http://www.asyura2.com/15/jisin21/msg/198.html
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上に表示されているのはHi-net自動処理震源マップで「最新7日間」「長野県」を指定したもの(http://www.hinet.bosai.go.jp/hypomap/mapout.php?_area=EXP20&_period=7days&rn=27082)
http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/13657830.html
岡山県北部地震と長野県を縦断する微小地震、そして東海地震
2016年1月1日0時47分ごろ岡山県北部を震源地とするM3.9の地震が発生しました。
http://www.tenki.jp/bousai/earthquake/detail-20160101004738.html
発生時刻 2016年1月1日 0時47分頃
震源地 岡山県北部
最大震度 震度3
位置 緯度 北緯 35.1度
経度 東経 134.2度
震源 マグニチュード M3.9
深さ 約10km
岡山県北部を震源地とする地震はかなり珍しく、2004年の春以来、震度を観測する地震は6回のみの様子です。
問題は、非常に大きな活断層が岡山県から大阪湾に向けて分布していて、関西から中部地方に北側から南側に向かう力が働いた結果の地震である可能性があることです。その活断層はHi-net自動処理震源マップで「兵庫県」を表示すると見ることが出来ます。そのURLは次のものです。
http://www.hinet.bosai.go.jp/hypomap/mapout.php?_area=EXP28&_period=30days&rn=3809
地震調査研究推進本部の岡山県のページ(http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/chugoku-shikoku/p33_okayama.htm)を見ると、その断層は山崎断層帯であるようです。このページには868年8月3日
(貞観10年)に播磨・山城でM 7.1の地震が起こり、「播磨諸郡の官舎・諸定額寺の堂塔ことごとく頽れ倒れた。」という説明があります。
山崎断層帯(http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/katsudanso/f082_yamasaki.htm)には「山崎断層帯主部(北西部)の平均的な左横ずれ速度は約1m/千年で、最新の活動時期は868年(貞観10年)の播磨国地震であったと推定」という井つ名があります。「左横ずれ」とは、断層に面して一方の地面の上に立って、もう一方の地面が自分の左手方向へ動く地震活動のことを云います。
大きな圧力を上下の面から立方体に与えると、側面にXの形のひび割れが出来るのが普通です。これと同じことが地震の活断層として表れているのです。Xの字は上下方向か左右方向から大きな押す力が働いていることを意味しています。山崎断層帯は、基本的に、南北から、または東西からの圧縮力によって発生した断層帯であるとみなすことが出来ます。
岡山県北部を震源地とする震度を観測する地震の2004年以来のデータベースが
http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/?e=580
にあります。その全件を次に引用します。
発生時刻 震源地 マグニチュード 最大震度
2016年1月1日 0時47分ごろ 岡山県北部 3.9 3
2013年1月21日 16時24分ごろ 岡山県北部 2.8 1
2012年3月10日 5時13分ごろ 岡山県北部 2.9 1
2009年9月13日 0時33分ごろ 岡山県北部 2.8 1
2009年9月12日 11時01分ごろ 岡山県北部 3.3 2
2005年7月4日 7時43分ごろ 岡山県北部 2.4 1
岡山県北部を震源地とする地震は2009年の9月に2回発生しています。地震の年表(日本)(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%81%AE%E5%B9%B4%E8%A1%A8_(%E6%97%A5%E6%9C%AC))の2009年の部分を見ると、次のようになっています。
2009年(平成21年)
8月9日 東海道南方沖で地震 - Mj 6.8(Mw 7.0[120]〜Mw 7.1)、深さ333km、関東から東北地方南部にかけて最大震度 4。
8月11日 駿河湾で地震 - Mj 6.5(Mw 6.3)[123]、静岡県御前崎市・牧之原市・焼津市・伊豆市で最大震度 6弱。死者1人。最大40cmの津波を観測。気象庁は史上初の東海地震観測情報を発表。
上の2009年8月11日の駿河湾の地震のデータは次のようなものです。
http://www.tenki.jp/bousai/earthquake/detail-20090811050700.html
発生時刻 2009年8月11日 5時7分頃
震源地 駿河湾
最大震度 震度6弱
位置 緯度 北緯 34.8度
経度 東経 138.5度
震源 マグニチュード M6.6
深さ 約20km
震度6弱
静岡県 伊豆市焼津市牧之原市御前崎市
この地震の震源球をhttp://www.hinet.bosai.go.jp/AQUA/aqua_catalogue.php?y=2009&m=08&LANG=jaで調べることができます。ほぼ南北方向に圧縮軸がある逆断層型です。
長野県を南北に縦断する微小地震は2016年の元旦ぐらいから発生しているもので、Hi-net自動処理震源マップのの「東日本」、「最新24時間」か「最新7日間」を見ると分かります。以下は「最新24時間」のURLです。「長野県」を指定して表示させると活断層が水色で示された画面を見ることが出来ます。ほぼ微小地震の西側に大きな活断層があることが分かります。
長野県のサイトの「長野県周辺の活断層」(http://www.pref.nagano.lg.jp/bosai/kurashi/shobo/bosai/bosai/kisochosa/katsudanso/index.html)
の図を見ると、糸魚川・静岡構造線であることが分かります。
地震調査研究推進本部の長野県のページ(http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/chubu/p20_nagano.htm)には、863年7月10日(貞観5年)に越中・越後で大地震が発生し、マグニチュードは推測できないが「山崩れ、谷埋まり、民家破壊し、圧死者多数、直江津付近の数個の小島潰滅」という記述があります。越中・越後とは富山県から新潟県にかけての地域を指すようです。
2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震の前回版は貞観地震とされ、869年に発生しています。この地震の5年前である864年には富士山の貞観噴火があり青木ヶ原を形成する多量のマグマを噴出しました。また貞観地震の9年後には相模・武蔵地震という首都直下地震があり、更に9年後の887年には南海トラフ地震である仁和地震が発生しています。南海トラフ地震は基本的に東海地震、東南海地震、南海地震の3連動地震とされています。つまり、311の大地震が起こった現在、近い将来東海地震が発生する確率が高く、東海地震の震源域のど真ん中には浜岡原発が立地しています。
2009年8月11日の駿河湾を震源とする地震でも最大震度である6弱が御前崎市で観測されていますが、浜岡原発が立地しているのがこの市です。
更に、岡山県北部から兵庫県に至る山崎断層と長野県を南北に縦断する糸魚川・静岡構造線のちょうど中間部に一しているのが若狭湾です。若狭湾にはもんじゅを初めとした原発群があります。
貞観地震の前後に起こった地震や噴火は、今後、同じように発生すると思われます。
2016年01月02日16時05分 武田信弘
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