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女性が男性より長生きする理由を探る
カギはナチュラルキラー細胞の活性度
男性と比較すると、女性のNK細胞が白血病細胞に対してみせた反応はより攻撃性が高いものだった
By ANN LUKITS
2016 年 6 月 15 日 15:33 JST
女性はなぜ男性より長生きするのか。新たな研究で、この謎を解くことにつながるかもしれない手がかりが明らかになった。
研究グループは、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)と呼ばれる特殊な免疫細胞について、体内に存在する量は高齢女性と高齢男性で変わらないことを突き止めた。だが、免疫細胞の活性度は女性の方が高かった。学術誌「Mechanisms of Ageing and Development」に掲載された研究論文によると、より良く機能するNK細胞の存在が、病気および死亡のリスクが増大する老齢期に女性を守っている可能性があるという。
NK細胞はリンパ球(ないし白血球)の一種で、古くなったり、何かに感染したり、がん化したりした細胞を攻撃して破壊する。老齢期にNK細胞の活性度が下がる結果、肺炎、感染症およびがんの罹患率が増加する。研究論文によると、これらの疾病は高齢男性により多く見受けられた。
研究グループによると、これまでの研究は免疫反応の男女差が性ホルモンに起因するとしていたが、老齢期の男女を比較した研究はほとんどなかった。同グループは、高齢者におけるホルモンの男女差はそれほど顕著でないが、その差がNK細胞機能の男女差の根底にある可能性があると指摘した。
ケンタッキー大学で分子病理学の責任者を務める首席研究員のチャールズ・T・ラッツ博士は電子メールで、職業やリスクをとる行動、人付き合い、化粧品・染髪料の使用などといった非生物学的要因も、免疫細胞機能の男女差に影響を及ぼしている可能性があると追加説明した。
研究グループは2012―14年にかけて、健康な70―90歳の男女50人の血液を採取。細胞分離技術を使ってリンパ球の主な種類であるNK細胞、T細胞、B細胞や、その他の血液成分を特定した。サンプルは、NK細胞を活性化させるヒト白血病細胞やその他の細胞とともに培養された。
男性と比較すると、女性のNK細胞が白血病細胞に対してみせた反応は、より攻撃性(細胞毒性)が高いものだった。これは、NK細胞の活性度を示すタンパク質マーカーの発現量が大幅に増えたことによって示された。女性が持つB細胞の数も多かったという。B細胞は抗体を作る細胞だ。
注意:この研究の規模は比較的小さく、性ホルモンの計測も行っていない。
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