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国内バイク市場に復活の兆し 「ばくおん!!」「バイク芸人」で若年層にも浸透
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151228-00000000-biz_fsi-nb
SankeiBiz 2015/12/29 08:15
国内のバイク市場にブームの兆しが見えている。時間や資金に余裕ができ運転を再開する中高年齢層の「リターンライダー」の拡大に加え、バイク部で活動する女子高生を描いた学園漫画『ばくおん!!』やバイク好きを公言するお笑い芸人の登場などで若年層にもじわりと人気が浸透。メーカー各社はスマートフォン用の交流アプリなどで新たな楽しみを提案し、縮小傾向の市場底入れを目指す。
「視線を落とさず、進行方向を見続けてください」「Uターンは半クラでじっくりと」。ホンダが11月下旬、交通教育センターレインボー埼玉(埼玉県川島町)で開いた40〜60代が対象の講座「ナイスミドルのためのスマートライディングスクール」。講師の宮城光さん(53)が、参加者約20人に乗り方を丁寧に指導していた。
講座は午前と午後に約2時間ずつの実技を実施し、ブレーキやスラローム、Uターンなどを反復練習する。千葉県我孫子市から参加した自営業の男性(50)は30年来のバイク乗りだが、「同年代の事故が多いので参加した。講座で信号の認知に思ったより時間がかかっていることが分かったので、これから速度に気をつけたい」と話した。
かつて全日本選手権「GP250cc」で年間チャンピオンを獲得した宮城さんは「昔は速く走るのが格好良かったが、上手なライダーがすてきな時代になった」と語る。今年の講座は全3回ともにほぼ満員で、2016年は他地域での開催も検討する。
講座の盛況を裏付けるように、国内のバイク市場は中高年齢層が支える構図が鮮明になっている。日本自動車工業会によると、13年度の新車購入者の平均年齢は51.0歳。05年度は42.7歳だったので、ほぼ同じ世代が主な購買層として推移している。
背景には1982年に全国高等学校PTA連合会が決議したことで全国に広がった「3ない運動」がある。バイクを危険な乗り物として「買わせない」「運転させない」「免許を取らせない」を掲げ、若者をバイク市場から遠ざけた。最近は安全運転教育の重視に転換しているが、運動を高校時代に経験した親世代の影響で「若年層にもマイナスイメージが残っている」(業界関係者)。その結果、14年度の国内市場は43万5000台と10年前から4割縮小。メーカー各社は「クルマ以上に若者離れが顕著だ」(大手幹部)と不安を募らせる。
だが、光明も見え始めている。代表例が人気漫画の登場だ。『ばくおん!!』(秋田書店)は単行本6巻までで計80万部を販売したベストセラー。最新6巻の読者は20代が4割弱、10代も2割を占めるなど若者に人気を広げ、来年春にはアニメ化が決定している。担当編集者は「リターンライダーの声を多くいただく。業界の活性化を願う人々の理解と共感も得たことが人気につながった」と話す。
また、バイク好きのお笑い芸人の存在も追い風だ。人気テレビ番組「アメトーーク!」(テレビ朝日系)が10年2月に放送した「バイク芸人」は、平均視聴率が14.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。約570回の放送のうち30位以内に入る高視聴率で、12年11月に第2弾、14年5月には第3弾として「今、バイクが熱い芸人」を放送した。先駆けの人気コンビ「チュートリアル」の福田充徳さんは、レースの解説を務めるなど本格派も誕生している。
メーカーも新たな楽しみを提案する。スズキは8月に米アップルのスマホ「アイフォーン」向けに、ライダーを対象にした無料の交流アプリの配信を開始。アプリを使ってツーリング仲間が地図上でお互いの位置を交換したり、「休憩中」などの状態を発信したりすることができる。この状況を受け、市場に変化が表れ始めた。ヤマハ発動機が昨年12月に発売したスポーツ車「YZF−R25」は9月までに販売が年間計画の7000台を超え、購入者の平均年齢が33歳と若者に人気だ。55万6200円と手の届く価格に加え、「スポーツ車の魅力が伝わった」(広報グループ)。
ホンダやヤマハ、スズキ、川崎重工業という国内メーカーは約4割の生産シェアを持ち、世界のバイクの2台に1台は“ジャパンブランド”とされる。だが、国内市場の縮小が続けば開発力低下や人材不足につながる恐れもある。このため漫画などに限らず、今後もさまざまな機会を捉えバイク人気を取り戻すことが不可欠だ。(会田聡)
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