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《特報》地球の気流が壊れた : ジェット気流が赤道を通過して北極から南極に進むという異常すぎる事態。このことにより、この先の気象と気温はこれまでに考えていた以上のカオスとなる可能性が極めて濃厚に
気象の専門家たちは「私たちは地球規模の気候緊急事態を宣言しなければならない」と語り、騒然が広がる
カナダ・オタワ大学の気象学の専門家ポール・ベックウィズ教授による事態の解説
・Paul Beckwith
ベックウィズ教授の動画解説欄の翻訳
北半球のジェット気流が赤道を越えて進行し、そして、南半球のジェット気流と合流するという事態が起きています。
これは今までになかった新しいジェット気流の動きだと思われ、そして、このことは、気候システムの騒乱が進行中であることを示しています。
現在の私たちの気候システムの振る舞いは、私たちが予想していなかった状況、あるいは予想はしていても、過去に経験したことのない新しい、あるいは恐ろしい方法で私たちを驚かせ続けています。
混乱した気候の世界へようこそ。
私たちは今、地球規模の気候緊急事態を宣言しなければなりません。
今回ご紹介することは本当に驚くべきものですが、最初に何が問題なのかを簡単に記しておきます。
まず、そもそも、ジェット気流とは通常はどのような動きを見せるものかということと、そして、今はどのようになっているのかということから入らせていただきますと、まず、通常のジェット気流というのは、Wikipedia の説明では、以下のようになります。
ジェット気流 – Wikipedia
ジェット気流とは対流圏上層に位置する強い偏西風の流れ。
主要なものとして北緯40度付近の寒帯ジェット気流と北緯30度付近の亜熱帯ジェット気流がある。
図で示しますと、下のようになります。
通常のジェット気流の一例
・How the Jet Stream Is Causing Weather Extremes
地図の下に「赤道」の位置を加えましたが、寒帯ジェット気流も、亜熱帯ジェット気流も、どちらも赤道などとはまったく関係しない場所を循環するのが普通だということがおわかりかと思います。
しかし、冒頭の動画のタイトルに「ジェット気流が赤道を通過している」とありますように、「ジェット気流が赤道を通過している」という壊滅的な変化が見られているのです。
下の写真は、アジアからオーストラリアくらいまでの位置の現在のジェット気流を示したもので、赤と緑で示されているジェット気流が「赤道」を通過して、しかも、寒帯ジェット気流と亜熱帯ジェット気流が「出会っている」という異常な光景が記録されたものです。
・Paul Beckwith
これを見て「ああ、もうこれは・・・」と絶句してしまいました。
これまでの考え以上に気象と気温が混乱する可能性
ことの発端は、気象などの記事を記しているロバート・スクリブラー(Robert Scribbler)という方がブログ上で、このジェット気流の異常を指摘した
「巨大な重力波が冬と夏をゴチャゴチャにしてしまうのか? 壊れてしまったジェット気流が今、北極から南極に走っている」
というタイトルの下の記事の投稿以来、ソーシャルネットワーク上で大きな話題となり、冒頭のように、このことについて気象学の観点から状況を解説する専門家なども現れるというような騒動となっているという次第です。
・robertscribbler
これは「ジェット気流の動きが、これまで一度も見たことのないものとなっている」ということなんです。
先ほどのブログのタイトルに「冬と夏をゴチャゴチャにしてしまうのか」とあったり、冒頭のオタワ大学のベックウィズ教授は、「混乱した気候の世界へようこそ」と書いていたりしているのを見てもわかるように、今後、今まで想像していた以上の経験したことのない気象や気温が出現する可能性がより高くなっていると言えます。
ちなみに、ジェット気流のこの異常に関しては、「こういうことが起きている」という事実があるだけで、「理由」や「原因」は誰にもわかるものではないもののはずです。
どうしてこんなことが? ということに対しての答えは出ないと思われます。
しかし、現実として起きている。
この現象が、どのような異常気象や異常気温をもたらすのかも予測はできません、
しかし、最近言われていたような、「今年の夏は、エルニーニョからラニーニャに移行するから猛暑」というような単純な図式で、これからの気候や気温を考えることはできないと思われます。
この夏の日本が熱くなるのか寒くなるのかもわからないですし、晴れが多いのか雨が多いのかもわからないですが、ただ、今年の気象で、ひとつ気になっていたことがありました。それは、
「まだ台風1号が発生していない」
ことです。
今日(6月30日)で、もし6月が終わったとすれば(「もし」って変だろ)、ああまあ、今日で6月は終わりですが、1951年以降の気象庁の記録に残る限りでは、過去に、6月が終わるまでに台風が来なかったのは、1983年と 1998年の2回だけです。
というわけで、現時点では、今年は過去3番目に台風1号が遅い年となります。
1983年の台風1号発生の日は 7月2日、1998年は 7月9日ですが、この日までに台風1号が発生しなければ、今年はとんでもなく台風発生が遅い年ということになります。
台風は、日本とアジア地域の大事な水源となるものですので気になりますが、太平洋上の状態が先ほどのジェット気流の図にありますように「ムチャクチャになっている」現状では、例年通りに、正しく台風が発生するということは阻害されてしまうのかもしれません。
先月の、
・あと25年で「30億人分の水が足りない」状況になることを報告したウィキリークスがリリースした機密文書 : 原因は世界中で進行し続ける過度な肉食
2016/05/09
という記事の中で、私は以下のようなことを書きました。
日本の場合は、通常通りに梅雨があり(北海道なら冬に雪が降り)、通常通りに秋に台風や悪天候が大雨をもたらすという「自然の循環」が途絶えない限り、国全体が深刻な水不足にはなる可能性はないはずです。
あり得ないことですが、たとえば、「もし2年間、台風が日本に一度もやってこなかった場合」、日本は滅亡するはずです。幸い、そんなことはあり得ないわけですけれど、梅雨や台風は本当に恵み以外の何ものでもないことを私たちは深く感謝するべきだと思います。
ここにある「通常通り」という部分が少しずつ消えています。
それにしても、ここ2〜3年は、「地球全体の大気の流れがおかしい」と感じていましたが、こんなに極端にそれが現れていたことには驚きました。
完全に変わってしまった地球の大きな大気の流れ
私は、今回のジェット気流の異常ともいえる位置の変化を見まして、この2、3年の間に書いたいくつかの記事の現象の理由がわかったような気がします。
2013年の6月に、
・ハワイから消滅しつつある「そよ風」。でもその理由は誰にもわからない
2013/06/06
というタイトルの記事を書きましたけれど、今はその理由がわかります。地球の大きな大気の流れがその頃から変化していたのだと思われます。
2013年には、ヨーロッパで大規模な洪水が発生しました。
その原因は複合的ではありながらも、ドイツの気候変動ポツダム研究所の科学者が、AFP に、以下のように語っていました。
気候変動ポツダム研究所は、(この大洪水は)地球上空のジェット気流が乱れたことによって、豪雨をもたらした低気圧が移動せず1か所に停滞してしまったためと指摘している。
同研究所は、現在ロシアで起きている干ばつも、ジェット気流の乱れに関連しているとの見方を明かした。
また、この 2013年の梅雨時には、日本の長野県などが極端な水不足に陥りましたが、その原因は、通常の梅雨時の気圧配置とまったく違う気圧配置が続いたことによるものでした。
ジェット気流の変化によるものだと思われますが、下のように、本来なら日本列島にかかる梅雨前線が、南のほうに停滞したままの状態が続いたのです。
・気象庁
最近の記事で、以下のようなタイトルのものがありました。
・荒れ狂う極端な気温と気候の中で、迫り来る気配を感じる世界的な水不足への対処として思い出したペルーの「大気から飲料水を生成する装置」
2016/06/22
ここで、「荒れ狂う極端な気温と気候」というような表現を使いながらも、実際には、私は、まだ甘く考えていたのかもしれません。
私の想定している状態よりもさらにひどいとすれば、結構大変なものとなっていくのかもしれないですが、しかし、これから訪れる気象状況や気温状況は、数ヶ月といった中長期的なスパンでは、まったく予測のつかないものになるはずです。
なので、さきほどの表現に「超」をつけたほうがいいかもしれないですね。
「超荒れ狂う極端な気温と気候」というような感じでしょうか。
ジェット気流の蛇行の状況によっては、「同じ国の別の地域が、熱波と寒波に同時に見舞われる」とか、やはり同じ国の別の地域で「極端な雨の地域と、干ばつの地域が同居する」とか、まあ、これは今すでに起きていることかもしれないですが、そういうこともさらに多く起きていくと思われます。
とんでもない光景を何度も見ていくことになるのでしょうけれど、この夏は正念場かもしれないなと思うと、背筋に冷たいものが(飲みかけのチューハイじゃないの? ← そのツッコミはもういいっつーの)。
まあしかし、人為的にどうこうできるものでもないですし、先行きを深刻に考えるよりも、起きてしまった状況に適切な対応をして生きていくしかなく、心配していても仕方ないです。
いずれにしても、今の世界中の異常な気象や気温の原因のひとつが少し理解できて、そのことに関しては、むしろ謎ではなくなってきたわけで、気分爽快な面もあります。
あとは、ほぼ完全に活動停止となり始めている太陽と気象の関係がどのようになっていくかということも興味があります。
’何でもかんでも、ポールさんの逆立ちのせいにするな!’
と、お叱りを受けそうですが、これこそ、そのポールさんの逆立ち、もとい、ポールシフトによって、既に1100km以上かもっと、移動してしまっている軸のため、従来の赤道が赤道でなくなっているからこその、ジェット気流の混沌化なのではないのでしょうか。
さらに、今までに見ることのなかったような、地球規模で発生している様々な変化を結果として、それに合うような大きな原因の可能性を、できるだけ高所に立って考慮したとき、真っ先に導かれる事象は、地軸の逆転を他において、ないのではないのでしょうか。
その地球規模での深刻な変化を示す記事
死の西海岸。いや太平洋、南米、インド洋、そして北欧。 Update15
惑星全体で起きる魚の大量突然死。ベトナムの海岸250キロが魚の死骸で埋まり、戦争起こしても許すとベトナムへの武器禁輸解除。 Update7
地球で起きている生物の大量死は海洋生物だけではなく鳥類や陸上生物にまで及び異常気象ともあわせるとその主原因は地磁気逆転?
世界中で「湖や川の水が突如として大規模に消える事例」が続出している理由。そして、この地質活動の異変は太陽黒点ゼロ時代にさらに拡大するか
これらを、エルニーニョやラニーニャ、でっちあげ温暖化等では説明がつくはずもないでしょう。 それともあなたは、以上のような事象を他の何かで解説できますか?
世界規模でのこれらの事象の先にあるのは…
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