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ギリシャ、合意できなければ「制御不能の危機」に=中銀報告書
By STELIOS BOURAS
原文(英語)
2015 年 6 月 17 日 19:57 JST
【アテネ】ギリシャ銀行(中央銀行)は17日に公表した金融報告書で、先行きの資金繰りで合意できなければ「制御不能の危機」に陥る恐れがあると警告し、ギリシャにとって歴史的な重要性を持つ問題だと表現した。
この年次報告書でギリシャ中銀は、これまでの証拠に基づくと、金融支援の主要な条件をめぐって歩み寄りがあり、残された隔たりは小さいとの見解を明らかにした。
政府と国際債権団に対しては、互いの相違を克服するよう呼びかけ、財政目標の数字の違いは埋められないものではないと指摘した。
だがギリシャ政府と債権団の衝突は政治的なもつれに発展し、深い相互不信に陥った両者は譲歩の意思を見せなくなっている。
ギリシャ中銀は「合意に達することができなければ、まずギリシャのデフォルト(債務不履行)につながり、最終的にはユーロ圏と恐らく欧州連合(EU)からも出て行かざるを得なくなる痛ましい道のりが始まる」と述べた。
さらに「国際的な支援で現在対処している管理可能な債務危機が、制御不能の危機へと膨らんでしまう。銀行システムや金融の安定には大きなリスクが生じる」との見方を示した。
これらは深刻なリセッション(景気後退)、所得水準の劇的な低下、失業者数の飛躍的な増加に加え、EU特にユーロ圏加盟後に遂げた国内経済のあらゆる成果の崩壊を示唆していると続けた。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0CB4QFjAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB12208919310003153678304581053431836689442&ei=fduBVfaGFIeOmwWMzoDAAw&usg=AFQjCNGqc_bFPEG1DVhn5mtYreJfr8sHCQ&bvm=bv.96041959,d.dGY
コラム:ギリシャ危機、欧州は「感染防止」できるか
2015年 06月 17日 13:37 JST
Swaha Pattanaik
[ロンドン 16日 ロイター BREAKINGVIEWS] - ユーロ圏の国債市場は、数カ月ににわたり抵抗してきたが、ついにある程度の危機感染を免れない状況に陥った。ギリシャと国際債権団の溝がどんどんと深まっていったことから、ドイツと他国の国債利回りの差(スプレッド)は急速に拡大している。
ギリシャが債務不履行(デフォルト)、もしくはもっと悪い事態を引き起こすのではないかと恐れる投資家は、いつでもスプレッドをもっと拡大させかねない。
こうした危機における第1の防衛ラインに立つのは欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁だろう。ドイツとイタリア、スペイン、ポルトガルの10年国債のスプレッドは既に、ECBが債券買い入れを打ち出した今年1月時点よりも大きい。総裁は15日、金融環境が不当に引き締まった場合はECBが対応すると発言しており、利回りやスプレッドがさらに大きく上昇するのを防ぐ手段を持ち合わせているのは間違いない。
例えばドラギ総裁は量的緩和プログラムに基づく債券買い入れ規模を増やしたり、同プログラムの期間延長を表明できる。あるいは「OMT」と呼ばれる別の債券購入プログラムを再び発動することも可能だ。OMTであれば、購入対象により裁量を働かせられる。ちょうど都合が良いことに、欧州司法裁判所はこのOMTをめぐる訴訟で違法の申し立てを退けた。
総裁には、より長期の資金をもっと緩い条件で銀行に供給する手立てもある。
しかし、もしギリシャがユーロを離脱してしまえば、さすがの総裁も国債市場を落ち着かせる上で助けを求めなければならないかもしれない。欧州の政治家が、ギリシャの離脱は偶発的な現象であり、前例にならないことの証明を迫られる。必要な措置は、経済通貨同盟の強化と政治面、金融面からの一体性を誇示することになるだろう。
一例としてユーロ圏各国政府は、欧州安定メカニズム(ESM)からの銀行資本増強資金を確保する上で乗り越えることが必要なハードルを下げる可能性がある。各国ごとの金融セーフティーネットを後援し、補完するようなユーロ圏全体の銀行預金保護スキームも設立されるかもしれない。
さらに良いことに、各国による通貨統合深化に向けた取り組みが加速する展開もあり得る。
結局のところ、ギリシャ危機が他の加盟国に感染するくらいなら、国家主権の一部を手放すことはそれほど厄介でつらいことではないように見受けられる。
<背景となるニュース>
●イタリアとスペイン、ポルトガルの国債は16日、ギリシャと国際債権団の交渉が物別れに終わった後で利回りが跳ね上がり、ユーロ圏債務危機が最も深刻だった局面以来となる顕著なコンテージョンの現象が示された。
●イタリア10年国債利回りは12bp上昇の2.45%で昨年10月以来の高水準。スペイン10年債は14bp上昇の2.52%と昨年8月以来、ポルトガルは13bp上昇の3.38%で昨年10月以来の高さになった。ユーロ圏国債の指標であるドイツの10年国債利回りは4bp低下の0.79%だった。
●欧州司法裁判所は16日、ユーロ圏債務危機の渦中で策定されたECBによる無制限の債券購入プログラムは合法との判断を示し、提訴していたドイツのグループの主張を退けた。
●ECBのドラギ総裁は15日の欧州議会で、「われわれの緩和スタンスが不当な形で引き締め方向に傾き、対応が必要になっていないか注視している」と発言した。総裁はまた、ギリシャ危機で通貨統合が「未完成の事業」であることが判明したので、統合推進で「大きな飛躍」が必要だと強調。ユーロの設計具合が確かで強じんであるか、あるいは自身が以前に示唆したようにかなり脆弱なのかどうかを自問した上で、脆弱な部分に対処すべきだとも訴えた。
*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKBN0OX0BK20150617
インタビュー:協議不調なら資金ない、年金「改革」歓迎=ギリシャ
2015年 06月 18日 01:20 JST
[アテネ 17日 ロイター] - ギリシャ側の支援協議責任者、トサカロトス氏が17日、ロイターのインタビューに応じ、「経済的に実行可能な」内容である限り、合意に向け譲歩する意思があると表明した。
長期的な年金制度「改革」を行う可能性があるとしたものの、年金支給額は削減しない考えも示した。
トサカロトス氏は4月から、バルファキス財務相に代わり、交渉団の調整役として表舞台に立つ。
同氏は、ギリシャのユーロ圏離脱に関する欧州域内の発言について、ギリシャに圧力をかけるものと否定した。
その上で、支援凍結解除の合意が得られなければ、30日に償還期限を迎える国際通貨基金(IMF)への返済資金16億ユーロが現時点でないと認めた。
トサカロトス氏は「資金調達手段がなく、市場へのアクセスもできない。2014年夏以降、資金が支払われておらず、返済できなくなるのは明らかだ」と述べた。
年金問題について同氏は「年金削減でなく、年金改革が議題となるのは、われわれにとってまさしく理にかなっている」と話した。
債務減免の手法については、 欧州安定メカニズム(ESM)が、欧州中央銀行(ECB)が保有するギリシャ国債を引き受ける案を示した。ギリシャの債務負担を増やさない1つの選択肢とした。
同氏は「善意があれば、そうしたことが行える解決策を10━15通り、すぐに思い浮かべることができる」と述べた。
「主に欧州側がどう取り組むかが問題」と指摘。「過去に犯した自らの過ちから学ぶ」意思があるかや、非主流派国家の立場を受け入れるかは、欧州次第と強調した。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0OX22E20150617
- ギリシャ国民、さらなる経済的痛みに身構える 英賃金上昇率、6年ぶり高水準 英中銀、賃金上昇率の加速見込 rei 2015/6/18 05:52:47
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- ギリシャ、デフォルトなら欧州はどうなる 欧州の将来、鍵はギリシャでなくドイツ ECB、ギリシャ問題で距離を置けるか rei 2015/6/18 05:56:17
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