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トカラ列島近海の地震と桜島噴火
トカラ列島近海を震源域とする地震の震度を観測した地震の2004年以来のデータベースが
http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/?e=798&sort=1&key=1&b=1
にあります。離島なので、地震計の設置が遅れたはずで、2004年や2005年の地震数は現実を反映していない可能性があります。
2006年以降を年別に集計すると、311の大地震直前に地震数の増加があったことが分かります。2011年1月1日から311の大地震発生までの約2か月間で26回のトカラ列島近海地震が発生しています。
これはとても興味深いことであり、大地震の発生直前の地震数の減少があまり観察できないと言うことです。三陸沖からは遠隔地ですから、大地震の直接の原因である強固なアスペリティの影響を受けにくいのでしょう。つまり、強固な噛み合いが存在して、プレート間のずれの力がその噛み合いに集中してかかることで周辺での微小地震の減少が起こり、次に、その大きな噛み合いが一気に破壊されることで大地震になるのですが、遠隔地では、そのアスペリティの影響を受けず、プレートの圧力の変化がそのまま地震数の変動に反映されるのです。
トラカ列島は九州の南端の沖合に位置する屋久島とヤンバルの森で有名な奄美大島の中間に位置します。九州本土南端から沖縄へ至る南西諸島の一部です。中央構造線との関係で言えば、中央構造線の南側に位置すると言っていいと思います。まあ、実際には、中央構造線の西の端は熊本県の西方沖である様子ですが。
鹿児島県の新燃岳の噴火は2011年の2月下旬でした。桜島の年別月別の噴火回数がhttp://www.jma-net.go.jp/kagoshima/vol/data/skr_erp_num.html にありますが、桜島噴火とのある程度の関連性も指摘できそうです。
このことは、結局、フィリピン海プレートが太平洋プレートの沈み込み活動の影響を受けて北西方向への沈み込みをしているという意味でしょう。
トカラ列島近海地震 桜島噴火回数
2015年:17回 2015年:1252回
2014年:08回 2014年: 656回
2013年:25回 2013年:1097回
2012年:33回 2012年:1107回
2011年:54回 2011年:1355回
2010年:30回 2010年:1026回
2009年:12回 2009年: 755回
2008年:11回 2008年: 80回
2007年:09回 2007年: 42回
2006年:01回 2006年: 51回
2005年:00回 2005年: 17回
ほぼ増加と減少が同じ傾向です。2011年に向けて増加し、その後、2014年が底で再び2015年に増加です。
しかし、今後、トカラ列島近海での地震が増加した結果、桜島噴火がまた活発化するかと言ったら、多少疑問です。311の大地震で太平洋プレートの三陸沖の部分が大きく滑り込んだ影響は2015年の秋までにほぼ終了しているように思えるからです。実際、2015年の10月以降は桜島の爆発的噴火回数はゼロが続いています。
震源球を見ることが出来れば、圧力がどの方向からきているのかが分かるので、判断がしやすいのですが、ほとんどそのデータは公開されていない様子です。
トカラ列島近海地震を含めて九州の地震活動は、今後、南海トラフ地震の前兆としての影響を強く受けるはずです。
2016年01月01日14時40分 武田信弘
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