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三菱自、フィリピンで小型車生産
現地政府の支援策受け トヨタも検討
【マニラ=佐竹実】三菱自動車はフィリピンで小型車「ミラージュ」の生産を2016年にも始める。比政府による自動車産業支援策が適用される見通しになったことを受け、年3万台規模の生産を目指す。金型設備などを新設する。経済成長に伴う自動車販売増によりタイやインドネシアに並ぶ柱に育てる。
三菱自が14年に米フォード・モーターから買収した新工場で生産する。マニラ南方のラグナ州にある同工場で多目的車(MPV)「アドベンチャー」と商用車「L300」を生産している。これにミラージュが加われば、年産5万台規模になるとみられる。設備投資は100億円程度となる見込み。
6月に公表された比政府の自動車産業支援策は、国内生産するメーカーに対して税金を免除するなどし、実質的な補助金とする内容だ。
フィリピンは部品メーカーなど下請け産業が集積していないため、製造コストがタイなどに比べると1千ドル(約12万円)ほど高いとされており、これを補うかたちとなる。
支援策は16年から6年間で20万台を生産することなどが条件となっており、ミラージュの生産台数は年間で3万台強になる見込みだ。
三菱自はフィリピンに1960年代から進出し、シェアは約2割とトヨタ自動車に次ぐ2位。タイ、インドネシアと並ぶ重要市場と位置づけており、20年をメドに年間販売台数を10万台に倍増させる計画だ。ミラージュは三菱自の主力の小型車で、燃費性能を売り物に同国での販売増を狙う。
比政府の自動車産業育成支援策はトヨタも申請し、小型車「ヴィオス」も適用される見通しだ。ヴィオスは同国でタクシーで採用されるなどの人気車。追加の設備投資は未定だが、1〜2割の増産を検討している。当面は人員増などによる稼働率の向上で対応し、支援策のメドとなる年産3万台超を目指す。
フィリピンの14年の新車販売台数は、前年比3割増の27万台と過去最高を更新した。経済成長に伴って順調に増えているが、同年の国内生産は8万8千台にとどまっている。
比政府は雇用確保のために裾野の広い自動車産業を育成したい考え。国内生産が増えれば所得水準も上がり、さらに自動車が売れる好循環につながる可能性がある。
[日経新聞7月15日朝刊P.11]
- ミャンマー・マレーシア… 日本勢、中間層に照準 あっしら 2015/7/18 18:03:12
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