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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ
発症から2年がリミット…リウマチを治すチャンスを逃すな
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/188824
2016年8月31日 日刊ゲンダイ
リウマチは、近年、治療結果が格段に向上した。しかし、その恩恵を受けられていない患者は多い。
「リウマチは診断が非常に困難な疾患です。経験を積んだ専門医でも、時に判断に迷います」と言うのは、日本リウマチ学会専門医で「とうきょうスカイツリー駅前内科」院長の金子俊之医師。
診断が難しいのは、問診、血液、レントゲン、超音波、MRIなど必要な検査すべてが、「リウマチと100%確定」につながらないからだ。
たとえば、かつては「リウマチ因子の数値が高ければリウマチ」とされてきたが、高くてもリウマチでない場合がある。また、リウマチ診断に用いる抗体が陰性の場合も、抗体が陰性のタイプがあるのでリウマチを否定できない。
さらに、リウマチの治療は極めて慎重さが求められる。
「自己免疫が正常に機能せず関節に炎症を起こす疾患なので、治療の基本は免疫抑制になる。リウマチには必要な治療ですが、免疫が低くなると感染症を発症しやすくなる。健常な人には『ただの風邪』が、高致死率の肺炎につながるのです」
免疫抑制剤の中でも、リウマチに最初に使用することが望ましいとされる「MTX」という薬剤があるが、これが悪性リンパ腫のリスクを高めることも最近、判明した。デメリット(副作用)も十分に理解した上でリウマチの治療を行わないと、思わぬ事態を招きかねない。
■意外に多い誤診
ところが現状は、これらが医師の間で認識されているとは言い難い。そもそも専門であるリウマチ・膠原病内科の医師は少ない。専門外の医師が知識や経験が乏しいのに加え、前出の必要な検査を行わず、血液検査だけで診断する。結果的に誤診や不適切な治療が減らない。
金子院長は順天堂医院膠原病・リウマチ内科を経て今年開業したが、この8カ月という短い期間でも、「リウマチとして治療を受けていたが、リウマチではなかった」「リウマチとの診断は受けているものの、適切な治療ではない」「リウマチなのに『一般的な関節炎』とされていた」といった患者がかなりいたという。
「治らないといわれていたリウマチは、免疫抑制剤や生物学的製剤の登場以降、『治る』疾患となりました。早期診断・早期治療によって、寛解(病気がしっかりと治まっている状態)や、さらに薬が全く不要となるドラッグフリーに持っていけるのです」
その目安は、発症してだいたい2年がリミット。しかし、診断や治療が不適切なために、寛解のチャンスをみすみす逃している患者は多い。それだけではない。リウマチは、進行すれば関節が変形し、物を持ったり歩いたりすることができなくなる。心筋梗塞や脳卒中のリスクも高まる。
私たちは何を知っておくべきか?
適切な診断のためには、セカンドオピニオンを受ける。金子院長は専門医だが、それでも「私と、もうひとり別の専門医の診断を受けるのが理想」と話す。
治療の段階では、「薬のデメリットについてもきちんと説明してくれる」「3カ月から半年に1回は関節の超音波などで炎症が治まっているかを調べ、薬の追加、変更を検討する」との条件を満たした医師を選ぶ。
残念ながら、リウマチ患者の数に対し、専門医の数が見合っているとは言い難い。それでも、自分の身を守るのは自分なのだ。
▽遠隔診療スタート=地方在住で専門医の診断を受けるのが困難な患者のために、金子院長は遠隔診療を4月からスタート。ただし、対面診療を一部交える。また、病状が安定している患者が基本。大学病院では難しい薬の2カ月分処方や、症状が突然変わった時の相談などに対応している。
▽更年期と酷似=更年期に出てくる症状にはリウマチに酷似したものがある。診断には注意が必要だ。
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