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初号機を引き渡したホンダジェット(C)日刊ゲンダイ
MRJに先行も…日本の報道がホンダジェットに冷たいワケ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/172692
2016年1月5日 日刊ゲンダイ
国産初のジェット旅客機、MRJが納入延期を発表した先月24日、ホンダは小型のビジネスジェット機「ホンダジェット」(写真)の初号機を顧客に引き渡したと発表した。開発着手から約30年を経て、ようやく納入にこぎ着けたのだが、日本のマスコミは冷たかった。
MRJが初の「国産」であるのに対して、ホンダジェットはホンダとホンダエアクラフトカンパニーが開発、ホンダエアクラフトカンパニーが製造と販売をするからである。
ホンダエアクラフトカンパニーはホンダの子会社だが、アメリカに本部を置く。だから、ホンダエアクラフトカンパニーが中心になって開発したホンダジェットは「国産」ではなく、「アメリカ産」ということだ。「国産」でないから、ドメスティックな日本のマスコミは騒がない。
とはいえ、MRJが「国産」かどうかだって疑わしいのだ。MRJが最大の特徴と強調している低燃費を実現しているエンジンは国産ではなく、アメリカの「プラット・アンド・ホイットニー(P&W社)」の製造である。
しかも、MRJは何度も顧客の期待を裏切ってきた。
三菱航空機は先月24日、初飛行から、わずか1カ月半で、4度目となる納入延期を発表した。これまで2017年4〜6月期に全日本空輸に量産初号期を納入する予定だったが、2018年1〜6月期ごろになる。理由は明らかにされていない。
「またかとガッカリした関係者は多いでしょうね。MRJの初飛行は今年11月11日に行われて成功し、日本初のジェット旅客機ということで注目された。マスコミは大騒ぎしていましたが、そもそも初飛行は、2013年6月に予定していたものが2014年に延期となり、それがさらに今年にずれこみ、それも10月26〜30日のいずれかの日とされていたのに、操舵用ペダルを改修する必要が生じたために11月11日に延期になった。5回もの延期を繰り返してきているんです。そのうえ、納入延期ですから、今後の受注に大きなダメージになる懸念があります」(経済ジャーナリストの前屋毅氏)
実際、すでに暗雲は見えている。
今年6月に行われたパリ国際航空ショーでMRJは1機の受注もとれなかった。
「その一方でライバルは大量受注に成功しているんです。MRJも含まれる座席100席以下のリージョナルジェットのカテゴリーでは世界2強といわれる。1つはブラジルのエンブラエル、もう1つはカナダのボンバルディアです。エンブラエルはパリ国際航空ショーが始まった17日に米スカイウェストと最大200機の次世代機の契約を交わし、パリ国際航空ショーの場でさらに165機を追加する基本合意を交わしました。これまでMRJは325機を受注していますが、うち200機が米スカイウェスト社の注文。最大の顧客がエンブラエルと大量契約しちゃったのです」(前屋毅氏)
ホンダジェットとMRJは明暗クッキリである。
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