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(回答先: トレンドインフレ率は変化したか?−レジーム スイッチング・モデルを用いた実証分析 0%から明確に上昇 投稿者 rei 日時 2015 年 5 月 04 日 15:26:41)
「出口」までの長い道のり 日銀黒田総裁は任期中に出口に辿りつかないのか?
(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2015年5月1日号に掲載)
水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]
昨30日日銀が発表した展望レポート(経済・物価情勢の展望<2015年4月>)で2017年度までの消費者物価の見通し(前年度比)が示された。
2015年度+0.8%、2016年度+2.0%(前回見通し(1月)に比べ各0.2%ポイント下方修正)、今回初めて示された2017年度は、消費税引き上げの影響を除くと+1.9%とされた(引き上げの影響を含めると+3.2%)。
また+2%への到達時期は2016年度前半頃、その後は「平均的にみて、2%程度で推移する」とされている。
これらの数字、表現を見る限り、2017年度まで「量的・質的金融緩和」からの出口の条件である「2%の物価上昇を安定的に持続する」とはいえない。また、出口までの距離感は、次の2点を考えると一層強まる。
@2017年度には消費税の10%への引き上げがあり、実質GDPは低い伸びにとどまる見通しである。引き上げの影響を見極めるまで政策変更はしにくいと思われること。
A2015,2016年度は1月見通し比下方修正されたとはいえ、民間の予測に比べまだ強気で下方修正幅も小さいこと。民間予測では2%に到達する目途はついていない。
内外の材料で株式、債券を中心に市況は大きく振れているが、2015年度の日本経済は好材料が多い。原油安、円安による企業収益の上方修正余地、雇用者の所得環境改善、消費税引き上げの影響一巡(日次物価・売上指数も4月は堅調)、外国人客大幅増加などに加え、GW前半は天候にも恵まれ各地とも賑わった。
この勢いで、デフレ脱却に向けた確信が強まるよう願っている。
黒田日銀総裁の任期が到来するのは2017年度の終了直後、2018年4月8日だ。
http://www.crinet.co.jp/message/archive/20150501.html
わたしの意見 ― 水野 創
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