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(回答先: マクロ経済から見た AIIB支持論の落とし穴(Wedge) 投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 5 月 19 日 12:29:05)
アングロサクソン万歳というひとが仕切っている研究所だから仕方がないが、経済論理にアングロサクソン・中国・日本といった違いはないので一言。
【引用】
「 AIIBがアジアの膨大な投資需要にささやかながら貢献するものであるという点は、その通りです。スティグリッツは、現在の世界経済の問題は、金融システムが世界的に過剰な貯蓄と過小な投資を仲介できていないことであると言い、その点AIIBは重要な役割を果たすと言っています。ただ、世界的な貯蓄過剰の中心は民間資金であり、AIIBが扱うのは公的資金です。AIIBが世界的貯蓄過剰の軽減にささやかながら貢献するというのはどうでしょうか。スティグリッツはノーベル賞を受賞した経済学者ですが、疑問を呈さざるを得ません。」
【コメント】
この問題は、先進諸国の“余剰資金”信用度の高い国債に集中するかを考えればわかること。
財政支出やインフラ整備に必要な公的資金を国家が保証するかたちで民間資金を集めて賄うというのが国債の基本的な仕組みである。
米国を筆頭とした先進国の金持ちや金融機関は、1%でも安全度が高く、1ベーシスポイントでも利回りが高い資金運用方法を探している。
中国のみならず欧州先進諸国を含む60カ国近い国家が参加するAIIBが発行する債券は、先進国の国債に準ずる信用度を認められるであろう。
それは、AIIBを主催する中国が、AIIBが発行した債券がデフォルトに陥るという醜態は見せたくはないので、融資先の経済成長を後押ししたり、最悪の場合迂回的な手法を使ってでも債務が履行されるよう万全を期すと考えるからでもある。
AIIBは「世界的貯蓄過剰の軽減にささやかながら貢献する」ものであり、岡崎研究所が、誤った見解でそれを否定し、「スティグリッツはノーベル賞を受賞した経済学者ですが、疑問を呈さざるを得ません」という批判は的外れである。
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