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「棺桶で仮眠」と話題…長距離バス運転手の過酷な勤務実態
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/173561
2016年1月19日 日刊ゲンダイ
この狭さで“仮眠”ならストレス増も当然か(ユーチューブから)
〈まるで走る棺桶〉
〈閉所恐怖症には無理〉
〈事故したら終わりや〉
長距離バスに設けられた運転手用の仮眠室がネット上に投稿され、話題を集めている。
長野県軽井沢町のバス事故をきっかけに、ツアーバス運転手の過酷な勤務実態が指摘され始めている。実際、その労働環境は現代版「蟹工船」のようだ。
「一般的な夜間長距離バスは運転手2人態勢で深夜に出発し、目的地到着は早朝。現地で仮眠を取り、別の客を拾って出発地に戻る運行スケジュールです。到着地では乗客の荷物の搬出入やら車内清掃に時間を取られますし、食事も済ませなければならない。睡眠時間が5時間を切るのは珍しくないし、都合よくパッと寝付けるわけでもない。睡眠不足は常態化しています。しかも、運行中はネットで出回っている棺桶のような仮眠室を2人で共用するのですから、相当ストレスフルな環境です」(旅行業界関係者)
金銭面も決して恵まれていない。国交省がバス事業者252社を対象に2009年にまとめた調査によると、正社員運転者の平均年収は499.2万円(平均年齢44.5歳)。嘱託再雇用運転者になると、ほぼ半分の269.1万円(52.2歳)にまで激減。08年の男性平均年収532.5万円(44.5歳)と比べるまでもない低賃金だ。
12年の関越道ツアーバス事故を契機に安全対策が強化され、夜間長距離のワンマン運行の制限や運賃基準が引き上げられた。ところが、軽井沢のバスを運行した「イーエスピー」は法定下限の26万4000円を19万円で受注していたのだ。
旅行ライターの渡辺輝乃氏はこう言う。
「中国人を中心とする訪日観光客の急増をあてこんだバス業界への新規参入が相次いでいますが、業界が潤っているかというと話は別。中国人は爆買いにはつぎ込みますが、ツアー料金はケチる傾向がある。インバウンドの商談では、バスなどの現地交通費はギリギリまで削られるのが当たり前。契約数は増えても、収益がなかなか上がらないのが現状です。普通免許すら取得しない若者が増えている中で、厳しいバス業界に飛び込んでいくのはごくわずか。高齢化が進むのは当然です」
12年の厚労省の調査では、平均年齢は全産業平均(男子)の42.5歳を大きく上回る48.5歳。労働時間も全産業の2184時間よりも長い2544時間に上っていた。イー社は大型バス事業から撤退するというが、こんな声が上がっている。
「悪質な会社を退治できないのがバス業界。名前を変えて、また商売をはじめるのは常套手段です」(運輸業界関係者)
廃棄カツしかり。安かろう悪かろうは、すべてに通じる。
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