(03月10日)Hi-net自動処理震源マップのN= の値の変動と地震の起こり方の変化について 最後にまとめの文章があります。:関東での震度1以上地震発生が4日間ありません。地震発生が丸々4日間ないことはかなり珍しい現象です。地震静穏化が起こっています。かなり危険な状況です。 Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」の値の過去1週間分のN=の値の変化(07:00頃の値): 「日本全国広域」 03月04日:352(前日から約100の減少) 03月05日:431(前日から約80の増加) 03月06日:522(前日から約90の増加) 03月07日:414(前日から約110の減少) 03月08日:428 03月09日:434 03月10日:381(前日から約50の減少) 「日本全国拡大」 03月04日:349(前日から約100の減少) 03月05日:424(前日から約70の増加) 03月06日:519(前日から約100の増加) 03月07日:413(前日から約110の減少) 03月08日:427 03月09日:431 03月10日:378(前日から約50の減少) 「北海道」 03月04日:14(前日から約半減) 03月05日:15 03月06日:21 03月07日:26 03月08日:35(今年の最大値、30以上は今年2回目) 03月09日:20 03月10日:30(前日から約50%の増加) 「東日本」 03月04日:190(前日から約70の減少) 03月05日:256(前日から約70の増加) 03月06日:341(前日から約90の増加) 03月07日:238(前日から約100の減少) 03月08日:243 03月09日:235 03月10日:207(前日から約30の減少) 「本州中部」 03月04日:101(前日から約40の減少) 03月05日:131(前日から30の増加) 03月06日:119(前日から12の減少) 03月07日:125 03月08日:114 03月09日:094 03月10日:091 「西日本」 03月04日:149 03月05日:168 03月06日:174 03月07日:161 03月08日:167 03月09日:190 03月10日:149(前日から約40の減少) 3月09日に発生した地震:1件(前日は5件)(海外での大きな地震を含む) 2017年3月9日 7時28分ごろ 熊本県熊本地方 2.1 1 過去1週間分の震度を観測した地震の地域別集計: 日本全体(http://weathernews.jp/quake/ に載っている最新7日間分の日ごとの集計数を転記しています。) 03月03日:05件(震度1:2件)(M4以上:2件) 03月04日:03件(震度1:1件)(M4以上:1件) 03月05日:09件(震度1:4件)(M4以上:3件) 03月06日:05件(震度1:2件)(M4以上:1件) 03月07日:04件(震度1:2件)(M4以上:2件) 03月08日:05件(震度1:3件)(M4以上:3件) 03月09日:01件(震度1:1件)(M4以上:0件) 合計:32件 (震度1:15件で47%)(M4以上:12件で38%) 1.北海道 2017年3月3日 17時27分ごろ 根室半島南東沖 4.8 3 2017年3月5日 9時57分ごろ 十勝地方南部 3.4 1 2017年3月7日 18時46分ごろ 釧路沖 4.3 2 合計:3件(陸域:1件、海域:2件) 2.東北 2017年3月3日 9時36分ごろ 岩手県沖 3.9 1 2017年3月4日 13時23分ごろ 福島県沖 4.2 1 2017年3月5日 19時04分ごろ 福島県沖 4.6 3 2017年3月6日 6時11分ごろ 福島県中通り 2.7 2 2017年3月6日 13時54分ごろ 福島県沖 4.0 1 2017年3月7日 0時40分ごろ 宮城県沖 3.5 1 2017年3月7日 1時17分ごろ 三陸沖 4.5 1 合計:7件(福島県以南:4件、宮城県以北:3件)(M4以上:4件、56%) 3.関東 2017年3月5日 10時19分ごろ 千葉県北東部 4.7 3 2017年3月5日 10時33分ごろ 千葉県東方沖 3.3 1 2017年3月5日 13時18分ごろ 千葉県東方沖 4.3 2 2017年3月5日 16時39分ごろ 千葉県東方沖 3.5 1 合計:4件 (陸域:1件、海域:3件)(M4以上:2件)(震度1:2件)(茨城県沖:0件、茨城県北部:0件、茨城県南部:0件、千葉県東方沖:3件)(伊豆・小笠原:0件) 4.中部 2017年3月5日 8時53分ごろ 岐阜県飛騨地方 3.1 2 2017年3月5日 8時59分ごろ 岐阜県飛騨地方 2.7 1 2017年3月7日 21時23分ごろ 岐阜県美濃中西部 3.4 2 合計:3件 (長野県:0件、長野県以外:3件) 5.関西 合計:0件 6.中国・四国 合計:0件 (陸域:0件、海域:0件) 7.九州 2017年3月3日 0時08分ごろ 日向灘 4.0 3 2017年3月3日 5時01分ごろ 熊本県熊本地方 1.9 1 2017年3月3日 15時27分ごろ 日向灘 3.9 2 2017年3月4日 18時32分ごろ トカラ列島近海 2.4 2 2017年3月5日 2時16分ごろ 熊本県熊本地方 3.6 2 2017年3月6日 5時26分ごろ 熊本県熊本地方 3.9 3 2017年3月6日 6時44分ごろ 大分県中部 2.2 1 2017年3月6日 9時45分ごろ 熊本県熊本地方 2.9 2 合計:8件 (陸域:5件、西南諸島:1件、九州北部:0件) 8.沖縄 2017年3月4日 11時02分ごろ 沖縄本島近海 3.4 2 合計:1件 (台湾付近:0件)(M6以上:0件) まとめ:ハワイ付近で群発( http://www.emsc-csem.org/Earthquake/Map/zoom.php?key=5&typ=world#2 )が発生しています。 九州地方での異変、つまり、宮崎・大分で比較的大きな減少があり、しかし熊本、佐賀、福岡では小幅な減少しかない現象が起こっています。基本的に、日向灘での微小地震減少のはずですが、この意味がはっきりしません。多分、フィリピン海プレートの西日本に沿った部分での圧力減少が原因のはずです。そして、このことは、関東地方で大きな噛み合い(アスペリティ)に太平洋プレートの西への沈み込み圧力が集中していることを示唆しているはずです。 最も大きな変動は「最新7日間」で「茨城県」:1134→1113(減少21)、しかし、「最新30日間」の「茨城県」:5240→5086(減少154)となっていて、「最新30日間」での減少が「最新7日間」よりも極端に大きいこと。同様な変化は「栃木県」でもあり、「最新7日間」:896→881(減少15)、「最新30日間」:4235→4088(減少147)です。関東地方の海域、または沿岸部でM6以上地震が切迫していると思います。 その他大きな変動は次のものがあります。 「最新7日間」 「茨城県」:1134→1113(減少21) 「栃木県」:896→881(減少15) 「長野県」:247→221(減少26) 「岐阜県」:275→251(減少24) 「山梨県」:215→192(減少23) 「愛知県」:197→182(減少15) 「三重県」:162→146(減少16) 「鹿児島」:317→355(増加38) 「宮崎県」:989→969(減少20) 「大分県」:864→817(減少47) 「熊本県」:818→812(減少06) 「福岡県」:688→679(減少09) 「愛媛県」:169→145(減少24) 「富山県」:204→184(減少20) 「岩手県」:267→282(減少15) 「最新30日間」 「岩手県」:1140→1159(増加19) 「宮城県」:1056→1073(増加17) 「福島県」:4031→3898(減少33) 「茨城県」:5240→5086(減少154) 「栃木県」:4235→4088(減少147) 「福岡県」:2797→2764(減少33) 「佐賀県」:2878→2844(減少34) 「熊本県」:3282→3249(減少33) 「大分県」:3269→3231(減少38) 「宮崎県」:3791→3750(減少41) 有感地震として、岐阜県での地震発生が目立ちます。また、関東地方での地震発生が昨日3月9日もなく、また東北地方も昨日の地震発生がありませんでした。特に関東地方は4日間有感地震の発生がなく、もし本日有感地震が発生しなければ、かなり大きな、つまり、M7程度の地震発生が迫っていることになります。「最新7日間」で「長野県」、「岐阜県」が20以上減少していることは、東日本から関西方面への西向き圧力が減少していることを表しているはずで、3月5日から7日にかけて岐阜県で3件の有感地震が発生したのは、その頃に東日本から関西方面への西向き圧力増加があったという意味です。つまり、西向き圧力増加とその後の急減が起こっていたはずなのです。その結果、関東地方の海域、または沿岸部でM6以上地震がひっ迫していると言えると思います。 ぜひ、いろいろなことに注意して頂きたいと思います。エレベーターなどでの緊急時の動作とか、就寝時に大きな揺れが起こった場合の行動について、事前に再度考えておくべきです。 茨城県沖( http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/?e=471 ) 茨城県北部( http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/?e=300 ) 福島県沖( http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/?e=289 ) 千葉県東方沖( http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/?e=473 ) 今朝の関東地方、全体的に減少です。増減なしと増加は「神奈川県」と「静岡県」だけであり、あとは減少です。この意味で、太平洋プレートからの西向き圧力が全体的に増加していて、その圧力が房総半島東方沖の噛み合い(アスペリティ)に集中、その結果、「神奈川県」と「静岡県」でN=の値の微増となり、その他の地域では房総半島に遠いところほど急減になっているのだと思います。 「最新7日間」 ======07日ー08日ー09日ー10日 「東京都」 :0136-0138-0134-(減少04) 「神奈川」 :0175-0179-0179-(増減なし) 「静岡県」 :0200-0215-0218-(増加03) 「千葉県」 :0385-0372-0369-(減少03) 「埼玉県」 :0219-0217-0207-(減少10) 「茨城県」 :1165-1156-1134-(減少22) 「群馬県」 :0180-0165-0156-(減少10) 「栃木県」 :0915-0919-0896-(減少23) 「福島県」 :0851-0857-0827-(減少30) まとめとして、本日か数日中に、関東地方及び東北地方南部、または房総半島南東沖の三重会合点付近などでM6以上地震が発生すると思います。 2017年03月10日09時10分 武田信弘
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