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リトアニアの「十字架の丘」を駆ける少女
Nathonal Geographic / Photo of the Day 2015/07/08
上の写真は、ナショナル・ジオグラフィックの2015年7月8日の「今日の一枚」に選ばれたもので、リトアニアにある 50,000本以上の十字架が立てられている十字架の丘という場所で撮影されたものです。撮影者は、ミズタ・ヒデキ( Hideki Mizuta )さんとありますので、日本人の方のようです。
ミズタさんの作品には下のような素晴らしいものがたくさんあります。
まあ、記事とは関係ないものですが、今回の本題がちょっと暗くなりそうですので、見事な写真で冒頭を飾らせていただきました。
これからの数年、いよいよ私たちはいろいろと覚悟して生きる時になるのかも
今年の夏の、
・自立した人生(2) – 病気でも災害でも国家破綻でも何でも前向きに考えることが第一義的な姿勢であること
2015/07/26
という記事で、ロシアのプラウダに載せられた記事を短くご紹介したことがありました。
IMF: Japanese debt to increase threefold
Pravda 2015/07/24
IMF:3倍に増加する日本の借金
国際通貨基金( IMF )は、日本の債務が 2030年までに現在の3倍になると警告している。
年次評価で、IMFの専門家は、世界で3番目に大きな経済規模を持つ日本がスタグフレーションと金融混乱に直面する可能性があると指摘した。また、IMF は日本政府に対して、支出を削減し余分な予算を制限するように呼びかけた。
日本の公的債務は、最寄りの5年間で対 GDP 比 250%に達する可能性がある。安倍晋三首相によってもたらされた新しい構造改革中に、これらのリスクが発生する可能性がある。
現在の日本の借金は、日経新聞の「国の借金、15年度末に1167兆円 財務省が見通し」によれば、2015年度末で、1167兆円になる見通しだそうですので、3倍というと、3500兆円くらいになると IMF は述べていたようです。
ちなみに、2014年度末が 1030兆円でしたので、1年間で 137兆円増えたという・・・って、たった1年間でそんなに増えたのかよ!
なるほど、このペースで日本の借金が増えていった場合、大ざっぱに、10年で借金が今より 1400兆円ほど増えることになり、IMF のいう 2030年には、今より借金は 2000兆円は増えている計算になりますので、
「 2030年の日本の借金は約 3000〜3500兆円」
という計算になり、IMF の言い分も確かに間違いではないことがわかります。
orz…
どうすんだ、これ・・・。
こうあらためて見ると、どうにもならない、いわゆる指数関数的な増え方をしていて、これは「自滅プログラム」以外の何者でもないようにさえ見えます。
ちなみにですね、内閣府統計局の数字を見ると、日本がこんなに異常な借金国になったのは、ほんの最近なんですよ。1980年代くらいまでは(戦時を除いて)債務はほとんどなかったようなのです。
それにしても、これだけ平気で借金を増やし続けられるというのは何だかすごいですが、よく、日本人には「貯蓄」があるから大丈夫とか何とかだとか等の話を聞かされたことがありましたが、日本人の貯蓄率は、この二十数年、ほぼ一方的に下がり続けています。
下のグラフは「貯蓄率」の主要国の推移です。
イタリアや韓国も下がり続けていますけれど、日本はの下がり方はすごい。
これは、平たくいえば、収入のどの程度を貯蓄に回しているかというものですが、1991年には 14パーセントあった日本の貯蓄率が、2013年には「マイナス 0.2」と、すべての主要国の中で唯一の「貯蓄率マイナス」などを記録しています。
GDP も停滞している中、国の借金だけは「毎年 100兆円以上」のペースで増えているというのは、もうアレですよ。
私は、国の借金というものが、GDP のどのくらいの比率となったら「ご破算」になるかという基準を知りませんが、日本の借金比率は、現在ぶっちぎりで一位の 240パーセント近く。ギリシャなどかわいいものです。
そして、現在の日本の「借金比率」は、太平洋戦争中(戦後に国家破綻)の日本の比率を超えてきていまして、今後は、さらにその比率がどんどん膨張していくことが明らかになっているわけです。
以前、
・サイバー攻撃での世界の金融システム崩壊が早いか、それともNHKが特集した「預金封鎖」がそれより早いのか
2015/02/19
という記事で、NHK が唐突に、戦後におこなわれた「預金封鎖」についての特集を放映したことを取り上げたことがありました。
預金封鎖をおこなう前の、昭和19年の日本の債務比率は 204パーセント。
しかし、今の日本は 250パーセントに達しようとしていて、単純比較はできないにしても、数字だけ見れば、その時よりも状況は悪いのです。
比率の増加は、下のようになっています。
過去7年間で数字として 60パーセント増加していますので、次の7年間では、300パーセント越えも射程内に入ってきます。
これを見ても、日本の借金状況は、実はいつ破綻してもおかしくないところにまで来ているということは言えるのかもしれませんが、それにしても、よく、ここまで放置していたものだと思います。
さて、これを解消するためには、
1. 国が借金することをやめる(現状では無理)
2. GDP を毎年100兆円以上ずつ増やす(未来永劫に無理)
3. なかったことにする(例:預金封鎖、通貨単位の引き下げなど)
というようなものしか思い浮かばず、この中で現実的なのが「3」ということになりそうです。
現行の 1000円を新通貨で 1円にすれば、国の借金は一気に 1兆円代になり、現行の 10000円を 1円にすれば、何と借金はゼロに \(^o^)/
なぜ「なかったことにする」以外の他の方法、たとえば、「借金体質をやめる」ということが不可能なのかというと、これは、過去記事などにも書きましたが、現在の日本の予算の内訳の「異常な実態」にあります。
それは、社会保障費の中に占める「医療」と「介護」費用の割合の大きさです。
年金を含めると、下のようになっています。
・医療 35兆円
・介護 9兆円
・年金 54兆円
ちなみに、子どもや子育て関係への支出は 5兆円以下となっていて、実は「政府は子どもを増やそうとは考えていない」ことが予算割り当てからもよくわかります。
財務省の試算では、2025年には下のような割合になっているだろうとしています。
2025年に日本の社会保障給付の内訳の試算
何もかもが「無理な状況」に近づいていることが明白に
上の表で注目すべきは、日本の GDP が 610兆円になるとしての試算ということです。
2012年度に 480兆円だった GDP が、13年後には、そこから 130兆円も伸びているという想定を元に算出されているもので、そこにも無理がありそうです。
そもそも、日本の「1人当たり名目国内総生産」は、過去 20年ほど一直線に下がり続けていて、昨年 2014年は、ついに主要国で下から4番目まで下がったことが、12月25日の日本経済新聞の「日本の1人当たりGDP、香港・イスラエルに抜かれる 14年 – 過去最低の20位」という記事で記されていました。
このような状態で、今後 10年間、日本の GDP が伸び続けると考えるのは、やや難しいところです。
しかし、そのように GDP が伸びてくれないと、先ほどの「医療」と「介護」の支出が不足するか、あるいは、さらなる借金でしのぐしかなくなります・・・が、さきほど書きましたように、2025年頃には、今のペースのままの場合、日本政府の借金は 3000兆円などになっているはずで、どうにもならなくなっている可能性もあり、借金もできない、支出する財源もないということは、
「医療と介護システムの崩壊」
という事態がそんなに極論でもないとも言えるのかもしれないのです。特に、介護のほうは早くに破綻が訪れそうな気配があります。これは、現時点でも、事業者側がいっぱいいっぱいな状況で、おそらく今後、段階的にどんどん介護事業の会社は減っていくと思われます。働く人もいないですしね。
私の奥さんの関係の介護の会社では、ずっと求人を出し続けているのに、「誰も来ない」と嘆いていたそうです。
お金があるから大丈夫と考えている方でも、先ほどまでの日本の現状を考えますと、通貨の切り下げや、預金封鎖などがあった場合、「今持っている1億円が 10万円になる可能性はゼロではない」というのも、さほど暴論にも思えません。
今の社会は格差社会とか言われていて、「持つ者が有利」ですが、戦後の預金封鎖では「持つ者のほうが大変だった」ということもあり、いずれにしても、現行のシステムが未来永劫に続くと考えられる時代は過ぎたと言っていいように思います。
以前、
・自立した人生(1) – 薬と病院と介護から脱却して、「ガンを自然治癒できる力」を持たないと未来を生きることはできない
2015/07/24
という記事に以下のように書きました。
記事「自立した人生(1)」より
「なぜ健康が重要か」ということに関しては、長生きするためとか、そういうことではなく、「自立して生きること」が、これからの世の中でとても大切だからです。
自立というのは、国が破綻して年金などが出なくとも、健康保険制度などがなくなっても、あるいは一人きりになっても生きられる、というような意味です。
日本の少子化は書くまでもないでしょうけれど、今の日本の人口のバランスは、
・60歳以上の高齢者の割合は 30%
・15歳以下の若者の割合は 13%
という極端にいびつな構造になっている上に、現在の日本で使われるお金のうち、
・医療費 約40兆円
・介護費 約9兆円
という「異常」。
現在、日本の要介護者数は 600万人で、15年間で400万人増え、その数は3倍になっています。
仮にこのペースが維持されれば、2030年には、要介護者が 1,000万人に達する。
そこで質問です。
今の介護制度がそれまで維持できると思いますか?
この記事で書きたかったことは、これから先、生きていくためには、できる限り、
・薬を飲まなくてもいい生活
・病院に行かなくてもいい生活
・介護を受けなくてもいい生活
を目指すしかないということでした。
どれだけ言い分を考えても、介護も医療も、この後もずっと今のままの形で継続されていくという可能性は極めて薄いと思われます。
私は 50歳を過ぎましたが、将来、自分に年金が支給されるとも、まったく思っていません。
年金も健康保険制度も、今のままの形で継続するとはもはや思えない部分があります。あるいは、すべてのセーフティネットもです。今の日本の非正規労働者の割合はついに4割に達したそうですが、その中には「将来はセーフティネットに頼る」と考えている方々も多いですが、そういう人たちはどんどん増加しているのに、財源の多くは借金でしかまかなえない。
医療費はさらに増大し、要介護の老人も増え、生活保護の人たちも過去最高に増えていて、「しかし、その財源がない」時がくれば、一体どうなるのかということです。
しかしまあ、もうここまで来たのならば、そういう世の中で生きていってやろうじゃないかという開き直りくらいしかないわけで、プレッパーズの人のように、物をいくら備蓄したところで、その状態が半年、1年、5年、永遠と続いていった場合には、備蓄では何もしのげないはずです。
そして、先日の、
・2015年の世界全体の死者数は「5760万人」。私たちは日月神示の「1日10万人の死…」の警告をはるかに越えた時代に生きている
2015/12/23
に書きましたが、
一日に十万、人死にだしたら神の世がいよいよ近づいたのざから、よく世界のことを見て皆に知らして呉れよ。[日月神示 上つ巻 第25帖]
という「1日 10万人が亡くなる時代」はとっくに到来しています。
いずれにしても、夢物語ではなく、崩壊を伴うかもしれない巨大な変化が来るのは、数字を見るだけでも、それほど遠くのことではないということを、私たちは、いよいよ覚悟しなければならないのだと思います。日本の歴史の過去百数十年で最大の転機にいるとさえ私は考えています。
さきほどの借金状況の話や、あるいは世界情勢などを考えてみても、早ければ5年後にはまったく違う世の中になっている可能性はあると思います。
数秘術で完全性と終わりを意味する2016年の数
ちなみに、2016年の「 2016」という数字は、数秘術からいえば「9」という数を意味します。
数秘術は1から9までの数字にすべてを還元しますので、その最後の数字ということになり、その意味は、数秘術のサイトによれば、
終わり。ヴィジョン。寛大。変容。スピリチュアルな意識。宇宙。教え。全体性意識。完全性。
とあり、2016年は「完全性」を表す数の年でもあります。
数秘術で「9」を示す年代は、その前は 2007年でした。
その年に何が起きたかを書くまでもないでしょうが、曖昧ではないことが数多く起きると予測される来年は、それだけに、いよいよ日本に住む私たちの正念場といえるような気がします。
頑張りましょう。
2016年からは正念場を迎えるかもしれない日本(15年後に国の借金は3500兆円)について思ういくつかのこと In Deep
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