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世界統計から見る日本人の貧困化(円安)
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4987170.html
2015年12月26日 NEVADAブログ
円安が日本人を貧乏化させている実態が内閣府から発表されています。
内閣府が発表しました<2014年>の国民経済計算確報で、円安が7.8%進んだことで、日本の1人当たり名目GDPは3万6230ドルとなり、2013年から6.0%減り、G7加盟国ではイタリアとほぼ並び最下位を争い、世銀統計から比較をすれば、香港・シンガポール・イスラエルを下回る状態になっています。
G7では生産性は最下位に落ち込んでおり、今や日本はイタリアと並ぶ水準にあると言えるのです。
中国は13億人をベースにしているために$8,000となっていますが、8.6%増加させており、このペースで
増加をさせていき、円が仮に年間5%ずつ減価していけば、10年もしないうちに、日本人の一人当たりのGDPは中国に抜かれることもあり得ます。
この統計では円建ての一人当たりのGDPは385.3万円となっており、2013年より1.7%増加となっており、
3年連続のプラスとなっています。
恐らく多くの国民の実態とはかけ離れた増加と言えますが、アベノミクスで減少したとは官僚は発表できるはずもなく、これはこれで良いのだと言えます。
また、国民の40%近い層が貯蓄なしとなっている中、家計貯蓄率がプラス0.1%と5年振りにプラスになっているとされていますが、これは調査対象が公務員や大会社のサラリーマン層が多ければそのような数字になりましても不思議ではありません。
下層サラリーマンを調べれば「異常値」が出るためにそのような「異常値」は当然カットされるでしょうし、不都合となります。
今後円安が更に進めば、日本の国連分担金も更に減額されるでしょうし、世界的に見て日本は衰退する国として見られ、また海外旅行に行ける日本人も減ってきます。
1ドル150円でニューヨークで$10の普通のラーメンを食べれば1500円となり、これに税金+サービス料(+15%〜18%)が加算されれば、ラーメン1杯が2000円近くすることになり、おいそれと海外には行けなくなります。
*今でも大戸屋のNY店では、焼き魚定食が、3,000円近くしており、定食屋大戸屋とは言えない価格となっているのです。
ところが、反対に海外からは、日本のラーメンは800円程が多いですが、1ドル100円なら$8ですが、今の120円なら$6.6となり、1ドル150円なら$5.3となり、しかも税金もサービス料も取られません。
NYでまずいラーメンが$12.7(税金・サービス料込)で 日本では今でも(1ドル120円)$6.6であれば、外国人からすれば日本はなんて安い国なんだろうと思いますし、これが更に1ドル150円になれば外国人にとってはもう日本はパラダイスとなります。
円安は外国人観光客を呼び込みやすくなりますが、今後、外国人観光客向けの価格設定が進めば、即ち値上げとなりますが、日本人はおいそれと外食など出来なくなります。
仮にNYやロンドン、パリ並みの価格設定をすれば、大方の日本人はラーメンも食べれなくなります。
円安はドル建てGDP及び一人当たりGDPの低下を招き、日本を貧しくすることを海外に印象付けする政策というのがこれでお分かりいただけたと思いますが、「これでしか日本は生きていけない」ということであれば、今の円安政策は妥当となります。
また、借金額もドル建てではその分減ることになり、政府としては丁度良い政策となるのです。
当面は円高に振れたとしても、いずれ1ドル150円、200円を突破していくのでしょうが、その時の日本人の貧困化は目を覆うような惨状を示しているかも知れません。
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