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日経本社(左)とフィナンシャル・タイムズ(C)AP
現金1600億円で英FT買収 日経新聞“大バクチ”の勝算
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162104
2015年7月26日 日刊ゲンダイ
「三菱地所がロックフェラーセンターを買収した時以上のサプライズですよ」(ロータス投資研究所代表の中西文行氏)
金融関係者も度肝を抜かれた日本経済新聞社による英フィナンシャル・タイムズ・グループ(FT)の買収劇。独アクセル・シュプリンガーが本命視され、米ブルームバーグ通信や米トムソン・ロイターも参戦する中、最後に手を挙げた日経が争奪戦を制した。決め手はキャッシュだ。
日経が交渉のテーブルについたのは5週間前。23日に両社の3トップが電話会談し、ライバルを上回る買収額の現金払いを申し出た日経が劣勢を覆したという。その額8億4400万ポンド(約1600億円)。日経の14年12月期連結決算によると、純資産は約3147億円。一部は借り入れるというが、約半分をポーンと差し出したわけだ。
FTの14年の売上高は3億3400万ポンド(約645億円)で、調整後の営業利益は2400万ポンド(約46億円)。日経は売上高約3006億円、営業利益168億円。規模こそ日経が上回るが、格式はケタ違いだ。
「トリプルB企業がトリプルA企業を買収するくらいのインパクト。FTは中東やアフリカにも強く全世界をカバーしていて信頼が厚い。英語紙の強みでオバマ米大統領やプーチン・ロ大統領をはじめ世界のトップも目を通している。日経がそこまで成長するには1600億円じゃとても追い付きませんから安い買い物だと思いますよ。日本企業がこぞってFTにご祝儀広告を出すでしょうから、当面は利益増が期待できます」(中西文行氏)
日経が24日開いた会見では、買収額の妥当性への質問が相次いだ。というのも、2年前に米アマゾン創業者に身売りした米ワシントン・ポストの買収額は売上高の6割を下回る2億5000万ドル(約310億円)。FTの価格は売上高の2.5倍、営業利益の35倍に達する。日経OBで経済ジャーナリストの町田徹氏はこう言う。
「評価基準を明かさなかったのは経済新聞らしくないと思いましたが、ギリギリの線までつぎ込んで勝負に出たのは間違いないでしょう。去年の春あたりから新たなプロジェクトが動き出しているとは耳にしていましたが、ここまでチャレンジングな内容とは驚きました」
時代の先を読む経済紙がミスリードで買収失敗、なんてことになったらお笑い草だ。
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