(10月5日分)Hi-net自動処理震源マップのN= の値の変動について 10月5日(水)房総半島南東沖の三重会合点付近の地震について: Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」「東日本」( http://www.hinet.bosai.go.jp/hypomap/mapout.php?_area=KANTO_MAP&_period=24hours&rn=12809 )で見ると、房総半島南東沖の三重会合点付近にだいだい色のドットが表示されていることが分かります。しかも、ごく薄い色でそのだいだい色のドットのすぐ上にもう一つドットが表示されています。こういったことは数日前にもあり、かなりおかしいことではないでしょうか。 EMSCのサイトで調べると、10月3日08:54にmb 4.6の地震が三重会合点付近で発生したことになっているからです。更に、日本時間10月1日に3件の発生があったときは、ほぼリアルタイムでHi-net自動処理震源マップにも表示があったからです。問題の地震は次のURLで見ることが出来ます。 EMSC( http://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes&start_date=2004-10-01&end_date=2016-12-31&min_lat=32.50&max_lat=35.50&min_long=140.50&max_long=143.50&min_intens=0&max_intens=8&view=1 ) 2004年10月1日以降の総数は345で、UTC10月4日にM4以上地震が2件発生したことが分かります。そのデータは次の通りです。 http://www.emsc-csem.org/Earthquake/earthquake.php?id=535079 Magnitude Mw 5.3 Region OFF EAST COAST OF HONSHU, JAPAN Date time 2016-10-04 12:13:49.5 UTC Location 34.71 N ; 141.38 E Depth 20 km Distances 176 km SE of Kawasaki, Japan / pop: 1,307,000 / local time: 21:13:49.5 2016-10-04 152 km SE of Chiba-shi, Japan / pop: 920,000 / local time: 21:13:49.5 2016-10-04 109 km SE of Ōhara, Japan / pop: 20,300 / local time: 21:13:49.5 2016-10-04 http://www.emsc-csem.org/Earthquake/earthquake.php?id=535091 Magnitude mb 4.7 Region OFF EAST COAST OF HONSHU, JAPAN Date time 2016-10-04 12:17:45.4 UTC Location 34.67 N ; 141.47 E Depth 23 km Distances 186 km SE of Kawasaki, Japan / pop: 1,307,000 / local time: 21:17:45.4 2016-10-04 118 km SE of Ōhara, Japan / pop: 20,300 / local time: 21:17:45.4 2016-10-04 http://www.emsc-csem.org/Earthquake/earthquake.php?id=535091#map で表示される”Interactive Maps View”をクリックすることで、日本時間21:17:45.4 2016-10-04 から見た最新7日間の震源マップを見ることが出来ます。点滅している赤いドットが上の地震、日本時間10月4日のものですが、3重会合点西側で発生しています。本土側に近づいてきていて、三重会合点付近の相模トラフが段々と破壊されつつあることになります。なお、上のMw 5.3の地震は横ずれ断層型です。 http://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes&start_date=2004-10-01&end_date=2016-12-31&min_lat=32.50&max_lat=35.50&min_long=140.50&max_long=143.50&min_intens=0&max_intens=8&view=1 で出てくるM6.8の時の余震がどの程度続いたのか、それを確認します。 http://www.emsc-csem.org/Earthquake/earthquake.php?id=2669 Magnitude Ms 6.8 Region OFF EAST COAST OF HONSHU, JAPAN Date time 2005-01-19 06:11:31.7 UTC Location 34.12 N ; 141.56 E Depth 2 km Distances この後に発生している余震は2月いっぱいまでを数えても13件です。今年9月23日に発生したM6.3は既に25件の余震が発生しています。まだ10日間も経過していないのに、2005年のM6.8の約2倍のM4以上地震が発生しています。このことから考えても、房総半島南東沖の三重会合点から続く相模トラフが破壊されて起こる関東大震災が近いのではないでしょうか。 ************ N=22504(22685) です。 Hi-net自動処理震源マップの「日本全国広域」、「最新30日間」、07:00の値です。 「最新7日間」では4684(4802)です。 「最新24時間」ではN=328(384)です。 「最新7日間」で、「東京都」はN=141(141)、「神奈川県」はN=200(184) です。「静岡県」は214(205)です。 「最新30日間」では、「東京都」はN=703(712)、「神奈川県」N=898(900)、「静岡県」984(1007)です。 「最新7日間」 ===「福岡県」=「奈良県」=「静岡県」=「神奈川県」=「東京都」 26日:1109ーーー0265−−0194−−−0191−−0152 27日:1192ーーー0272−−0182−−−0181−−0151 28日:1243ーーー0287−−0191−−−0186−−0162 29日:1215ーーー0278−−0194−−−0178−−0164 30日:1194ーーー0274−−0190−−−0169−−0151 01日:1152ーーー0280−−0178−−−0176−−0147 02日:1086ーーー0291−−0176−−−0178−−0144 03日:1052ーーー0281−−0191−−−0175−−0141 04日:1108ーーー0298−−0205−−−0184−−0141 05日:1105ーーー0293−−0214−−−0200−−0141 「最新30日間」 ==「福岡県」=「奈良県」=「静岡県」=「神奈川県」=「東京都」 26日:6212ーーー1336−−1102−−−0911−−0692 27日:6216ーーー1327−−1082−−−0898−−0694 28日:6198ーーー1338−−1082−−−0889−−0693 29日:6206ーーー1336−−1074−−−0889−−0699 30日:6228ーーー1338−−1082−−−0900−−0705 01日:6149ーーー1347−−1057−−−0906−−0704 02日:5981ーーー1330−−1037−−−0909−−0711 03日:5941ーーー1304−−1033−−−0910−−0718 04日:5925ーーー1291−−1007−−−0900−−0712 05日:5845ーーー1296−−0984−−−0898−−0703 以下、07:00時点で昨日と比べて15以上の変動があった地域です。 「最新7日間」 ====昨日==本日 「神奈川県」:184→200(増加16) 「埼玉県」:226→244(増加18) 「茨城県」:675→624(減少51) 「栃木県」:456→411(減少45) 「山梨県」:205→223(増加18) 「石川県」:127→111(減少16) 「富山県」:256→232(減少24) 「福島県」:411→373(減少38) 「岩手県」:336→308(減少28) 「鳥取県」:295→268(減少27) 「岡山県」:311→279(減少32) 「最新30日間」 =====昨日==本日 「静岡県」:1007→0984(減少23) 「埼玉県」:1149→1134(減少15) 「茨城県」:2884→2846(増加38) 「栃木県」:1885→1864(減少21) 「長野県」:1999→1949(減少50) 「岐阜県」:1694→1678(減少16) 「石川県」:0971→0951(減少20) 「富山県」:1732→1700(減少32) 「福岡県」:5925→5845(減少80) 「佐賀県」:5928→5844(減少84) 「熊本県」:6506→6416(減少90) 「大分県」:6368→6283(減少85) 「宮崎県」:6512→6431(減少81) 「最新24時間」、「日本全国広域」での減少が大きいです。多分、328という値は、311大地震以降で見ると最小です。しかも、奇妙なことに、「最新7日間」で15以上の減少を示した地域があまり多くありません。基本的に、「西日本」の減少が大きいのですが、全国的に、微小地震の減少が起こっているはずです。 以下、「最新24時間」での昨日07:00との比較です。 「日本全国広域」 本日:328 昨日:384 「日本全国拡大」 本日:324 昨日:381 「北海道」 本日:11 昨日:19 「東日本」 本日:167 昨日:187 「本州中部」 本日:102 昨日:107 「西日本」 本日:154 昨日:183 「北海道」の11はかなり小さい値であり、北海道近辺でかなり大きな地震が、つまり、311の揺れ残りが活動する時期が近づいてきている証しではないでしょうか。 「最新7日間」、「最新30日間」ともに、中部地方から四国・中国地方での15以上の変動を示す地域がかなり減少しています。「大阪府」とか「奈良県」が15以上の変動を示していませんが、このことは、やはり、かなり大きな内陸性の地震が起こりつつあることを示しているはずです。まあ、こちらは切迫しているとは言えないと思いますが。 地震発生が止まっている地域がかなり多くあるようです。例えば 滋賀県南部( http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/?e=501 )は2015年3回のみ。2004年以来で33件。最新の地震は2016年1月9日 22時49分ごろのものです。 滋賀県北部( http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/?e=500 )は52件で、2015年11月10日 23時16分ごろが最新。 東京湾( http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/?e=477 )は2004年以来で60件。2015年12月26日 23時21分ごろが最新。 2004年以来のデータベースですからおよそ10年間として、33件なら1年に3回、4か月に1回のペースです。52件なら1年に5回ですから、3か月に1回は発生があるのが普通です。「東京湾」の60件は年に6回、2か月に1回のペースですが、既に4回分がパスされているのです。 昨日(10月4日)は熊本地震関連を除いて、次の有感地震が発生しました。 2016年10月4日 6時22分ごろ 釧路沖 3.6 1 2016年10月4日 9時26分ごろ 沖縄本島近海 2.5 1 2016年10月4日 14時45分ごろ 岐阜県美濃中西部 1.6 1 2016年10月4日 18時04分ごろ 日向灘 3.2 1 2016年10月4日 23時01分ごろ 父島近海 5.5 2 沖縄、北海道での地震が続いています。日向灘での地震は2月・3月・5月・6月が各1回、7月・8月が各3回でした。10月の九州での地震はこの日向灘の地震だけで2件発生しています。 関東地方の陸域での地震発生が昨日もありませんでした。 本日、M5以上の大きな地震発生が日本付近である可能性がかなり高いと思います。九州の陸域を除いた全国で、陸域の大きな地震発生が近づいてきていると思います。 世界でのM4以上地震の発生の様子( http://www.emsc-csem.org/#2w )を見ると、09:30で12件の発生数です。この数はかなり小さい方で、世界で見ると、大きな地震が発生する可能性が高いと思います。http://www.emsc-csem.org/Earthquake/world/M7/ で表示される最新のM7以上地震が9月1日の次のものであり、既に1か月が経過しているので、M7地震の発生がそろそろ起こるころです。更に、M8規模の地震も、http://www.emsc-csem.org/Earthquake/world/M8/ で表示される最新のものが昨年9月ですから、そろそろのはずです。 2016年10月05日09時40分 武田信弘
|