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1月13日、2016年が悲惨なスタートを切ったため、黙示録的な予想を投資家は受け入れやすくなっている。しかし、それを聞いてどう行動するかの判断は難しい。NY証券取引所で撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermid)
コラム:米株7割下落を予想、「超悲観論」との向き合い方
http://jp.reuters.com/article/column-apocalyptic-market-predictions-idJPKCN0US08V20160114
2016年 01月 14日 16:18 JST
Swaha Pattanaik
[ロンドン 13日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 次の景気後退期には米国の政策金利がマイナス5%まで下がり、S&P総合500種株価指数は7割強下落し、世界貿易戦争が勃発するかもしれない。投資家はどうするべきか──。
これらは万年弱気派で知られるソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、アルバート・エドワーズ氏が最近提起した疑問だが、答えの方は必ずしも示していない。一方、RBSアナリスト陣の助言はずばり、「(ほぼ)手当たり次第に何でも売れ」だ。
2016年が悲惨なスタートを切ったため、こうした黙示録的な予想を投資家は受け入れやすくなっている。しかし古代ギリシャの神託と同じく、それを聞いてどう行動するかの判断は難しい。
エドワーズ氏が13日に公表した予想を見てみよう。彼の悲観論に共感する投資家はいるかもしれないが、彼らでさえ、大惨事が起こる時間軸を示してくれないのでは取引の仕様がないだろう。RBSアナリスト陣の方はもう少し具体性があるとしても、高格付けの国債を除いてほぼ全部売れ、という助言を聞いて、おいそれと従えるアセットマネジャーは少ないだろう。しかも昨年はドイツ国債利回りが2カ月弱で21倍に跳ね上がる局面があり、いわゆる安全資産がさほど安全ではないことが証明されたのだから。
世界金融危機の際には確かに、孤高の叫び声が結局正しかったことが判明した。それに、こうした大予測の根拠として提示されている分析は、この不確実な時代のリスクを見据えているため、鋭いと感じる投資家もいるかもしれない。しかし極端に辛辣な世界観を示す者は時に、非常に長い期間にわたって外れ続けることがある。大半の投資家がアンダーパフォームに耐えられなくなるほど長い期間にわたって。ソシエテ・ジェネラルがエドワーズ氏の見解を「もう一つのビュー」という位置づけで公表したのは、それが理由かもしれない。
しかもアナリストの中には、コンセンサスに比べて極端に楽観的か悲観的な予想を示すことで、目立とうとする者もいる。低い確率ながら、想定外のことを予言していた数少ない一人に入るという褒美を得るためには、予想が大外れする高いリスクを喜んで受け入れるのだ。彼らの予想は面白いかもしれないし、たまには当たるかもしれない。しかし彼らが投資家を儲けさせてくれるとは限らない。
●背景となるニュース
*ソシエテ・ジェネラルのアルバート・エドワーズ氏は13日付のノートで「中国が氷河期にもう一方の脚を突っ込み、S&Pは666を割り込む」とし、S&P500種は最近の高値から75%安に当たる550まで下げると予想した。また、次の景気後退の底で米政策金利がマイナス5%まで下がるとともに、世界貿易戦争が勃発するかもしれないとした。
*RBSのアナリストチームは8日のノートで「今年は悲観的な予想を立てている。それが実現する確率は非常に高いが、相変わらずゴルディロックス(ちょうど良い状態)が共通認識となっているため、相場にほとんど織り込まれていない。今まさに、これらのリスクが顕現化しつつある。これは問題だ。予想が現実に変わるのを見逃しはしない。下振れが具現化しようとしている。気をつけろ。(ほぼ)手当たり次第に何でも売れ」と記した。
*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
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