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世界中で「湖や川の水が突如として大規模に消える事例」が続出している理由。そして、この地質活動の異変は太陽黒点ゼロ時代にさらに拡大するか
今月のはじめ、南米チリで「湖の水が一晩で消滅した」という出来事が報じられていたことを、
・南米チリで広大な湖の水が一晩で消滅! 南米の地底で、あるいは環太平洋火山帯の地底で何が起きているのか
2016/06/01
という記事でご紹介したことがあります。
水が消えた5月29日の前日までのリエスコ湖(右)と水が消滅した後
そして、今年になってから、このような「川や湖の水が大規模に消滅する」という事案がとても多く発生しているのです。
昨年までは、そのような事案を取り上げたことはあまりなかったと思うのですが、今年は「水が消える」という現象が世界中で続発していまして、それらは、通常から考えますと、やはり奇妙なことではあります。
一体何が起きているのでしょうか?
最近のさまざまな「水が消える」事例
まあ、その理由や原因は、基本的には誰にもわからないわけで、推測以外はできないわけですが、最近の「水が消えた」現象について、少し整理してみます。
記事にしたものは、すべてリンクを添えています。
ナイジェリア / 首都ラゴスで一晩で川の水が消える
[記事] ナイジェリアの首都ラゴスで「一晩で川の水が消滅」し、その一面が正体のわからない植物で覆われる (地球の記録 2016/06/25)
・New Telegraph
ナイジェリアの首都ラゴスを通るオグン川という川の水が、「一晩で消えた」ことが、ナイジェリアの複数のメディアによって報じられていました。
理由はまったくわかっていません。
カラ・マーケットという市場が、この川に面して設けられていて、もともと人が多く集まる場所だったようですが、そういう場所で「川の水が突然消えた」という出来事が起こっために、結構な騒ぎとなっているようです。
不思議なのは、おそらく水は消えたばかりだろうと思われるのに、川の水のあった川底にあたる場所に奇妙な植物が生い繁っていることでした。
下の動画にありますように、川の部分が一面、植物で覆われています。
さきほど「奇妙な植物」と書きましたのは、報道で「正体の特定できない植物」とあったためで、詳しいことはわからないですが、このあたりでよく見られるような植物ではないというような意味なのでしょうかね。
このナイジェリアの事例では、水が消えたこともそうですが、いきなり植物に覆われるというところが何とも奇妙に感じます。
まあ、動画を見る限り、何だかみんなすごく嬉しそうですので、おめでたいことなのかもしれません。
ロシア / ペルミ地方の湖が一晩で消える
[記事] ロシアの湖の水が「一瞬で」消えた (地球の記録 2016/06/23)
・V-KURSE
これは、ロシア西部のペルミ地方にある直径 200メートルほどの小さな湖の水が「一晩ですべて消えた」ことが報じられていたことをご紹介したものです。
この湖の水は、牧畜での牛に供給するものとして使われていたため、村は湖に水を取り戻す方策を検討しているようですが、そもそも、なぜ、水が消えた のかわからない上に、水の消えた湖に人口の方法で水を維持することは予想以上に金額のかかるものだそうで、実行は厳しいようです。
・El Universal
メキシコでは、今年3月以来、「川の水が一晩で消滅する」という事例が3件続けて発生しています。
・2016年2月28日 アトヤック川が一晩で消滅
・2016年4月19日頃 トィアパ川とタクアパ川という2つの川が消滅
これも、報道では、理由や原因は調査中ということで、詳しいことはわからないですが、「シンクホールに飲み込まれた可能性がある」ということは書かれていました。
[記事] 中国広西チワン族自治区で「池にシンクホールが突如として発生」し、5万トンの養殖魚が穴の中に消えていった (地球の記録 2016/04/01)
・fj.people.com.cn
中国広西チワン族自治区にある桂平(けいへい)というところで、上の写真のように、養殖池に突然巨大なシンクホールが開き、水が飲み込まれてしまったという出来事が起こりました。
3月24日の早朝、養殖池の水位が急激に下がり始めたことに職員が気づいたのですが、止められるわけでもなく、午前までに養殖魚5万キロが水と共に消えたのだそう。
下は、水位が下がって池の底が見えてきた時の様子です。
・fj.people.com.cn
結局、シンクホールは、水と養殖魚をすべて飲み込んでしまいました。
最近ご紹介した「水が大地へと消える現象」は、以上ですが、これらの共通していることは、
「地震の前後ではない」
ということです。
地震が起きた後に、川や、池、湖の水位が下がることは、よく知られていて、熊本の地震の際にも、各地で温泉の源泉が枯れたり、湧き水の名所で水が出なくなったりする「水の異変」が出たことが報じられていました。
海外でも、「地震の後に水が消えた」という例は数多くあります。
いくつかの例として、以下のようなものがありました。
・2011年3月 ニュージーランド・クライストチャーチの M5.3の地震の2週間後でにハンツベリーの貯水池の水が突然消滅する (報道)
規模の大小を別にすれば、地震の後に水に異変が起きる例は、わりと多くあるのではないかと思います。
しかし、最初にご紹介した水の消滅の事例は、すべて前後に地震を伴わないものです。
しかし、「地震と水の異変に相関した関係がある」のかもしれないとすれば、地震は地質の事象ですから、地震とは関係なく消える水というのも、何らかの地質の事象と関係している可能性はあると思われます。
そして、今回ご紹介しました事例は、どれもかなり大規模で、川の水全部とか、湖の水全部とか、そのようなことになっていて、これらが何らかの地質の変化と関係しているのだとすれば、地下で進行しているかもしれない変化は、かなり大きなものなのかもしれません。
ところで、上の中で、次々と川の水が消えていることをご紹介しましたメキシコですが、このメキシコに関しましては、この数年、非常に激しい地殻事象が発生し続けていまして、水の消滅と地質活動が仮に関係するものなのだとすれば、やや納得できる部分もあります。
ここ数年でメキシコで起きたいくつかの地質的な出来事
2014年8月 メキシコ
・Expresso
2015年8月 メキシコ・オアハカ
・noticiasnet.mx
2011年7月 メキシコ・チャルコ
・In Deep
ずいぶん以前、
・中南米の「地殻変動ライン」…
2011/07/22
という記事を記したことがありますが、この記事のタイトル通り、中南米には、2010年頃から「地殻異変のライン」というものが存在していて、それは今でも続いていると私は考えています。
下は、その 2011年の記事に載せたものですが、今となっては、これはほんの1例ということになり、その後、南米ではおびただしい数の地殻的な異変が起き続けています。
2011年に中南米で起きた大規模な地殻事象
そして、当時は気づかなかったのですが、これらの南米の地殻異変のラインというのは、ほぼすべて「環太平洋火山帯」に該当します。
活発化している環太平洋火山帯ですけれど、水の消滅も、環太平洋火山帯の活発化と関係がある部分もあるのかもしれません。
太陽黒点ゼロ時代の地質の状況
イギリスの EU 離脱が決まった日に、太陽は再び「黒点ゼロ」となりました。今もゼロのままです。
・Spaceweather
この何が「地質活動」と関係あるのかといいますと、
・噴出する「地震を起こすものの正体」: 月、重力、太陽活動、宇宙線、惑星直列
2016/04/22
という記事などでもふれましたが、太陽黒点の少ない時期には、地震を含めた地質活動が増えるという説があります。
この「太陽活動が弱まると地震や噴火が増える」という主張をする科学者たちは、わりとよく見受けられて、それぞれで、主張の内容に違いはあるとはいえ、たとえば、埼玉大学名誉教授の角田史雄さんは、2014年8月の JBPress の記事「太陽活動の低下がもたらす地球の異変」の中で、
「太陽の弱活動期と相まって、地球内部の熱エネルギーはどんどん蓄積されて増大し、これが解放されれば、破壊的な地震や噴火などの大きな災害を引き起こすのは間違いない」
とおっしゃっています。
この説が正しいかどうかはわからないですが、太陽活動が低下することで、宇宙線の地球への到達が活性化することで、地質活動がより激しくなっていく可能性は、私はあると思っています。
宇宙線は天候にも影響しますので(宇宙線が増えると雲が増えますので、今後の何年間は雲の多い地球となるかと思います)、天候にしても地質活動にしても、今でも十分に激しいですが、今後さらに激しくなる可能性はあると思います。
というか、今はもうその段階に入っていると考えていいのではないでしょうか。
さまざまな地質活動と共に、今回ご紹介しましたような「大地の水が突然消える」というような現象も、まだまだ起きていくかもしれません。
世界中で「湖や川の水が突如として大規模に消える事例」が続出している理由。そして、この地質活動の異変は太陽黒点ゼロ時代にさらに拡大するか INDEEP
太陽黒点の減少だけでなく、以下の地球の磁極が反転する「ポールシフト」が迫っている可能性。地球への影響は?(NASA) カラパイア(より一部抜粋)にもあるように、地磁気逆転現象中にも、大気や水の消失はみられるようです。
これは火星の大気の99%と原始的な生命が存在したかもしれない海が失われた原因を説明するにあたって発表された。太陽系の開闢(かいびゃく)以来、数10億年に渡り、火星は太陽風にさらされ、その大気が剥ぎ取られてしまったのだという。
ポールシフトが起きる前兆として地磁気が急激に弱まってくる。地磁気が弱まれば、太古に火星で起きたように、地球の大気もまた太陽風によって剥ぎ取られ てしまうことが予測される。ただし、幸いというべきか、200年間で生命の維持に不可欠な大気が完全に消えることはないそうだ。
でも、大気や水が完全に消失しなくても、陸上、海洋生物に深刻被害がでてしまっていたり、異常気象が認められたり、今回の引用記事のような奇妙な出来事も、起こっているのも、また事実なのですが……
全くでたらめで些細な問題でしかない地球温暖化なんぞに費やす時間やカネは、地軸逆転に伴って、果たして人類の滅亡や地球の終わりを向かえるほどの危機であるのか、そこまで憂慮される事態でもないのかどうか、等についての科学的思考に使われるべきであるのに、この板での前稿、「地球は磁極のポールシフトで磁場を失うことにより、太陽風に晒され水と大気を失った火星と同じ状態を200年間経験するだろう」 ― NASA火星探査メイヴン計画主任の中で、
’どうやら 2001年以降は、北の磁極の測定は行われていない(あるいは公表されていない)ようなのです。’
と、NOAA、米国海洋気象庁は、研究をやめてしまったか公表していない、というのは、今世界で起こっている、上記事象とあわせてみると、なるほど、そういうことか、という、印象を私たちに与えかねませんね。
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