http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/6/16840.html?utm_source=hazardlab&utm_medium=email&utm_campaign=mailmag 桜島のマグマだまり 急速に増加「25年程度」で大正大噴火並みの爆発が? 2016年09月20日 07時00分 鹿児島県の桜島は、噴煙を上げていない日の方が珍しいと言われるほど、活発に噴火を繰り返す火山として、世界中の多くの火山学者が注目している。こうしたなか、京都大学の桜島火山観測所と英国の大学の研究チームは、急速に増える火口下のマグマだまりの量を分析して、今後25年程度で爆発的な噴火が発生する可能性が高いと発表した。 現在、気象庁が発表している桜島の噴火警報は、入山を規制するレベル3。昭和火口の爆発回数は、年間800回を超える年も珍しくなく、毎年のように噴火が発生している。 記録に残る大噴火は、いずれも溶岩の流出を伴う山腹噴火で、天平(764年)、文明(1471〜1474年)、安永(1779年)、大正(1914年)に発生している。このうち「大正大噴火」では、もともとは鹿児島湾内に独立した火山島だった桜島が、2週間以上流出し続けた溶岩で大隅半島と陸続きになり、その火山灰は宮城県仙台市でも観測されたほど。 京大防災研究所の桜島火山観測所と、英国のブリストル大学やエクセター大学の共同チームは、GPS観測装置とスーパーコンピューターなどを駆使した結果、桜島の地下では、毎年1400万立法メートルのマグマが新たに供給されているという答えにたどり着いた。 これは、サッカースタジアム4杯分に相当し、コンピューターを使ったシミュレーションで、マグマの量は、毎年のように発生する小規模噴火で吐き出されるマグマよりも早いペースで増えているため、そのマグマだまりに蓄積された量から見て、約25年後には、大正噴火並みのマグマ噴火が起こるものと指摘している。 エクセター大学のジェームズ・ヒッキー博士は「大正大噴火でのマグマの噴出量は1.58立方キロメーターといわれていますが、桜島と同規模の火山で、この量のマグマが蓄積するのには130年かかる計算です。前回の噴火からすでに100年以上経過していますから、タイムリミットは2040年ごろです」と話す。 桜島は2015年5月21日、爆発的噴火が12回起こり、火砕流は6回発生しているほか、9月にも小規模な噴火が発生。GPSによる地殻変動の観測でも、南岳直下の海面下1〜3キロ付近に、マグマが板状に約200万立方メートル貫入したのではないかと推測されている。 **********************この記事、論理的ではありません。 >昭和火口の爆発回数は、年間800回を超える年も珍しくなく、毎年のように噴火が発生している。 >桜島の地下では、毎年1400万立法メートルのマグマが新たに供給されている >これは、サッカースタジアム4杯分に相当し、コンピューターを使ったシミュレーションで、マグマの量は、毎年のように発生する小規模噴火で吐き出されるマグマよりも早いペースで増えているため、そのマグマだまりに蓄積された量から見て、約25年後には、大正噴火並みのマグマ噴火が起こるものと指摘している。 >「大正大噴火でのマグマの噴出量は1.58立方キロメーターといわれていますが、桜島と同規模の火山で、この量のマグマが蓄積するのには130年かかる計算です。前回の噴火からすでに100年以上経過していますから、タイムリミットは2040年ごろです」と話す。 問題は、「桜島と同規模の火山で、この量のマグマが蓄積するのには130年かかる計算」の部分。この「同規模の火山」が果たして、桜島と同じく、常時噴火してマグマを吐き出しているのかどうかが不明。 また、そもそも、大正噴火の130年前はどうだったのか? >記録に残る大噴火は、いずれも溶岩の流出を伴う山腹噴火で、天平(764年)、文明(1471〜1474年)、安永(1779年)、大正(1914年)に発生している であり、1779年は1904年の125年前。更にその前は、1474年であり、これは1779年の305年前、更にその前は764年であり、こちらは1471年から考えても707年前。 そもそも、桜島の場合、マグマの蓄積はフィリピン海プレートの沈み込みで発生します。昭和南海地震が小ぶりだったことからも分かるように、現在はフィリピン海プレートの沈み込みはまだかなり抑制されているのです。今後、南海地震が発生しますが、多分、その頃にある程度大きな桜島噴火があり得るでしょうが、大正噴火よりも小さいでしょう。桜島噴火が大規模になるには、更にもう一度南海トラフ地震発生が必要だと思います。 西日本の地震や噴火も、基本的なサイクルは三陸沖での大地震で始まるはずであり、311大地震でそのサイクルがリセットされ、今やっと始まったばかりです。その意味でも、桜島噴火はまだまだです。貞観地震は869年であり、桜島噴火は764年でした。ほぼ百年前であり、それは、つまり、311大地震の前に桜島噴火があったと言うことになり、それが大正噴火のはず。2011年と1904年では約100年ですからね。 こういったことを考えると、この研究、単に世論操作のためと思えます。アメリカイギリス軍産複合体はとんでもないですね。
|