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2016年07月18日(月) 週刊現代
恐るべき生活習慣病薬のリスク〜5年飲み続けたら、こんな「後遺症」が残った!
「一生付き合っていきましょう」
〔PHOTO〕gettyimages
生きる気力まで奪われた
ミカルディスやアジルバといった降圧剤は、筋肉(骨格筋)の一部が溶け出し、体に力が入らなくなる「横紋筋融解症」という症状を引き起こすことがある。この症状は、その後の人生にも長期にわたって影響を及ぼすことがある。40代の男性が言う。
「70代の父の異変に気づいたのは、『おしっこの色がおかしい』と言いはじめたから。朝、トイレに行くと、赤茶色というのでしょうか、異様な色になっていたというのです。おかしいと思いましたが、当時はそれが薬のせいだったとは想像もしていませんでした」
この男性の父親は、症状が現れるまでの6年間、高血圧を抑えるため、降圧剤を飲み続けていたが、その副作用だった。尿の色は、溶けだした筋肉が混ざって赤褐色に染まったものだった。
「父は徐々に手や足に力が入らなくなり、ひどいときには箸を持つ手すらブルブルと震えるようになりました。手すりや壁に捕まらないと歩けなくなってしまって、外出も控えるようになった。好きだったゴルフもプレーできたものじゃない。うつ病のようになって塞ぎ込み、一気に老け込んでしまいました。
その頃、医師に相談し、薬が原因のようだと分かったので薬を止めたのですが、結局その後も以前のような気力を取り戻せず、ぼんやりとテレビを見ていることが多くなりました。いまになって思えば、父は薬を飲んでいたんだか、毒を飲んでいたんだか。何とも言えない気持ちになります」
厚生労働省は1月、成分に「アジルサルタン」「アムロジピンベシル酸塩」を含む降圧剤の影響で、横紋筋融解症などを18人が発症したこと、2人が劇症肝炎を発症し死亡したことを発表。この2つの症状を薬の添付文書に副作用として加えるよう、指示を出した。
いまや多くの人が口にしている生活習慣病薬。「一生付き合っていきましょう」と医師から処方され、長期間にわたって服用するケースが多い。
しかし、当然のことながら、薬を飲み続けることには様々な副作用のリスクが伴う。そして不運な場合には、この男性の父親のように、薬を服用し続けたことで、その後の人生に大きな傷跡が残ることもある。これこそが「薬の後遺症」だ。
著書に『断薬セラピー』などがある薬剤師の宇多川久美子氏が言う。
「そもそも、生活習慣病薬は、病気を根治させるものではありません。症状を一時的に抑えるだけ。本当なら日々の生活を改善し根治を目指すべきところで、生活習慣を変えないまま薬で不具合だけを取り除こうとしたなら、さらなる症状悪化を招く危険性すらあります。加えて副作用もある。薬にその後の人生を左右されたりもします」
実際、生活習慣病薬には、様々な「長引く」リスクが報告されている。高脂血症などの症状に用いられる抗コレステロール薬は、糖尿病を発症する可能性を高める。東海大学名誉教授の大櫛陽一氏が解説する。
「クレストール、リピトールなど、スタチンと呼ばれる薬が処方されますが、この薬は、横紋筋融解症のリスクがあるのに加え、人間のエネルギーをつくりだすミトコンドリアに障害を与える性質を持ちます。その結果、服用者が糖質依存の体となってしまい、糖尿病に発展するケースもある」
統計的にも糖尿病発症のリスクは明らかになっている。フィンランドの糖尿病の専門誌「ダイアベトロジア」によると、スタチンの服用者は、服用していない人に比べて、46%も糖尿病の発症率が高かったという。
言語障害が残ることも
そして、糖尿病薬にも、「後遺症」の危険がつきまとう。糖尿病薬のなかの、ジャヌビアやエクアといったDPP-4阻害薬には、腸閉塞などの副作用の可能性があり、アマリール、ダオニールといったSU剤は、「低血糖の症状を引き起こすリスクがある」(前出の大櫛氏)。
低血糖発作は、その後の人生に深く影響を与える可能性が高い。40代の女性が言う。
「糖尿病持ちだった60代の父は、経口タイプの糖尿病薬を服用していました。いつも用法を守って薬を飲んでいたのですが、ある朝、突然意識が混濁してしまったのです。声をかけても、意味の分からない言葉を繰り返すばかり。あわてて救急車を呼びました」
女性の父親はその前日、エレベーターが工事中で、頻繁に階段の昇り降りをしていた。糖尿病薬の服用中、いつもより激しい運動をすると、低血糖発作を発症する可能性が高まるという。
「結局、父は集中治療室に運び込まれました。その日のうちに意識は戻り、翌日には自分で食事もできるようになったのですが、舌が回らず、うまくしゃべれなくなってしまったのです。
発作の際、脳にダメージがあったらしく、退院しても、しゃべるスピードが遅く、ろれつが回っていない。リハビリをしていますが、しゃべれない不甲斐なさからイライラすることも増えました」
イギリスの「ダイアベティック・メディスン」という糖尿病専門誌に掲載された疫学調査('93年)によれば、同国での糖尿病の死者のうち、2~4%が低血糖によるものだったという。
「日本の糖尿病患者は95%が、高カロリー食や運動不足によって引き起こされる『2型』。この場合たしかに、一時的に薬が必要なこともあります。
しかし本来、糖尿病の進行を止めるためには、炭水化物の摂取を制限し、一生の分泌量が限られているインスリンを、なるべく温存するのが一番。必要ない薬を長期間服用するケースが多すぎる」(前出・大櫛氏)
ほかにも、脳梗塞や心筋梗塞を予防するために血液をサラサラにして血栓をつくりにくくするプラビックスやバイアスピリンといった薬でも、長期間にわたる服用で副作用が出る。心臓外科医が言う。
「血がサラサラになりすぎて出血しやすくなります。軽い場合は内出血で済みますが、脳出血を起こし、意識障害や運動麻痺が残る可能性もある」
薬を飲み続ける—それは、副作用を体に蓄積させ続けることだと、肝に銘じたほうがいい。
「週刊現代」2016年7月16日号より
http://gendai.ismedia.jp/mwimgs/7/4/591/img_74a10bd4bbd995895ce8fffbf8b8e06458774.jpg
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49104
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