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中国など近隣諸国からの訪日観光ブームはとどまるところを知らない。その恩恵をフルに受けているのが、静岡県の富士山静岡空港だ。かつて「不要空港」の典型と言われたが、完全に息を吹き返した。写真は富士山。
閑古鳥が鳴いていた静岡空港が大変貌、中国人観光客で溢れかえる=国際線、4倍の13路線・週47便に―富士山ルートが人気
http://www.recordchina.co.jp/a114869.html
2015年7月25日(土) 13時38分
中国をはじめとする近隣諸国からの訪日観光ブームはとどまるところを知らない。観光客の多くは東京、富士山、京都、大阪を結ぶゴールデンルートを好むが、その恩恵をフルに受けているのが、静岡県の富士山静岡空港だ。7月末時点で就航する国際線は13路線(うち中国は11路線)週47便と1年前の3路線週13便からなんと約4倍に増えた。航空機が到着するたびに空港ロビーは中国人客らで溢れかえる。
今年上半期(1〜6月)の訪日外国人客は前年同期比46%増の914万人に達し、過去最高を記録。国別では中国が前年同期の2.2倍の218万人でトップ。以下韓国が前年同期比43%増の182万人、台湾が同29%増の179万人、香港が同64%増の69万人。この4つの国・地域合計で約650万人となり、全体の約7割強のシェアを占めた。
2015年の訪日外国人旅行者は1800万人に上るのは確実。日本政府は東京オリンピック・パラリンピックが開催される20年に2000万人達成を目標としているが、来年にも大幅前倒しで達成の見込み。特に中国人の訪日ブームが大きな原動力となっている。円安・人民元高、査証免除や要件緩和、消費税免税制度の拡充なども追い風になっている。
中国人客は東京、富士山、京都、大阪を結ぶゴールデンルートを好むが、その恩恵をフルに受けているのが、その真ん中に位置する静岡県の富士山静岡空港だ。7月末時点で就航する国際線は13路線週47便と1年前の3路線週13便から大幅に増えた。中国へは上海、天津、南京、杭州、武漢、西安、長沙など、沿海部から内陸部までほとんどの地域を網羅している。飛行機が到着するたびに空港ロビーは中国人客らで溢れかえる。
日中間の航空協定で、発着回数が飽和点に近い羽田空港や成田空港を除き、中国の航空会社は自由に航空路線を開くことができる。静岡空港は最後に開設された地方空港で、東京から新幹線で最短1時間の近さゆえ不要との烙印を押され、当初閑古鳥が鳴いていたが、息を吹き返した。
静岡県や観光業者は、富士山のほか、浜名湖や伊豆の温泉地、静岡市久能山東照宮などを周遊する観光ツアーを企画。中国人に人気の高いアニメ「ちびまる子ちゃん」など、ゆかりのキャラクターを前面に出して、地元に滞在してもらうよう策を練っている。
中国では、一般市民の所得が向上、中間層が急増しており、海外旅行ブームが起きている。静岡空港関係者によると、この夏以降も、チャーター便が増発されるほか、定期便の運航希望も殺到しているという。(八牧浩行)
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