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台湾や首都圏に続き 桜島噴火は「3・11」再来の前兆なのか
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/174999
2016年2月10日 日刊ゲンダイ
台湾では16階建てマンションが倒壊した(C)AP
台湾地震の翌7日に茨城県を中心に首都圏でも震度4規模の地震が2度発生。8日は鹿児島の桜島で爆発的噴火が起きた。距離は離れているが、ここまで頻繁に揺れると不安は募る。3日連続の自然災害に関連性はあるのか、大規模災害の前兆なのか――。
元東大地震研究所准教授の佃為成氏はこう言う。
「関連性が全くないとは言えません。ただし、小さな地震や噴火の兆候など、より多くのデータを分析しなければ確かなことは分かりません。いずれにしろ、長い目で見れば将来的に日本国内で大地震や大噴火が起きる可能性は否定できません」
■3地点ともフィリピン海プレート上
武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地震学)はこうみる。
「台湾と茨城県、桜島の3地点は距離が離れていて、関連性は薄い。しかし、全てフィリピン海プレート上に位置しています。直接的な関連は薄くとも、プレートの動きが活発化しているとみることもできます。心配なのは、東南海地震です。静岡県沖の駿河湾から宮崎県沖の日向灘を走る『南海トラフ』は、フィリピン海プレートの一辺をなしているので、警戒する必要がある。南海トラフには既にストレスがたまっています。時期は特定できませんが、最悪、3・11と同規模の地震や津波が起きる可能性があります」
気象庁は、山形、宮城両県にまたがる蔵王山で、火山性微動が1月中に3回観測されたと発表。今後の活動に注意を呼びかけている。群馬県の浅間山では、1月中に火山性地震が1006回も観測された。2014年9月の噴火で63人の死者・行方不明者が出た御嶽山では、噴煙や火山性地震が続いている。また、福岡管区気象台によると、宮崎県の霧島連山・えびの高原周辺で7日と8日に火山性微動があった。2日連続で観測されたのは初めてだという。
3.11から来月で5年が経つ。列島に今、不気味な兆候が起きているのか……。
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