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入浴中の死亡原因の一つと考えられているの“ヒートショック”とは?(写真はイメージ)
年間1万7千人が心肺停止に ヒートショックの怖さとは〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160104-00000005-sasahi-hlth
週刊朝日 2016年1月1−8日号より抜粋
「12〜1月にかけて亡くなる高齢者は、6月や9月に比べて3割ぐらい多い。そのほとんどが屋内での死亡です。最も危険なのは冬の入浴です」
こう話すのは、東京都健康長寿医療センター研究所元副所長の高橋龍太郎さんだ。
2014年に高橋さんらが発表した報告によると、11年の1年間に浴室で心肺停止した65歳以上の高齢者は、9360人。ここから高橋さんは全国で1万7千人が入浴中に心肺停止に陥っていると推測した。心肺停止の多くが死につながる。
交通事故による死亡数の約4倍で、厚生労働省が公表しているこの数字は同年の高齢者死亡数の約1.4%にあたる。
入浴中の死亡原因の一つと考えられているのが、“ヒートショック”だ。国際医療福祉大学教授でリハビリ医の前田眞治さんは、
「急激な温度変化によって血圧が急激に上がったり下がったりし、体に不調をきたすことを言います」
と説明する。ヒートショックが引き金となって生じる疾患は3通りある。
一つは、冷えた体で高い温度の湯に入ることで血圧が急上昇し、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血、不整脈などが起こるケース。もう一つは、血圧が高めな人が入浴で体が温まって末梢血管が広がり、血圧が低下。立ちくらみや失神を起こすケースだ。後者が洗い場で起こればケガなどですむが、浴槽内なら溺れて、死につながるおそれもある。
「動脈硬化の進んだ高齢者や、糖尿病や高血圧などの生活習慣病がある人は、特に注意してください」(前田さん)
この入浴時の血圧変動について、前田さんは健康的な被験者(20〜40代・男女8人)に脱衣所の室温10度、風呂の湯温41度の状況で入浴してもらい、血圧(上の血圧)の変化をみる実験を試みたことがある。
平均すると、脱衣所では約100mmHg(以下、単位略)だった血圧が、衣類を脱いで裸になると110、浴室に入ると115になり、湯に入った直後は140まで上がった。その後は血圧が下がり始め、湯に浸かって10分経つと90以下になった。15分程度で50も血圧が上下したことになる。
前出の高橋さんも同じような実験をしている。すると平均で30の血圧の上下変動が起こり、なかには90も変動した人もいたという。
「この方の場合、184の血圧が90に下がりました。高血圧の人であれば決して珍しい現象ではありません」(高橋さん)
それより気になったのは、この被験者は大幅に血圧が変動したにもかかわらず、立ちくらみなどの症状はなく、ケロッとしていたという点だという。
「ヒートショックが怖いのは、“入浴のたびにこういう血圧の問題が起こっているにもかかわらず、本人は気づかない”ところにあります。症状がないので気を使わず入浴を続け、ある日突然、大事に至る。だからこそ、日ごろの対策が大事なんです」(同)
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