震源球を http://www.fnet.bosai.go.jp/event/tdmt.php?_id=20170429123100&LANG=ja で見ることが出来ます。正断層型です。いわば、海のプレート(フィリピン海プレート)が西方向へ沈み込んだ結果起こった地震のはずです。

Hi-net自動処理震源マップの「日本全国拡大」・「最新30日間」( http://www.hinet.bosai.go.jp/hypomap/mapout.php?_area=JAPAN_MAP&_period=30days&rn=67904 )を見ると、日向灘から今回の大隅半島東方沖にかけて、黄色のドットがかなり密集していることが分かります。この地域は、南海トラフからフィリピン海プレートが九州が載っている陸のプレートの下へ沈み込んでいるため、陸のプレートと海のプレートの境界面で地震が数多く起こっているのです。

今回、大隅半島東方沖で、M5.7と2004年春以来で最大の地震が起こったことで、フィリピン海プレートの沈み込みがかなり大規模に起こりつつあることがハッキリしました。重要なことは、311大地震以降でこれが311大地震の前7年間を含めて、最大の地震であったことです。基本的には2015年5月30日の小笠原諸島西方沖地震M8の影響がフィリピン海プレートに及び、その結果、フィリピン海プレートが大きく沈み込んだということのはずです。

フィリピン海プレートは基本的に太平洋プレートが沈み込むことで発生している海のプレートであり、日本あたりの太平洋プレートとの境界が伊豆・小笠原海溝です。今回の地震発生の仕組みには、多分次の二つの要素があります。

1.伊豆・小笠原海溝からの太平洋プレートの沈み込みが大きく起こっていて、その結果、太平洋プレートが100キロ程度以上沈み込んだところからマグマが発生し、それが新たなフィリピン海プレートとして上昇し、結果的にフィリピン海プレート全体を西方向へ押している。
2.西日本の陸のプレートが関東地方の房総半島の東方からの圧力を受け、少し浮き上がり、それが海のプレートとの摩擦を減少させ、その結果、海のプレートの沈み込みが起こりやすくなっている。

どちらにしてもフィリピン海プレートが西へ沈み込んだことは事実であり、結果的に伊豆・小笠原海溝での太平洋プレートとフィリピン海プレートとの固着の度合いが低下し、太平洋プレートの沈み込みがより活発化するはずです。その結果、房総半島南東沖の三重会合点付近での太平洋プレートの西への沈み込み圧力が増加し、房総半島東方沖に沈み込んでいる海山の沈み込み圧力が増加します。その結果、海山自体が破壊されて、大きく太平洋プレートが関東平野の地下へ沈み込む大地震が発生しやすくなるでしょうし、それ以前に、海山が陸のプレートを西へ押す圧力も増大します。陸のプレートにかかる西向き圧力が増加すれば、震源深さの浅い地震が内陸部で発生しやすくなります。

関東地方は要注意です。

なお、桜島とか開聞岳の噴火に与える影響はほとんどないと思います。今回の震源地はどちらの火山からも遠く離れていて、これらの火山のマグマ生成には間接的な影響しか与えません。フィリピン海プレートからの西向き圧力が陸のプレートへ伝わり、その結果、桜島のマグマだまりが押されて桜島の噴火がある程度起こりますが、それがこの数日発生している桜島の噴火でしょう。

2017年04月29日22時25分 武田信弘   

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コメント
 
1. taked4700[6140] dGFrZWQ0NzAw 2017年5月01日 18:22:10 : jphST4W8BM : pCjS5OdcHXE[22]
大隅半島東方沖地震の2004年春からのデータベース( https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/?e=820 )で見ると、2004年春以来、4月30日の09:00時点で52件の発生があり、その内の5件が上の地震以降の発生です。明らかに多発であり、しかも5件中4件がM4以上です。最新の地震が今朝4月30日 5時23分ごろのものです。震源球をhttp://www.hinet.bosai.go.jp/AQUA/aqua_catalogue.php?y=2017&m=04&LANG=ja
で確認すると、この4番目の地震で震源球の向きが明らかに変わっています。最初の3件は全て北西ー南東方向に伸張軸がありましたが、この4件目は南北方向に伸張軸があります。このように震源球の軸方向が変化すると、ほぼ一群の地震が収まりつつあると見ていいという指摘が新妻信明氏によりされています。「震源域の地下応力が上昇し,破壊強度に達すると,破壊強度の小さい部分から破壊が進行し前震となる.次いで最後まで残った最も大きな破壊強度の部分が破壊する本震に到る.地下応力は本震まで解放されないため,前震と本震の主応力はほぼ同じ方位を保持する.震源域の本破壊によって応力が解放され,次に急変した応力変化に対応して生ずる新たな破壊に対応する余震が起こる.余震の主応力方位は前震や本震と異なりばらつきが大きく,地下応力の解放面である地表にまで達する.」( http://www.niitsuma-geolab.net/archives/4740 )
よって、今回の一連の大隅半島東方沖地震は一応収まったと思われます。

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