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本来私は精神薬を中心とした医原病や薬害を取り扱ってきたので、精神をおかしくする食事については指導する機会が多かった。ここでもそのような経験に沿ってメニューを考察してみることにする。
たとえばE・M・エイブラハムソン博士とA・Zペイゼット博士は、次のようにいっている。「血糖値が通常より低いと細胞、とりわけ脳細胞は栄養不足になる傾向がある。この低血糖は食事によって回復するが、細胞とくに脳細胞が慢性的に栄養不足になると、どういうことが起こるか?その場合、最も弱く、最も傷付きやすい細胞が最初に損なわれることになる。」こうなると脳はすぐに障害を起こし、あらぬ妄想や幻覚を告げるようになり、撃鉄を充分引かないうちに弾丸が飛び出すように、わたしたちは早まったことをしでかすようになってしまいます。
この言葉は非常に重要である。というのは食事の中において糖分の多くは人を精神的に狂わせる作用があるからだ。まず精神面を強くしたいと願うなら甘いものは砂糖であれ甘味料であれ避けねばならない。調味料としての砂糖やてんさい糖や黒糖であっても、さらにいえばモラスやはちみつであっても全部使ってはいけない。これらの直接糖は一切使ってはいけない。もしあなたが精神的に悩んでいたり精神的諸問題を抱えているならば。
バージニア州の少年院で囚人276人を対象に行われた興味深い研究がある。砂糖の摂取を減らしたグループと、普通食のグループと、それぞれの行動変化を比べるというものだ。この実験を行ったシュテフェン・ショーエンセーラー博士によると、砂糖の摂取を減らしたグループは普通食のグループに比べ、反社会的行動が46%低下した。特に暴行が82%減、盗みは77%減、と激減した。この結果を受けてワシントンなど12の少年院、計8000人における同様の大規模調査が行われ、この調査でも反社会的行動は47%減という結果が出た。彼らに対する栄養学的研究では、ビタミンB1.2.6、ナイアシン、葉酸、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄などの不足が目立った。
学力テストってのはある意味バカバカしいテストなのだが、これを使った研究もある。ニューヨークでジャンクフードや着色料や甘味料や保存料を段階的にカットし、四年かけて行われた研究だと、学力テストの平均が39点から55点にアップしている。つまり甘味料や添加物は行動だけでなく知能にも影響を与えるということだ。また同様の理由で味の素=グルタミン酸ナトリウムも避ける必要がある。知能を下げ攻撃的にして筋肉やてんかんなどの症状を誘発する。アルコールも問題でありアルコールに飲まれてしまえば精神を狂わせることは周知の事実である。
もう一つ精神的に不安定な人の食事の代表格が「加工食品」である。そしてその加工食品を電子レンジを温めたり、カップラーメンなどを食べるという愚行を犯しているが、これは何をどうやっても精神的に不安定になるであろう。添加物たっぷりのところに、さらに残った数少ない栄養素さえ電子レンジで破壊するのだから、まさにカスを食べていると述べるに等しい状態である。まあまとめると甘いものと加工食品を避ける、ナイアシンの重視、カルマグの重視、そして良質の油をとるということを念頭に置く。精神的に落ちている場合は肉食を入れることも考慮していただきたい。
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