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(回答先: 米FOMC声明全文 年内一~2度利上 12月利上依然有力 年末のFF金利は0.625% 為替の急激な変動よくない=稲田 投稿者 rei 日時 2015 年 6 月 18 日 05:38:46)
米生産性低迷の理由、割れる有力エコノミストの見方
By JOSH ZUMBRUN
原文(英語)
2015 年 6 月 17 日 15:17 JST
カップケーキATMで注文する女性。この機械の導入でカップケーキ店の生産性はどれだけ高まったのだろう。 ANDREW BURTON/GETTY IMAGES
一般的な二つの命題について考えてみよう。
1.この加速的技術進歩の時代にあっては、機械が次第に人間の仕事をこなせるようになる。
2.リセッション(景気後退)以降、雇用の数は回復したが、経済成長はきわめて遅くなっている。
両方の命題ともが完全に正しいということはあり得ない。本当に技術によって少ない人数で生産を増やすことができる一方で、労働者の数が増えているならば、経済の生産力は急成長しているはずだ。だが、生産性を計ってみると、大幅に落ち込んでいることが分かる。
エコノミストは生産性を、時間当たりの経済的産出量として定義している。近年、生産性の伸びは第二次世界大戦以降で最も低い水準となっている。生産性の伸びがいまよりも悪かったのは、実のところ1970年代終盤と80年代初頭だけだった。
米国の労働生産性−過去4年間ほとんど伸びていない
技術が生産性の統計にはっきり出る理由は単純明快だ。経営者と従業員の二人が毎日10時間働き200個のカップケーキを製造販売する店を想定してみよう。二人合計の労働時間は20時間だから、生産性は1時間あたりカップケーキ10個となる。ここで経営者がカップケーキATMという自動製造販売機を導入し、販売も担当していた従業員を解雇したと考えてみよう。経営者自らが10時間働くだけで、それまでと同じカップケーキ200個を売るようになったとすれば、このカップケーキ店の生産性は1時間あたり20個に倍増したことになる(これは単なる仮説だが、カップケーキATMは実在する)。
技術革新により、機械が徐々に人間の仕事を担ったり、生産の新たな領域を開拓したりするようになれば、生産性は歴史的な低迷に陥らず、飛躍的に伸びるはずだ。
生産性の伸びが低迷している理由について、米金融界の著名エコノミストが見解を戦わせている。
ゴールドマン・サックスのチーフエコノミスト、ヤン・ハチウス氏と同僚のクリス・ドーシー氏は5月に発表した調査リポートで、生産性はそれほど悪くないかもしれないと論じた。
「(生産性の伸びは)本当に弱いのだろうか」と疑問を投げかけたうえで、過去10年間の生産性の大幅な減速と経済および金融のさまざまな側面はつじつまが合わないと指摘した。70年代に生産性が減速した際には、企業の利益率が低下し、インフレが上昇し、株価評価が低下した。過去10年間をみると、対照的に利益率が過去最高水準をつける一方、インフレは依然として極めて低く、株価評価は大幅に上がっている。
ハチウス氏らは、生産性統計のつじつまが合わない理由は主に二つあると言う。まず、統計は技術の質の向上を見落としている。ソフトウエアの値段は過去20年間で少し下がっただけだが、処理できる作業の質ははるかに高くなっている。「10年前と比べ、インターネット接続でどれほど多くの価値を引き出すことができているだろうか。これは統計的に計るのは極めて難しく、既定の前提が分からない場合、変化はほとんどないことにされる傾向がある」と指摘した。
カップケーキATMは当初、カップケーキが詰まったり、つぶれたりするかもしれないが、いずれ欠陥が直り、どのカップケーキも完璧に出てくるだろう。このような質の向上があるわけだが、それを統計に反映するのは難しい。
次に、統計では新製品の価値が捉えられていないのかもしれない。例えばグーグルの経済価値はどのように測定できるだろう。グーグルは主に広告収入で成り立っているが、利用者の大半は無料のネット検索から明らかに価値を引き出している。
ハチウス氏らは、生産性の計り違いは大問題になり得るという従来の概念を捨てるべきだと結論づけている。
JPモルガン・チェースの米国チーフエコノミスト、マイケル・フェローリ氏と同僚のジェシー・エドガートン氏は、こうした考えに反対している。先週発表した調査リポートでフェローリ氏らは、ハチウス氏らの議論は以前からあるものだと指摘した。96年に米政府が質の変化と新製品を統計的に計るうえでの問題を研究するために経済学者のマイケル・ボスキン氏を長とする委員会を創設して以来のものだと言う。
フェローリ氏らは、「質の変化と新製品は、いつも正しく把握されてこなかった」とし、「この問題がここ数年で大幅に悪化したことを示す必要がある」と述べた。
新技術の時間的な動向は、生産性の落ち込みと合致していないと言う。最近の優れた技術の多くは、その始まりが金融危機よりもかなり前にさかのぼるものだ。携帯電話やパソコン、電子メール、世界規模のネット網は90年代終盤に急速に流行し、2000年代初めにはすでに普及していた。つまり生産性は過去30年間にわたり、過小評価されてきたということかもしれない。だが、それならば過去数年間に生産性が大幅に落ち込んだ理由はどこにあるのだろう。
フェローリ氏らはさらに、製品の質は向上する一方だという考え方にも疑問を投げかけている。
ウーバーのようなタクシー配車アプリを、質の改善が過小評価された主な例だとする人が多いが、米国人はタクシーの約10倍の費用を飛行機での移動にかけている。質の面で考えた場合、飛行機旅行の料金はどうかと言うと、席は狭くなり、混み合う飛行機が増え、オーバーブッキングが起き、食事は提供されなくなっている。長距離路線もセキュリティーチェックが甘くなっている。
「都合の良い部分だけとった主張には用心すべきだ」と述べている。
生産性が大幅に伸びているとしても、カップケーキATMやグーグル、ウーバーの評価が難しいということなのかもしれないが、だとしても製造業などに波及する一般的な技術の影響は測定しやすいはずだ。だが、製造業の生産性も落ち込んでいる、とJPモルガンでは指摘している。
ハイテクの開発によって、世界は測定できないような形で変化している、ということなのかもしれない。あるいは、誰かが新しい技術を変化だと称して大げさに言いふらしているのかもしれない。例えば、カップケーキを売りつけるために。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0CB4QFjAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB12208919310003153678304581053040635538736&ei=Yt-BVZT8DqewmAW3yZuICQ&usg=AFQjCNHra2OVRjSp9Vc2AsHG3j5aqCVEZg&bvm=bv.96041959,d.dGY
NY外為:ドル下落、FOMC予測で金利の長期見通し下方修正
2015/06/18 05:29 JST
(ブルームバーグ):17日のニューヨーク外国為替市場でドルが3週間ぶり安値に下落。米金融当局が金利の長期的な見通しを引き下げたことが影響した。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は景気判断を引き上げ、年内利上げの軌道に変わりはないことを示唆した。FOMC参加者の予測では、2016、17年のフェデラルファンド(FF)金利誘導目標見通しが引き下げられたため、ドル建て資産の投資妙味が損なわれる可能性がある。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長はドル水準に目標は定めていないと述べた上で、米国の輸出には向かい風になっていると指摘した。
BNPパリバの為替取引責任者ピーター・ゴラ氏は、「恐らく短期的には若干のドル下落を意味するだろう」と述べ、「欧州情勢を考えるとこの夏は不安定な時期になると当局者らは知っている。わざわざ動揺を招く必要はない」と続けた。
ニューヨーク時間午後3時5分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.7%低下して1167.96と、5月22日以来の低水準。ドルは対ユーロで0.8%下げて1ユーロ=1.1333ドル。対円ではほぼ変わらずの1ドル=123円38銭。
原題:Dollar Declines as Fed Lowers Projections for Benchmark Rate(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Rachel Evans revans43@bloomberg.net;ニューヨーク Andrea Wong awong268@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Dave Liedtka dliedtka@bloomberg.net Paul Cox
更新日時: 2015/06/18 05:29 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NQ3UW46VDKHT01.html
米国株:上昇、政策当局が緩やかなペースでの利上げを想定
2015/06/18 05:27 JST
(ブルームバーグ):17日の米株式相場は上昇。米金融当局が引き締めのペースは緩やかなものになるとの認識を示したことが手掛かり。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は、経済成長のより確固たる証拠を望んでいると説明した。
ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種 株価指数は前日比0.2%高の2100.35。ダウ工業株30種平均は31.26ドル(0.2%)上昇し17935.74。
LPLファイナンシャル(ボストン)のチーフ経済ストラテジスト、ジョン・カナリー氏は「2016年と17年の利上げの道筋は、より緩やかなものになりそうだ」とし、リスク資産にはプラスだろう」と続けた。
原題:U.S. Stocks Advance as Yellen Sees Gradual Interest-Rate Rise(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Jennifer Kaplan jkaplan84@bloomberg.net;ニューヨーク Annelise Alexander aalexander50@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Cecile Vannucci cvannucci1@bloomberg.net John Shipman, Namitha Jagadeesh
更新日時: 2015/06/18 05:27 JST
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