http://www.asyura2.com/15/jisin21/msg/400.html
Tweet |
専門家が警鐘! 熊本震度7は南海トラフ巨大地震の前兆現象!(1)
http://wjn.jp/article/detail/5157008/
週刊実話 2016年5月5日号
東日本大震災から5年、悪夢は再び起きた。
4月14日午後9時26分ごろ、活断層による直下型地震の可能性が極めて高い地震(震度7/M6.5)が熊本県を中心に襲った。さらに16日午前1時25分ごろにも熊本地方を震源とするM7.3の地震が発生し、熊本市や菊池市などで震度6強の揺れを観測。14日に震度7を観測した益城町付近は、布田川断層帯と日奈久断層帯の二つの活断層帯が交わり、地震が起きやすい場所としても知られていた。
気象庁では当初、14日の地震を同じ震源域で連続して起きる最も大きな“本震”とみていたが、これを“前震”と改め、16日の地震を本震と判断している。14日夜から18日午前8時までに観測された震度1以上は515回にも上り予断を許さない状況だが、さらに最悪の事態が日本列島を襲う可能性はあるのだろうか。
政府の地震調査研究推進本部によれば、布田川・日奈久断層帯は、熊本県の南阿蘇村から益城町に東西方向に伸びる布田川断層帯と、益城町から八代海南部に向かって北東から南西に伸びる日奈久断層帯からなる。
「布田川断層帯は全長64キロ以上で三つの区間に分かれ、それぞれの区間で最大M7.0〜M7.2程度、さらに布田川断層帯全体が同時に活動した場合の想定は最大M7.8程度の地震が予想されていました。ただし、今回の地震でこの断層帯はこれより数キロ長かったことも判明している。一方、日奈久断層帯は全長81キロで、こちらも三つの区間に分かれ、北側の高野〜白旗区間でM6.8、中部の日奈久区間でM7.5、南側の八代海区間でM7.3程度が想定されていた。日奈久断層帯全体が同時に活動した場合の想定はM7.7〜M8.0程度。今後も、これらすべての断層帯が連動する可能性さえあるのです」(サイエンスライター)
二つの断層帯がすべて完全に連動した場合、M7.8〜M8.2の地震が発生する可能性があるという。M8の直下型となれば、海溝型の地震とは比べ物にならないほどの甚大な被害が生じる。今回の本震が阪神淡路大震災と同規模だったことを考えても、未曾有の被害を孕んでいることが分かる。
琉球大理学部名誉教授の木村政昭氏が言う。
「熊本の地震は内陸部の活断層の地震でしたが、それだけでは終わりません。活断層の活動を促した大本の原因というものがある。昨年来、沖永良部島、桜島を噴火に導いた日向灘沖からの“プレッシャー”です。それこそが力の原因なのです」
宮崎県東部沖合の日向灘は南海トラフの西端に当たり、ここに相当なエネルギーが溜まっているはずというのが木村氏の見立てだ。
フィリピン海プレートはここで大陸側のユーラシアプレートの下に潜り込んでいるため、震源となった場合は、陸地で大きな被害は発生しないが、大津波の発生が考えられるという。
◇
専門家が警鐘! 熊本震度7は南海トラフ巨大地震の前兆現象!(2)
http://wjn.jp/article/detail/0799426/
週刊実話 2016年5月5日号
地震調査研究推進本部は、日向灘地震はM7.6前後のものが約200年周期で発生すると推定しており、戦後だけ見ても'61年、'68年、'84年、'96年と、4度の大きな地震が起きている。木村氏は、発生するM8.7の巨大地震を2014年±5年、つまり今後3年間が危ないと見ているのだ。
また、過去に巨大津波を引き起こした南海トラフ(東南海、南海)を震源とする地震の前には、内陸型の大地震が発生している。少なからぬ研究者が「今回の地震を一過性のものと考えるべきではない」と警戒を呼び掛ける中、武蔵野学院大特任教授で地震学者の島村英紀氏もこう話す。
「南海トラフの巨大地震が近づきつつあることは間違いありません。今回の地震がその引き金になるかどうかは、今の地震学では分からない。ただし、海溝型地震の前に内陸部の地震が頻発して、その後、巨大な海溝型地震が発生するというパターンはあるのです」
実際に、1944年の東南海地震、'46年の南海地震の前には、それぞれ前年に鳥取地震、三河地震が起き、1000〜3000人の犠牲者が出ている。さらに長い期間で見れば、1891年にはM8.0で日本史上最大の内陸地震とされる濃尾地震が発生している。
「過去の事例を見ても分かるように『南海トラフ地震の前には、その前兆現象のごとく内陸地震が活発化している』と指摘する専門家は多いのです。今回の地震が“南海トラフの西端”のプレッシャーにより発生したと考えれば、南海トラフ全域へ影響を及ぼす可能性も考えなければなりません」(前出・サイエンスライター)
また、前出の木村氏が主張する巨大地震の予測震源地には、伊豆・小笠原諸島がある。その前兆とも言える地震が、4月1日に三重県南東沖を震源として起きたM6.1だ。
「この地震は、実は伊豆・小笠原諸島の地震・火山活動と深く関係しています。以前から指摘しているように、フィリピン海プレートの東側で強まっている太平洋プレートからの圧力の影響が、フィリピン海プレートと大陸側のプレートの境界面にまで及んできたということ。そのため今後、この海域を震源とする巨大地震には十分に警戒すべきです」(前出・木村氏)
伊豆・小笠原諸島近辺の火山について言えば、2013年から続いてきた西之島の活動はかなり落ち着いてきた。しかし一方で、伊豆大島の三原山では30年ぶりに噴火活動が再開する可能性があるという。
木村氏によれば、「P1」「P2」「P3」と呼ぶ火山噴火の段階を経て、近辺で大地震が発生するが、三原山は現在、「P3」の段階なのだという。
「『P3』は群発地震が発生した後で、小規模の噴火が起きる段階。その後に大地震が発生します。三原山は1912年に大噴火を起こし、その後何度か噴火。'22年にも噴火を起こし翌年に関東大震災があったのです。'12年の大噴火は、11年後に起きる巨大地震の予兆とも言える」(同)
1986年の三原山の大噴火は、「300年に一度」と言われるほど大規模なものだった。さらに短期的には30年周期で噴火を繰り返しており、今年はその30年目に当たる。
「ひょっとすると溶岩流出により全島避難となるかもしれませんが、おそらく噴火の規模はそう大きくありません。しかし、ほどなくして周辺で巨大地震が発生するでしょう」(同)
それが伊豆・小笠原諸島を震源として起こるという超巨大地震なのだ。
◇
専門家が警鐘! 熊本震度7は南海トラフ巨大地震の前兆現象!(3)
http://wjn.jp/article/detail/9934626/
週刊実話 2016年5月5日号
地震調査研究推進本部はこの巨大地震について、「関東大震災などのように、相模湾から房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近で発生する地震によって、伊豆諸島の北部を中心に強い揺れや津波による被害を受けたことはあります。しかし、この伊豆・小笠原海溝付近では、M8クラスの巨大地震の発生は知られていない」と問題にしていない。しかし一方、「歴史を紐解くと、1605年に発生した慶長地震(M7.9)は震源が伊豆・小笠原諸島ではないか」との見方を示す地震学者もいる。
「地震学の世界では、慶長地震について房総沖と徳島県沖のどちらか二つが震源とされている。ただし、詳細なデータが残っていない中、専門家の間では、これとは別に伊豆・小笠原が震源域ではないかと囁かれ出しているのです。このときは、八丈島や和歌山が津波による被害を受けている。もし、伊豆・小笠原諸島で地震が発生した場合、地震動そのものはフィリピン海プレートで吸収されてしまうため、本州では揺れはさほどでもないと考えられるが、問題は津波。フィリピン海プレートは薄くて跳ね返りやすいために、広範囲に渡り被害が出ると見られています。事実、30メートル級の津波を予測している地域もあるほどです」(前出・サイエンスライター)
南海トラフを中心に、南は日向灘、北は伊豆・小笠原諸島で危険が高まる巨大地震。今回の地震では、さらに阿蘇山の巨大噴火についても懸念されている。
火山噴火予知連絡会の副会長を務める九州大学の清水洋教授は、「震源の位置を詳しく解析しないとはっきりしたことは分からないが、昨日(4月15日)までの地震活動と比べると、阿蘇山のかなり近い場所で規模の大きな地震が発生しているため、火山活動に影響がないとは言い切れない状況にある」と語っている。
「日向灘からのプレッシャーでマグマ溜まりが押し上げられている。今回の地震が阿蘇山への影響がないとは言い切れない。大丈夫とは思うが、しばらくは警戒した方がよさそうです」
こう話す前出の木村氏が最も心配するのは、“ケタ違いの噴火”だという。
阿蘇山では、30万年前から9万年前までの間に、四度のカルデラ噴火(破局噴火)が発生している。特に9万年前の噴火は日本のカルデラ噴火としては最大級のものだ。放出したマグマは600立方キロメートル以上に達し、その量は江戸時代の富士山宝永噴火の1000回分に当たるとされる。
「破局噴火は、地下のマグマが急激に地上に噴出して壊滅的な被害を生む。直近のものは屋久島近辺で約7300年前に起きた鬼界カルデラ噴火ですが、この時に南九州の縄文文化が一度滅び、しばらくして別の文化を持った縄文人が入ってきたという見方もある。つまり、地形、文化までをも変えてしまうほどの破壊力を持っているのです」(前出・サイエンスライター)
神戸大大学院理学研究科の巽好幸教授(マグマ学)などは以前、日本で起こりうるカルデラ噴火について、100年以内に1%の確率で発生し、最悪の場合は日本の総人口にほぼ匹敵する約1億2000万人が死亡すると試算していた。こうした研究結果を発表した当時は冷ややかな目もあったが、布田川断層帯の北東端が阿蘇山のカルデラまで伸びていることが分かった今、否定できるのだろうか。
日本の天変地異史上に深い傷跡を残した「熊本地震」。さらなる巨大地震と噴火の引き金にならないことを祈るばかりだ。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。